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筑摩世界文學大系【12】グーテンベルク21角川文庫
ぷろろぐ(総序)ジェネラル・プロローグ序の歌
騎士の話騎士の話◆未収録◆
粉屋の話粉屋の話粉屋の物語
親分の話荘園管理人の語家扶の物語
料理人の話◆未収録◆◆未収録◆
法律家の話◆未収録◆◆未収録◆
バースの女房の話バースの女房の話バースの女房の物語
托鉢僧の話◆未収録◆托鉢僧の物話
刑事の話◆未収録◆送達̪史の物話
学僧の話◆未収録◆◆未収録◆
貿易商人の話貿易商人の話商人の物話
騎士の従者の話◆未収録◆◆未収録◆
郷士の話◆未収録◆郷士の物話
医者の話◆未収録◆◆未収録◆
赦罪状売りの話◆未収録◆◆未収録◆
船長の話◆未収録◆船乗りの物語
尼寺の長の話女子修道院長の話◆未収録◆
チョーサーの話◆未収録◆◆未収録◆
(メリベの話)◆未収録◆◆未収録◆
修道院僧の話◆未収録◆◆未収録◆
尼院侍僧の話女子修道院付司祭の話◆未収録◆
第二の尼の話◆未収録◆◆未収録◆
僧の従者の話◆未収録◆◆未収録◆
大学賄人の話◆未収録◆◆未収録◆
牧師の話◆未収録◆◆未収録◆
・解説・解説・『カンタベリー物語』の由来
・年譜・訳者あとがき

筑摩世界文學大系【12】のタイトルは『カンタベリ物語』で
著者名もジェフレイ・チョーサーとなってるのは
訳者が西脇順三郎で初めて訳されたのが昭和24年なので
昭和初期らしいカナ遣いになってるワケだ

冒頭のkindleも訳者が西脇順三郎で
著者名こそジェフリー・チョーサーとなってるが
タイトルも『カンタベリ物語』のままで
ブラウザから試し読みをしてみたら
リトアニアがリチュアニアになってるくらいなので
昭和初期らしいカナ遣いのままなのだなw

筑摩世界文學大系【12】では
巻末の解説に訳者の西脇によるモノとは別に
オルダス・ハクスレー(鷲尾久訳)によるモノがあって
巻末の年譜も詳細で充実してるし
ラブレーの『ガルガンチュア物語』とのカップリングなので
お得だと思われ^^

『ガルガンチュア物語』の訳は渡辺一夫で
巻末にはもちろんラブレーについての解説も年譜もあり
解説にはアランの書いたモノもある!

筑摩世界文學大系は半世紀前の古い書籍なれど
紙質が良く外箱以外は殆ど劣化してナイので
完訳版の紙の書籍を安価で入手するなら
アマゾンでこれを買うがよろし♪
自分もこの10年くらいの間に購入したにも拘わらず状態の良好な本にしか巡り会ってナイ

筑摩世界文學大系【12】チョーサー/ラブレー
筑摩世界文學大系【12】チョーサー/ラブレー

なぜかアマゾンには同じ本なのに2ページある・・・が
筑摩世界文學大系はこういうダブリが多いので気にするコトはナイ

グーテンベルク21

完訳 カンタベリ物語

角川文庫

カンタベリー物語

完訳版の書籍を新品で揃えるなら岩波文庫が好かろう

完訳 カンタベリー物語〈上〉 (岩波文庫)
完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫)
完訳 カンタベリー物語〈下〉 (岩波文庫)

小学生の頃はスパロボアニメヲタだったので
フジテレビの日曜19時枠の番組は見逃せなかったが
『燃えろアーサー』のシリーズ(※)からスパロボではなくなってしまい
一応観てはいたがスパロボほどに心躍るモノはなかった
『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』と続編の『燃えろアーサー 白馬の王子』からなる

ANIMEX 1200シリーズ 76 組曲 円卓の騎士物語 燃えろアーサー

それでもこの頃から既に、お姫様より侍女、王子様より騎士の方が
断然カッコ゚+.(・∀・)゚+.゚イイと思えた自分としては
湖の騎士ランスロットと竪琴の騎士トリスタンには萌えたが
主人公のアーサーには特に続編のタイトルの「白馬の王子」てのに萎えたw
なぜ「白馬の騎士」でなく「白馬の王子」なのか。(´д`;)ギャボ

まあダサいアーサーはおいといて・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
とりあえずこのシリーズを毎回観てたのは
2人のカッコ゚+.(・∀・)゚+.゚イイ騎士がお気に入りで
その登場シーンを見逃したくなかったからに他ならなかった

世界史B用語集 改訂版中世騎士物語 (岩波文庫)アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

当時はまだ特に意識してはいなかったのだが
間違いなくヲタ的な偏愛を着実に2人の騎士に降り注いでたのだろう
山川出版の『世界史用語集』の【中世騎士物語】の項の例に
『アーサー王物語』『トリスタンとイゾルテ』とあったのを目にした時

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!

単にアニメの原作(※)を見つけた、なんてレベルではナイ興奮状態に陥ったし
古本屋でタイトルもそのままの『中世騎士物語』を見つけて
目次にラーンスロットやトリストラムの名を目にした時には狂喜乱舞した!
ちなみに『燃えろアーサー』のシリーズの原作はトマス・マロリーの『アーサー王の死』と特定されてるようだ(Wikiより)

Bulfinch's Medieval Mythology: The Age of Chivalry (Dover Books on Literature & Drama)

そんな岩波文庫の『中世騎士物語』は
1858年にトマス・ブルフィンチが著した『The Age of Chivalry』の訳書で
構成が余りにも学術的だったのでより一層ヲタ魂に火がついた!!

  • はしがき
アーサー王とその騎士たち
【第1章】序説
騎士の修行
開放奴、賤奴、農奴、僧職者
試合
物語
韻文物語
【第2章】英国の神話的歴史
ブラダッド
リア
フェレクスとポレクス
ダンワロ・モルマティアス
ブレナスとベリナス
エリデュア
ラッド
カシベローナス
キンベリナスまたはシンベリン
アルモリカ
【第3章】マーリン
【第4章】アーサー
アーサー王
選王アーサー
ギニヴィア
【第5章】アーサー(続)
アーサー王、聖ミカエル山の巨人を征伐する
アーサー王、湖の女王から剣を受ける
【第6章】騎士ガヴェイン
騎士ガヴェインの結婚
【第7章】腕萎のカラドク
【第8章】湖の騎士ラーンスロット
騎士ラーンスロット
【第9章】荷車の冒険
【第10章】シャロットの姫
【第11章】王妃ギニヴィアの危難
【第12章】トリストラムとイゾーデ
【第13章】トリストラムとイゾーデ(続)
【第14章】トリストラムとラーンスロットの戦
狩猟者としてのトリストラム
【第15章】円卓
【第16章】騎士パラミディーズ
【第17章】騎士トリストラムの死
【第18章】パーシヴァル
【第19章】サングリアル(聖盃)
騎士ガラハド
騎士ガヴェイン
【第20章】サングリアル(続)
騎士ラーンスロット
騎士パーシヴァル
【第21章】サングリアル(続)
騎士ボゥホート
騎士ラーンスロット
騎士ガラハド
【第22章】騎士アグリヴェインの叛逆
【第23章】アーサーの死
マビノジョン
序説
【第1章】ブリトン人
ウェイルズ語とウェイルズ文学
ウェイルズ人の遊歴楽人
三句詩
【第2章】泉の女
カイノンの冒険
【第3章】泉の女(続)
オーウェインの冒険
【第4章】泉の女(続)
ガヴェインの冒険
獅子の冒険
【第5章】アービンの息子ジェレイント
【第6章】アービンの息子ジェレイント(続)
【第7章】アービンの息子ジェレイント(続)
【第8章】ダイヴェド公プウィル
【第9章】リアの娘ブランウェン
【第10章】マナウィダン
【第11章】キリッチとオルウェン
【第12章】キリッチとオルウェン(続)
【第13章】タリエシン
英国民族の英雄伝説
ベイオウルフ
アイルランドの勇士キュクレイン
油断のないヘレワード
ロビン・フッド
  • 注解

アーサー王と円卓の騎士たちに関して充実してるのは言うまでもナイが
騎士とは何なのかがよくわかる解説が冒頭の「序説」にあり
先に物語の出所(出典や典拠)の詳細を紹介してから
順を追って時代に沿って次から次へと様々な伝承が紹介されてくのだが
かのシェイクスピアが題材にしてる『リア王』『シンベリン』の原典もあったし
巻末にはロビン・フッドやベオウルフ(ベイオウルフ)など
聞いたコトはあってもなんとなくしか知らナイような伝承も収録されてた

シェイクスピア全集 (5) リア王 (ちくま文庫)シェイクスピア全集22 シンベリン (ちくま文庫)

さて『中世騎士物語』とはゆーものの
騎士が活躍した時代は中世全般においてではなく後期に限定されるだろう

ローマ帝国滅亡からルネサンスまでの西欧の時代区分は
古代と近代の間として漠然と中世とされてるが
暗黒の中世、と称されるのが似つかわしく思えるこの時代において
はっきりしてる事柄は陰鬱とした事象ばかり(※)だった
キリスト教(宗教戦争と異端審問)とペストが蔓延した

古代のおおらかな奴隷制度から近代の窮屈な資本主義への過渡期で
領主が領土と領民を支配する封建制度が確立されて
初めて騎士なる存在が生まれたのである

換言すれば基本的には封建社会において
領主が護ってる領土で農業を営んでたのが領民であり
領主に雇われて武装して領土を護る戦いに参加したのが騎士なのだが
状況によっては騎士も領民を手伝って農作業もやったようだし
いずれにしろガテン系の流れ者だったのでは・・・ヽ(゚∀。)ノ

中世騎士物語の代表作と言えば
『アーサー王物語(Arthur)』
『トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)』
『ニーベルンゲンの歌(Niebelungenlied)』
『ローランの歌(Chanson de Roland)』

トマス・ブルフィンチはこれらの中から
『アーサー王物語』と『トリスタンとイゾルデ』を取り上げ
他にも英国民族の英雄伝説を加えて
『中世騎士物語』(詳細は前項参照)としたが
『ローランの歌』も『シャルルマーニュ伝説』として編纂してて
自分はこれを今世紀になってから入手して読んだ

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

  • まえがき
  1. 序論
  2. 十二勇士
  3. 御前試合
  4. アルブラッカの攻囲
  5. リナルドとオルランドの冒険
  6. フランス侵攻(1)
  7. フランス侵攻(2)
  8. ブラダマンテとロジェロ
  9. アストルフォと女魔法使い
  10. 海魔オルク
  11. アストルフォの冒険はつづき、イサベラの冒険が始まる
  12. メドロ
  13. 狂ったオルランド
  14. ゼルビノとイサベラ
  15. アストルフォ月へ行く
  16. アフリカでの戦い
  17. ロジェロと結ばれるブラダマンテ
  18. ロンスヴァルの血戦
  19. バヤールを取り戻すリナルド
  20. リナルドの死
  21. ユオン・ド・ボルドー(1)
  22. ユオン・ド・ボルドー(2)
  23. ユオン・ド・ボルドー(3)
  24. オジエ・ル・ダノワ(1)
  25. オジエ・ル・ダノワ(2)
  26. オジエ・ル・ダノワ(3)
  • 訳者あとがき

吟遊詩人に歌い継がれてきた中世騎士物語には
確固たる原典が存在しナイのは然りだが
そうでなくてもアーサー王と円卓の騎士の一連の物語は
非科学的な要素が満載でほぼファンタジーなので
現代日本人の自分には史実として受容するのはとても無理だし
実際、史実とはまるで噛み合ってナイ

ところが『ローランの歌(シャルルマーニュ伝説)』は
実在の人物や歴史的事件なども登場するので
史実との摺り合わせができる部分もナイコトはナイのだが
当初(中世後期)、武勲詩として成立したモノが
イタリア・ルネサンスの作家らによって叙事詩として再編された際に
時代背景が変わってしまっても時代考証などお構いナシで
ウケ狙いでエピソードも盛ってるだろう写本ができ
ブルフィンチはそれらを底本にしてダイジェスト版にしたので
信憑性に欠ける、てか、信憑性はナイ。(゚д゚lll)ギャボ

ここでブルフィンチのセンスが素晴らしいのは
底本でいかにも原典のように装ってるが
その恭しい装いがバレバレなのをそのままにしてる点だ
事実として疑わしい部分に

(そうチュルパン大司教は主張している)

などと、嘯いてるのが可笑しいw

『シャルルマーニュ伝説』を読み始めた時分は
馴染みのキャラクターが登場する『中世騎士物語』に比して
とっつきにくく、話も散漫で読み辛いと思われたが
読み進む内に超絶美形で根明オバカのアストルフォに惚れ込んでしまい
トリスタンもランスロットもどうでもよくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

またアストルフォの登場するエピソードが格別に愉快で
冒険譚の荒唐無稽レベルなんてラノベ。(´д`;)ギャボ

☆・・・☆・・・☆

自分が土曜日に働いてる新宿2丁目の少年アリス(※)は
新宿ゴールデン街のBar†ジュールの姉妹店なのだが
この店名のジュール(Jules)はどこからきたのかと思っていたら
サイトに誕生秘話があるのを発見!
なんとJules Verne(ジュール・ヴェルヌ)だった!!
少年アリスは2014年3月に閉店

まあ自分はJulesと言えばMichelet(ミシュレ)だが
ジュール・ヴェルヌも大好きな作家の一人で
『十五少年漂流記』『地底旅行』『海底二万里』は何度も読んだ

しかし店名のきっかけとなった『月世界旅行』は未読で
これを原作とした映画の存在も初めて知ったが
このシーン、てより、この顔は見覚えがあるような気がして
タブレットで検索するも、答えの見つからナイ内に寝落ち・・・バタリ ゙〓■●゙

ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編/映画創世期短編集 [DVD]月世界へ行く (新装版) (創元SF文庫)月世界旅行

そんなだからか、まんまとこの顔のある満月が夢に出てきて
「ほら、やっぱり見たコトがあった・・・でも何でだったっけ?」
とか、まだ目に刺さってナイ満月野郎と会話するのだが
「初めて月に着た人間が誰か知ってるか?」
なんて聞かれて咄嗟に出た答えが
「アストルフォ?!」

いやいや、フィクションだから、てか、夢だしヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

そんなんでアストルフォを思い出して
久々に『シャルルマーニュ伝説』を読もうとしたら
自分の持ってるのは講談社学術文庫版なのだが
余りの字の小ささに思わず眩暈・・・

電子書籍に慣れてしまったので
小さい字が苦痛に感じるようになってしまったのだった
早速、電子書籍化されてナイか探してみると
以下の表のような結果になった

現代教養文庫ライブラリーグーテンベルク21
Amazon Kindle上巻¥600+下巻¥600ナシ
SONY Reader Store上巻¥630+下巻¥630¥840
BookLive!上巻¥630+下巻¥630¥840
hontoナシナシ
YAHOO!ブックストア上巻¥630+下巻¥630ナシ

上下巻セットで¥1,260と全1巻で¥840となると
値段に¥420も違いがあるのだが
訳者はどちらも講談社学術文庫と同じく市場泰男で
ファイル形式も同じXMDFだったので
同じ内容ならグーテンベルク21版を買いたいのが人情だ

中身にどんな違いがあるのかサンプルを見てみたら
現代教養文庫ライブラリー版は
目次を見る限り講談社学術文庫版と同じ内容で
グーテンベルク21版はサンプルでは目次が見れなかったが
閲覧可能な途中の部分が講談社学術文庫版と全く同じだったので
とりあえず、安い方を買ってみるコトにした

シャルルマーニュ伝説(上) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)シャルルマーニュ伝説(下) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)

結論を言えば、値段は違えど、内容は同じだった
要するに、グーテンベルク21版がお買い得だってワケで
選択肢はSONY Reader StoreかBookLive!に絞られ
購入時点でのキャンペーンなどを加味したポイント還元率も見合わせて
今回はSONY Reader Storeで購入

ちなみに、YAHOO!ブックストアが選択肢に入らなかったのは
対応デバイスに[アプリ未対応]となってたからだが
[アプリ未対応]だとダウンロードできず
ブラウザからクラウド上の本しか読めナイので
オフラインで読むコトができナイ不便さがあるのと
万が一、YAHOO!ブックストアがなくなったとしたら
せっかく購入した本が読めなくなる可能性もなきにしもあらずなので
生涯に何度も読み返したい本を買うのには適さナイのだ

☆・・・☆・・・☆

↓↓↓『シャルルマーニュ伝説』オススメサイト↓↓↓

2号館【サガと各国神話】

恋愛は甘美な倒錯である

現実にこれを持ち込んでしまえばすっかり色褪せてしまうし
浮世離れしてこれに陶酔しきってしまうと生活はままならなくなる

酒と同じようにほろ酔いが望ましいのかもしれナイが
まるで明日が来ナイかのように没頭できる恋愛なら
惜しみなく愉しめば゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

それができるのが若さの醍醐味だ

匙加減のわからナイ相手との破滅的な恋愛だって
わざわざ望んではいナイが悪くナイ

でも忠誠を誓える相手に対しては
あえて何かに懸けて誓ったりはしナイが決して裏切るコトはナイ

中世騎士物語 (岩波文庫)

ロマンス(中世騎士物語)のように・・・

☆・・・☆・・・☆

【ロマンス】はもうすっかり日本語になってしまってて
誰もが「男女の恋愛に纏わる事件や物語」を思い浮かべるだろうし
他にも【ロマンチック】とか【ロマン】とかあって
前者はより乙女風味が強まり
後者は「男の【ロマン】」など対象が男女の恋愛限定ではなくなる

しかしこれらは日本独特の使い方で何か釈然としナイので
元の語源や世界標準的な正しい意味合いや
どのような経緯で日本に定着したのか
気になって調べたのは2005年のコトだった・・・

まず、【ロマンス】の語を片っ端から辞書でひいてみると
英語と仏語以外には該当する発音の単語がなく
日本人の解釈に近いのが英語の【romance】だったので
この語を輸入したのは英語圏からと推察してたのが確信に変わった

【romance】 [英]
━━n.中世騎士物語,伝奇小説,恋愛[冒険]小説;≪楽≫ロマンス(曲);情話;小説的な事件,ロマンス(love affair);作り話,空想(物語);ロマンチックな雰囲気[気分];(R-)ロマンス語(派).
━━a.(R-)ロマンス語(派)の.
━━vi.作り話をする,空想する((about));求愛する((with)).
→三省堂のエクシード英和辞典より

【romance】 [仏]
━━f.恋愛詩,小詩曲≪楽≫無言歌.
→白水社刊の杉捷夫編新仏和小辞典より

単語romanceが形成されたのは
8世紀以降の中世西欧においてであるのは確かだ
ローマ帝国が分裂~崩壊してくと同時に
ローマ人の日常語だったラテン語が各地でそれぞれに発展し(※)
それらローマ人の諸言語は総括して【ロマンス(ロマン)語】と呼ばれた
現在のフランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語に至る途上の段階で
まだ「ラテン語の方言」と言った方が似つかわしくもあったかもしれナイ
また複数を指すので【ロマンス諸語】が正しいかもだが便宜上【ロマンス語】とする
参照→参考分布図
発音には地域差があるので【ロマンス】だったり【ロマン】だったりした以上に
語尾の変化は多様だったと思われる

口語はロマンス語へと移行したが
文献は依然としてラテン語で書かれており
ダンテがトスカナ語(ロマンス語の1つ)で『神曲』を著すまで
殆ど総てラテン語表記だった

ドレの神曲

そもそもダンテの頃の14世紀の西欧では
製紙法が広まりつつあっても印刷術はまだなかったので
本はとても高価で手にするコトは稀だっただろうし
手にしたトコロでラテン語では読めず
文芸はとても敷居が高かったのだ!

そんなだからルネサンスまでは
唯一の文芸ったら聖書だったりしたのだ。(゚д゚lll)ギャボ
それも坊主が持ってる聖書を読書するってよりは
実体としては丸暗記してたのだよ。(´д`;)ギャボ
だから「中世文学」ってジャンルは一応あるが
これって実は口承文学なのだなw
古代ギリシアで『イリアス』や『オデュッセイア』が
ホメロスの名の下に書物となるまで
吟遊詩人が連綿と歌い継いできたように
中世の吟遊詩人(※)も騎士道に名を馳せた英雄の伝承を
文字に綴ったのでなくロマンス語で歌ってたのだ
そしてその「中世騎士物語」が
【ロマンス】即ち「ロマンス語で詠われた物語」と呼ばれた
より正確には吟遊詩人が歌ったロマンス語は
主に南仏で使われてたプロヴァンス語だったようだ
LINK:プロヴァンス語 Dialectes provencaux
仏語でtroubadour(トゥルバドゥール)、独語でMinnesinger(ミンネジンガー)、英語でBard(バード)

ところでどちらも解さナイので想像しづらいのだが
ロマンス語とラテン語の隔たりはどの程度だったのだろうか?

上記の辞書からの引用【romance】 [英]を見てて思ったが
テュートン語圏のイギリス人からしたら
ローマ人がラテン語に代わって話すようになった言葉も
その言葉による「中世騎士物語」も
「ローマ人の言葉(で詠われた物語)」で【ロマンス】だったのかも?!
同じテュートン語圏でも独語では【romance】の語はなくて
英語や仏語の【ロマンス】の意味に近いのはRomanとRomanzeだった

【Roman】 [独]
━━m.(-s,-e)散文の長篇小説,物語;情話風の;『比』作り話,虚構.
→研究社のポケット独和辞典より

【Romanze】 [独]
━━f.民謡調の物語詩(Balladeと似た詩形式でスペインから起こった);≪楽≫ロマンス(感傷的な性格を持った愛の歌で、美しい旋律を主体としたゆるやかな楽曲).
→研究社のポケット独和辞典より

大雑把に訳せば文芸の方がRomanで音楽の方がRomanzeだが
この独語のRomanとRomanzeにあたるのが伊語ではromanzoとromanzaだ
また、独語のRomane(ロマンス語を話す民族)は伊語のromano(ローマ人)
独語のRomanisch(ロマンス語)は伊語のromanzo(ロマンス語)だ

【romanzo】 [伊]
━━m.長編小説)作り話.
━━agg.ロマンス語の.
→大学書林のイタリア語小辞典より

【romanza】 [伊]
━━f.≪楽≫ロマンス,華想曲.
→大学書林のイタリア語小辞典より

なぜかイタリアとイギリスとでは発想が類似で
「ロマンス語=ロマンス語で詠われた物語」なのだな

☆・・・☆・・・☆

で、Ralph LaurenのフレグランスRomanceは
男女の恋愛がテーマなのだよな

ラルフ ローレン ロマンス 30ml (EDP-SP)

映画の邦題は『ニーベルンの指』だったが
池田理代子プロダクションから出てる漫画は『ニーベルンの指

映画の原題は『RING OF THE NIBELUNGS』で
漫画の方は『Der Ringdes Nibelungen』

これは英語とドイツ語の発音で
gにの違いがあるワケなんで納得だな
と指の差は単に雰囲気だよな

これらの娯楽作品は基本的にワーグナーのそれを踏襲してるが
それぞれのエピソードには多少の違いがある
しかしワーグナーこそが学術的に最も正確を記してるワケでもナイから
その違和感のある部分に自分が共感できれば
むしろワーグナーより優れた出来だと評価すべきだ

そういう意味で映画も漫画も
ワーグナーより上の評価に値する・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
とはいえ本来「ジークフリート伝説」は
北欧神話起源の話とゲルマン英雄伝承とがあり
ワーグナーはこれらを非常に巧く交差させて
1つの楽劇に仕立て上げたワケで
第一人者としてはやはり高く評価せねばなるまい

ワーグナー以前のモノとしては
岩波文庫の『ニーベルンゲンの歌』があり
原題は『DAS NIBELUNGENLIED』または『DER NIBELUNGE NÔT』である

これはジーフリト(ジークフリート)とクリエムヒルト(クリームヒルト)のための
いや、もれなくクリエムヒルトの物語であって
そもそも指輪は出てこナイし
古代よりの「ジークフリート伝説」さえナイヽ(゚∀。)ノ

竜を退治してその血を浴びたので不死身になった
とわずか数行で語られるのみである
しかもこれはジーフリトについてグンテル王に進言するシーンで
語るのはハゲネである

少年ジャンプを愛読するような人間にとって
1番の要である冒険譚の部分がナイ物語なんてのは
ワリとそういう人間である自分にとっても
まるで餡子の入ってナイたい焼きを食ってるようだった。(´д`;)ギャボ

前後編とあるが初めて読んだ時前編だけで挫けたのは
肝心のジーフリトが殺されてしまったからだ。(゚д゚lll)ギャボ

その後『「ニーベルンゲンの歌」を読む』を購入して
慌てて放置(放棄?)してた後編を読んだが
後編はワーグナーが思いっきり無視しただけあってつまらナイ(-_-;)
端的に言えば「クリエムヒルトの復讐劇」でこれが前編より長く(冗長で)
最期でクリエムヒルトは復讐も遂げるが自分も殺される
そして復讐の駒にされたエッツェル王は生き残り
悲嘆にくれる中に物語りは幕を閉じる

物語はここに終りを告げる。これぞニーベルンゲンの災いである。

と終わるのだが
注釈によればこの最期の句が2通りあり
1つは災い(nôt)でもう1つは歌(liet)
古く信頼すべきは災いの方であるそうだ

これについて『「ニーベルンゲンの歌」を読む』には
興味深い解説があった
【ニーベルンゲン】は「霧の国の人々」の意で
「冥界に行くべき人々」を暗示してる、とゆーのだ!
つまりニーベルンゲンの宝を得たコトは
冥府へのエクスプレスの切符を手に入れたようなモノなのだ!!

それを知ってみれば『ニーベルンゲンの歌』が

ドイツの『イリアス』

と称されるのもよくわかる

ましてや主人公は王女とはいえ女の身で
要するに封建時代にあっては全く非力な存在なのである

クリエムヒルトは愛する男ジーフリトただ一人のためにこそ
その貞節を欺くべき相手に捧げ
肉親をさえ手にかけて
最終的には一族もろとも滅びるコトで
ただひたすら愛を貫いたのである

そして盛者必衰である世の常・・・
宝を手にした者は滅び行くのみなのである

そうとわかると1番つまらナイ話に思えた『ニーベルンゲンの歌』が
最も興味深い内容を呈してたw

あれ?
これって漫画版だと最後に指輪を手にしたのがヒトラーだけど
ナチズムの台頭とその終焉は
【ニーベルンゲン】の理だったとゆーコトか(゚ ゚;)???

ちなみに漫画版は他にも里中満智子とあずみ椋のもあるようだ









ワーグナーの楽劇ではなく
ハリウッドのキャストとスタッフによるドイツ映画

このDVDの存在を知ったのは今年になってからで
とりあえず慌てて買った
全く内容を知らずにタイトルだけで浮かれて買ってしまったので
184分と記されてるのを見て愕然とした・・・

全編を一気に観る暇がナイ。・゚・(ノД`)・゚・。

そうして勢い込んで買ったものの
観れずに3ヶ月が過ぎたが
この度インフルエンザのお陰で(?)
やっと観るコトができた

Nibelungs

期待してた以上に素晴らしい出来!

ブリュンヒルデの美しさと勇ましさに惚れ惚れした
新婚初夜にダンナを組み伏せて断固拒否なんて
カッコよ過ぎる~!!

ヘア・スタイルや衣装のセンスも抜群で
理想的なブリュンヒルデだったな(^▽^*)

演じてるクリスタナ・ローケンて全然知らなかったけど
長身細身でモデルっぽくて゚+.(・∀・)゚+.゚イイな
これから注目しよう♪

肝心のジークフリートも
翳りのある面構えのドイツ人だったし
髪も長かったんでよかったね
バカそうで脳天気なアメリカ人がやってたら嫌だったけど・・・

しかし惜しいコトにいかんせん華がナイのだよ
主役のはずなのに・・・(-_-;)

クリームヒルトとグンテル王は・・・
自分はこの兄妹に好意的ではナイんで
ふてぶてしい兄と小憎らしい妹の組み合わせが
なかなか゚+.(・∀・)゚+.゚イイと思った
情が移ってしまいそうなタイプにはやって欲しくナイからね(苦笑)

全体的に池田理代子(宮本えりか)の漫画に近い
だから観てる内にあの絵柄と実在の人物がオーヴァーラップして
゚+.(・∀・)゚+.゚イイと思えたりもしたワケだな

それにしても
ジークフリートが記憶を失うって設定だけは
NHKの朝の連ドラみたいで気に入らなかったんだけど
横恋慕したクリームヒルトがジークフリートに薬飲ませて
薬効で忘れさせたってのは説得力あってよかったよ

とか次々に挙げてたらキリがナイけど
設定に無理がなくていちいち納得させられたんで
1番好きな『ニーベルングの指環』だ!

最期がハッピーエンドで終わらナイのはどれも同じだけど
これはその中でまだしもよかったかな?
とはいえ救われナイ結末であるのに変わりはナイがね・・・(;つД`)