ジャンヌの容貌とヴェロネーゼの緑

モーパッサンは『女の一生』の冒頭で
ヒロインのジャンヌの容貌を
次のように表現してる

ヴェロネエズの肖像画を思わせた。

ヴェロネエズはヴェロネーゼ(Veronese)だ

北イタリアのヴェローナ出身故に
ヴェロネーゼと称されるも
本名はPaolo Caliariで
ヴィンチ村出身のレオナルドが
ダ・ヴィンチと呼ばれてるが如くである

ヴェロネーゼの作品と言えば
有名ドコロは『カナの婚礼』とか・・・

自分が好きな『レダと白鳥』とか・・・

しかしヴェロネーゼの肖像画となると
生憎、印象に残ってるモノがナイ

ググってみると・・・この辺りだろうか???

これはヴェネチア女性の肖像なので
恐らく豪商の奥方と見た

フランス貴族の嫁入り前のジャンヌは
ましてや修道院に預けられてたときたら
こんなに恰幅良いはずもなくw

とは言え
ヴェロネーゼの作品はやはり
キリスト教やギリシア神話を主題としたモノが多く
テーマに沿った登場人物が描かれてて
相対的に肖像画は少なく
その中でも若い女性となると
これくらいしか該当するモノが見当たらず

まあ他のちょっと年上だろう女性の肖像画も
面立ちはどれも似通ってるので
当たらずとも遠からずかと思われ

ところでヴェロネーゼと言えば
Vert Veroneseと称する色があって
直訳すれば「ヴェロネーゼの緑」

高級ブランドのHERMESでも
このカラーが取り扱われてて
ファッション・デザイナーのマーク・ジェイコブスが
まさにこのバーキンを持ってた!

くすんだ緑、カーキぽい(てか、カーキ?!)

これより一段トーンが明るいVert Anisだと
全然ヴィヴィッドな印象になって
名だたるバーキン持ちのヴィクトリア・ベッカムが
目に眩しい黄色いコートに合わせてる

そういうワケで
Vert Veroneseがどんな色なのかは判明

今度はそのヴェロネーゼの緑が
いったいどの絵から派生したのか気になって
それらしい緑を用いた印象的な一作品があるかどうか
ググりまくるも該当作品は見当たらず・・・

但し
殆ど総ての作品で複数の人物を描いてて
登場人物1人1人の表情を引き立たせるためにか
背景に木々などを配してても
明るいトーンの緑でなく
アースカラーで描いてるってのはある

よって
まるでヴェロネーゼが背景に好んで使うような緑
なのか?(断言はせずにおくw)

カランダッシュの水彩色鉛筆に
ヴェロネーゼ・グリーンがあった!

水彩色鉛筆だとトーンがだいぶ明るめ!!

どうもヴェロネーゼの緑は
国(あるいは民族もしくは言語)による違いもありそうだw

最後はバルバロ邸のフレスコ画

ヴェロネーゼが手掛けてて
樹木が主役級に描かれてるので
ヴェロネーゼの緑を一通り堪能できるるる~

ヴェネツィア絵画のきらめき2

絵画の展覧会は自分本位な観方で愉しみたいので一人で観に行くようにしてる

お気に入りの絵は穴が開くほどじっくりと5分以上も足を止めて観るが
自分にとって何も意味がなかったり、興味の対象を描いてても意に合わなければ
瞬間も目に留めずにすっ飛ばしたいのだw

なので気に入った作品が1点しかなければ100点くらいあっても15分で観終わるのだが
好きな画家の個展でナイ場合は目的の1点以外には何も観るべきモノがなく
15分で会場を後にするコトは稀ではナイ

Bunkamura ザ・ミュージアムの「ヴェネツィア絵画のきらめき」は
71点の中でティツィアーノの『サロメ』が目的だったが
一応ヴェロネーゼの『エッケ・ホモ(キリストと刑史たち)』も個人蔵なので
本物を見れる機会に観ておきたいとは思ってた

とゆーのも「エッケ・ホモ」は新訳聖書に出てくる言葉で
捉えたイエス・キリストに向かってピラト総督が発する台詞なので
『最後の誘惑(原題:The Last Temptation of Christ)』を観て以来の
ピラトのファンとしては観ておくべきかとp(-_-+)q
但しピラトは描かれてはいナイのだがねヽ(゚∀。)ノ
ちなみに「エッケ・ホモ」はラテン語で「この人を見よ」の意だが
ラテン語のままフランス語でも慣用表現に使われてるらしい

他にもヴェロネーゼの何か、てかヴェロネーゼ・ヴェール(vert:緑)
つまり「ヴェロネーゼの絵にあるような緑色」がそうとわかる作品があればと期待したが
それらしい作品は見当たらなかった

それでも今回は上記2点以外にも見所があると思えたのが3点もあった!
しかも予想外な作品に狂喜乱舞!!・・・したいのを抑えて静かに鑑賞してたがw

王女メディア HDニューマスター版 [DVD]

先に3点を明かすと
ヨーゼフ・ハインツの『イアソンを若返らすメディア』
フランチェスコ・グアルディの『パリスの審判』
ティントレットの『奏楽天使』

イアソンとメディアの話を手短かに話せば
夫のイアソンが家族(自身と子供2人)を捨て置いて若い女を娶ったために
メディアは女を毒殺して子供らも自ら手にかけて復讐した。(゚д゚lll)ギャボ

そもそもイアソンが英雄になれたのは王女メディアの助力のおかげなのだが
とにかく男ってのは女は若いほど゚+.(・∀・)゚+.゚イイのだ。(´д`;)ギャボ

またメディアは無駄に薬草の知識に明るかったりするのだがそれが禍となる不憫な女で
中世のキリスト教文化においてはすっかり魔女呼ばわりだp(-_-+)q

この絵のメディアも完璧に魔女扱いでよく見れば魑魅魍魎がうようよ・・・
あれ?
そういえばこういうヤツらって洋の東西を問わナイのか???

しかし本物に近付いて目を凝らしてみると
このうようよ描かれたヤツらがなんと繊細に美しく描かれてるか!
実際、不気味なのだが美しいのだ!!

この絵の独特の妖美とも言うべき美的感覚は
今時のヴィジュアル系にはなかなかフィットしてるような気がするるる~

帰り際、ショップでこの作品のポストカードを探しながら
まず売ってるかどうか不安だったし
またこれ細長い作品だからポストカードでは左右カットされてしまうかもだし
そうなると肝心の魑魅魍魎の部分は縮小されたら見えナイだろうし
なんて思ってたら目に飛び込んできたのはトートバッグで
これがなかなか人気みたいで既に黒は売り切れ!
ポストカードはあったが左右カットされてたし、魑魅魍魎は印刷が潰れてたが
横幅が忠実に再現されたクリアケースがあったので
ポストカードとクリアケースを購入!!

でもトートは悩んだ末にやめた~
それこそヴィジュアル系みたいなので・・・(-_-;)