電子書籍ストアって・・・

2013/02/18 アキヒロ eBookTablet

ニーチェの著作の中で1番好きなのは処女作『悲劇の誕生』だ

手元にあるのは筑摩世界文学大系のニーチェの巻で
阿部賀隆の訳も巻末の国松孝二の解説も気に入ってるのだが
ハードカバーで22.8 x 16.6 x 3.6 cmてのはいかんせん読みづらく
しかも収納場所も天袋なので椅子に乗っての出し入れで
気軽に手にとって読むのが憚られる事態だ

なので、何度も文庫で購入しようと思い立ったが
何種類も訳が出てる中でも阿部訳の文庫版はなかったりして
以前読んだコトがある岩波文庫にすべきか
ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』訳のある塩屋竹男のにすべきか
とか、悩みつつも他に欲しい本がいくらでもあるワケで
ダブって購入するのに焦る必要もなく、毎度うやむやになってた

悲劇の誕生 (岩波文庫)悲劇の誕生―ニーチェ全集〈2〉 (ちくま学芸文庫)

しかし今や電子書籍の時代だ! 
などと偉そうに言ってはみるものの、実は半年前までは
一生、電子書籍なんぞ読まナイ!!・・・と決意も固かったのだが
いつのまにやら電子書籍リーダーの虜になってたのだったヽ(゚∀。)ノ

特にSONYのReaderは端末自体の出来に大満足だし
ARROWS Tab LTE F-01D(アロタブ)に入れてる同アプリも予想外に使えるし
取り入れるコンテンツも他に比べたらなかなかな方だ

ここは一つ、電子書籍で購入しよう♪・・・とするも
これがあちこちのストアをしつこくくどく探しても見つからず
あるのは「まんがで読む」シリーズばかり

諦めかけたが万が一と思ってパブーで検索したら
あった、ましてや無料!

とはいえ、訳者の天野衛については全く知らなかったし
プロフィールを確認してもググっても、どういう経歴があるのか今一つ不明で
タダでなかったら「ポチっとな」するのを躊躇してたかもしれナイが
結果から言えば、これぞ求めてた翻訳だったのだ!!

ダウンロードしてまず「訳者あとがき」を読んでみると
いきなりこの作品をこきおろしてたのだが、その一文に好感が持てた

カントやショーペンハウアーから借用した術語の曖昧さ、論旨のねじれや逸脱、反復や逆行など、理論的な著作としての欠点をあげたら切りがない

ショーペンハウアーの名は『悲劇の誕生』の第一章から出てくるので
ニーチェが『意志と表象としての世界』を読んでるのは誰にでもわかるが
もっと根源的な部分を構築した思想について

グノーシス主義、新プラトン主義、ヘルメス思想、カバラ思想、ウパニシャッド哲学、タントラ思想、ヒンドゥー教、密教、本覚思想などなど、2000年来のさまざまな思想が連想される

として、それらについての解説もあげてるのが
とても好ましく感じられたのだ

俄然、ショーペンハウアーも読み返したい気分になり
この機会に購入したのだが
あちこちの電子書籍ストアを検索してみるも
ショーペンハウアーは(ショーペンハウエルも)ヒットせず
アマゾンから中公バックスの世界の名著(※)のを買うしかなかった
紙の本ではもちろん他にもあったのだが、個人的にこのシリーズが好きだからだ

ついでにデカルト(※)とカント(※)も調べたが
デカルトは岩波文庫の『方法序説』と青空文庫数点があり
カントは岩波文庫の『永遠平和のために』と
あと講談社の『純粋理性批判』の全4巻はあるにはあったが
画像取り込み(PDF?)らしくて
高機能な電子書籍リーダーで読む旨味を堪能できる仕様ではなさそうだ
ショーペンハウアーのついでにデカルトとカントなのはデカンショ節によるw

それにしても毎度、電子書籍の検索をしてて落胆させられるのは
どうして電子書籍ストアには科学とか、哲学とか、思想とかってジャンルがナイのだ?
SONY Reader Storeではどれも「人文・教育・歴史」なのかな?
BookLive!だと「学術・語学」ってのに該当するのかな?

せめて「西洋(必読)古典」とか別枠で括ってくれてれば
くだらナイ本と一緒くたに表示されなくなるだけでも
検索時になかなかヒットしナイストレスが軽減されると思うのだが・・・

例えばニーチェの著作が読みたくて検索しても
ニーチェについて書かれた軽薄なノリの知ったか本ばかりで萎えるるる~
一昔前の研究者による論文調の著書なら興味の範疇だが
超訳本とかはむしろ心が折れそうになるるる~

いや、わかってる
自分以外の現代日本人の大半が求めてるモノが
そういうお手軽な加工品であり
本物こそが敬遠されるような時代なのだからしょうがナイ

電子書籍ストアで大々的に取り上げられてて1ジャンルになってるモノは
大衆が望むメジャー作品なのだから
マイノリティな人間はそこは我慢するしかナイのだ

なんだかヘッセの『荒野のおおかみ』のハリー・ハラーのような気分だ

荒野のおおかみ (新潮文庫)SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader レッド PRS-T2/RC

端末はSONYのReaderが秀逸だが
コンテンツはどこも自分的にはまだまだと思われる中で
パブーは意外性を発揮してるのがおもしろい
そしてパブーのコンテンツをダウンロードするのはアロタブで
アプリはやはりSONY Readerのなのだ

ARROWS Tab LTE F-01DSONY Reader

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