禁忌(イヴとパンドラ)

既にパンドラ(パンドーラー)の名からして・・・

パン=すべて
ドーラー=贈り物

そもそも彼女自身が
人類に災いとして天から齎されたワケで
セット商品的に箱が・・・
元の言語的に正しくは壺(甕)が付いてきてる

その壺の中に入ってたモノは
細々と分別された災いで
中に「エルピス」も含まれてた

この「エルピス」をどう訳すかが問題で
英語圏では「hope(希望)」なので
日本語でも「希望」としてるんだろうが
「前ぶれ」「予兆」「前兆」「期待」・・・
等々に翻訳可能なんである

寓意的な神話で訓話的要素もあるので
どの訳を当て嵌めるのが゚+.(・∀・)゚+.゚イイのか
解釈次第で何通りもあって正解はナイ

災いセットに「希望」が入ってるコトに
違和感を感じてるとしたら
「前ぶれ」などの災いに含めてしっくりくる語に
置き換えれば゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

自分なんかはむしろ「期待」を選ぶね
自身では何もせずに他人に依存して
期待してる人間は災いでしかナイ

毒親とその子供の関係なんかは
何が問題なのかって「期待」に尽きるね

一つは親が子供に期待し過ぎて
子供が親を負担に感じるようになるパターン

もう一つは子供が親に愛情を期待しても
親の愛情が欠如してて人格形成に欠陥が生じるパターン

尤も親子に限らず
人間関係では「期待」は殆どの場合災いする

よく友達や恋人に裏切られたって嘆く人がいるが
実はそいつらが裏切ったんでなく
期待した通りではなかったと判明しただけのコトだ

まあでも「エルピス」の真意が何かは
この神話を作った意図からすれば
ワリとどうでも゚+.(・∀・)゚+.゚イイのだ

これは禁忌の訓話であり
しかも男性優位社会を築こうとする男たちが
なんとかして女を服従させようとして
でっち上げた作り話に違いナイからだ

人類で初めて禁忌を犯したのは
ギリシア神話に倣えばパンドラだろうが
キリスト教圏で生活してるならば
信じる信じナイは別として
イヴ(エヴァ)を思い起こすだろう

エデンの園で禁断の果実を
食べてしまった人類初の女とされてるイヴだ

『旧約聖書』の「創世記」では
第1章で神によって世界が創られて
第2章で神によって人が造られて
第3章では神に定められた禁忌を人が犯して
神によって罰せられてる

具体的には
まず神なる絶対的な存在を示唆しておいて
その神を裏切ったのがイヴなので
イヴと同じ性の女は罪深い存在だとしてて
要するに罪人であるコトを理由に
女を格下げしようと目論んでるのが
痛いほどわかる構成なのだw

いや、罪を犯したのはイヴ個人で
その罪を人類の女全員が背負う必要なんて
どこにある?!

と、正論をのたまえるのは
自分が現代日本人の女だからで
砂漠や荒野で厳しい自然に晒されて
ギリギリで生きてるような民族に生を受け
ましてや男に生まれてて
しかも族長の立場であったなら
女のまともな意見に対して
いちいち納得して従ってたら
一族は飢え死にするしかなかったのだろう。(´д`;)ギャボ

『旧約聖書』に話を戻すと
禁忌を犯したのが発覚したすぐ後で
罪が神に裁かれる部分では
以下のような原因譚が神の口から語られてる

蛇がなぜ4つ足で歩いてナイのか
女性がなぜ蛇を忌み嫌うのか
女性がなぜ出産の苦痛と夫への欲求を持つのか
男性(人)がなぜ土を耕すのか
男性(人)がなぜ土に返るのか(死ぬのか)

これらの答えが
古代のユダヤの民に生活信条とされたのだが
だから『旧約聖書』の偏った正義が
近代的な道徳から外れているのは致し方ナイ

そうして民族の価値観の相違について
熟考する題材として
『旧約聖書』が書物として存在するのは
ありがたいコトだと思う

イエス・キリストの登場で
『新約聖書』と一緒に勝手に編纂されたり
それをローマ・カトリック教会が
都合良く曲解してしまったりもしたが
それでもユダヤ民族の真意は慮るコトができる

とはいえ
現代日本人の立場から
科学的な見解を言わせてもらえば
男はその事実をスルーして認めナイが
イヴがアダムを助けるために創られたなら
アダムよりは出来が良かったと思われヽ(゚∀。)ノ

それに神が禁忌を設定しなければ
イヴは罪を犯す必要もなかったって話だが
なんで仕向けるようにエデンの園のど真ん中に
禁断の果実が生る木を植えてるんだか・・・

一方、パンドラの場合は
ゼウスは最初から人間を懲らしめるために
災いセット「パンドラ」を贈ってる。(゚д゚lll)ギャボ

プロメテウスこそが粘土で人間を作った
なんて異説もあるが
一般的にはヘシオドスに詠われてるように
人間の男は既に存在してて
プロメテウスが天上から盗んだ火を与えた

実は火だけでなく
ゼウスが糧を隠してた際にも
プロメテウスがゼウスを欺いて糧をも与えた

それは窮乏してた人間を哀れに思って
助けてあげたってだけで
それでゼウスが怒ってるのも
なんだかな~だが
そこでゼウスが人間を懲らしめるとか
本ト、なんだかな~(-_-;)

そうして人間に助力するプロメテウスに対して
ゼウスが騙してやろうと計画を立てて
そのために人間の女を創った

それじゃ人類には
パンドラが齎されるまで
女がいなかったって・・・Σ(゚д゚lll)ガーン
と、引っ掛かるであろうがそこはスルー推奨w

いや、「人間の女を創った」のでなく
鍛冶の神ヘパイストスに命じて
「女神に似せたモノを粘土でこしらえさせた」のだが
それは女神かと見紛う美貌に
プロメテウスが恋してしまうと想定してたからだ

これにパンドラと名付けて
神々から種々の能力と贈物を授けて
当初はプロメテウスに贈ったのだった

ところがプロメテウスは
名前の通りに考えが先立つ男で
怪しいと勘付いてパンドラを拒否したので
名前の通りに考えが及ばナイ男の
弟のエピメテウスが
パンドラに魅了されるままに
妻にしてしまったワケだ

エピメテウスの妻となったパンドラは
箱(壷)を開けてしまう

開けてはいけナイ【禁忌】の箱だったのに
好奇心にかられたパンドラによって開けられた

なんてこった!
【禁忌】を犯して
人類に厄災を齎したのが
女だった!!

先のイヴの寓話とは作者が同じと思える程
その筋立ての根本にある思想が似てるw

実際にこのパンドラなどは
イヴとダブって描かれてるがね

TABOO~パンドラ随想~

3月26日はSteven Tylerの誕生日で
なんと70歳だそう!

Aerosmithの音源は
CD1枚(※)しか持っておらず
グレイテスト・ヒッツ1973-1988

ヒットした曲には馴染みがあるが
アルバムのタイトルが思い浮かばなくて当然だw

40年近くも好きでいて
LIVEにも何度も足を運んでるワリには
筋金入りのにわかファンだったりするるる~

たまたま「パンドラの箱」とアマゾンで検索してみて
初めてAerosmithのBEST盤に
『パンドラの箱』てのがあると知った

これが「箱」ではなくて
『パンドラの匣』となるとRod Stewartだ

「匣」の字を使ってるトコロからして
この邦題をつけたディレクターは
太宰ファンかと睨んでた

それにしてもRod Stewartのアルバムは
原題が『Foolish Behavior』で
「愚かな行動」って意味で
パンドラなんてどこにも見当たらん

これってパンドラが禁忌を破ったのを
「愚かな行動」だとしてるとしたら
その太宰ファンのディレクターは
読みが深くても思考は短絡的なのだろうか?

パンドラはギリシア神話に出てくる人間の女の名で
「パンドラの箱(もしくは壺)」の挿話は
日本でもお馴染みで以下が概略だ

☆・・・☆・・・☆

プロメテウスが天上界から火を盗み
火が生物の中で唯一人類にだけ齎されたが
大神ゼウスはこれを許さなかった

プロメテウスの弟エピメテウスの結婚祝いに
ゼウスは箱(壷)を贈るが
これを開けるコトは許さなかった

花嫁が好奇心に勝てずに
この箱を開けてしまった途端
7種の災いが飛び出したので
人々は大いに憂えた

花嫁が慌てて閉じた箱の中には
前兆(または希望)だけが残った

この箱を開けた花嫁がパンドラだった

☆・・・☆・・・☆

プロメテウス(先に考える男の意)と
エピメテウス(後から考える男の意)の兄弟は
人間ではなく巨人族(Tytan)で
イアペイトスの子らだ

Tytan:ティタン(もしくはタイタン)と言えば
80年代のNew Wave of British Heavy MetalのBANDで
擦り切れる程、アルバムを聴いてたが
アマゾンで検索してみたら
唯一のアルバム『Rough Justice』が
今更(2017年に)CD化されてて
オンタイムのファンの自分には驚愕だった。(゚д゚lll)ギャボ

さて
人類初の女はパンドラでなくイヴ(エヴァ)で
更にパンドラはエピメテウスの嫁ではなく
『旧約聖書』のヤペテの息子の嫁とされてると
トマス・ブルフィンチは『ギリシア・ローマ神話』で
至極当然とばかりに以下のようにのたまう

 プロメーテウスとエピメーテウスとはイーアペイトスの息子でしたが、ミルトンはイーアペイトスをヤペテに変えているのです。

要するにエピメテウスの父親の名が「イアペイトス」で
「ヤペテ」と語感が近いって・・・
それだけかいなw

ノアの方舟で有名なノアには
3人の息子がいて
1人がヤペテ(他の2人はセムとハム)だが
ヤペテの息子となると
ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、
トバル、メシェク、ティラスと7人いて
いったいこの中の誰と誰が
プロメテウスとエピメテウスなのだ。(´д`;)ギャボ

またギリシア神話でも
ノアの方舟級の大洪水があったりするのだが
それはエピメテウスとパンドラの娘が
プロメテウスの息子と結婚した後の話だ

ノアとその息子ヤペテの時とは別に
子孫が再び大洪水にあったとは
『旧約聖書』の記述にはナイ

旧約聖書・創世記ギリシア神話
ノアの代ノアウラノス(妻はガイア)
ノアの息子の代セム、ハム、ヤペテイアペイトス
ノアの孫(ヤペテの息子)の代ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラスプロメテウス、エピメテウス(妻はパンドラ)
ノアの曾孫(ヤペテの孫)の代省略デウカリオーン(プロメテウスの息子)
ピュラ(エピメテウスとパンドラの娘)

ブルフィンチはどうも
ギリシア神話の辻褄が合わナイ部分を正すワリに
キリスト教には従順で
どんなに矛盾を孕んでても
『旧約聖書』には突っ込まナイようだヽ(゚∀。)ノ

まあパンドラのエピソードなど
所詮はイヴと同様に
単に【禁忌】を破った女の話として
その肝心な部分が伝われば
瑣末なコトは気にしなくて゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
てのが男の身勝手な言い分なのだよ

女は【禁忌】を遵守して
男に仕えるべし!
不貞は禁ずるるる~!!

でも、むしろ男に貞節は守れまいw
美女に誘惑されれば
すぐさま破るだろうからなwww

そんな男の世迷言の呪縛に
初めて打ち勝った女が
ギリシア神話で世界一の美女と謳われた
スパルタ王妃だったヘレネだろうか?!

夫の留守中に他国の王子と駆け落ちをして
トロイ戦争の原因となったのだが
その双子の姉のクリュタイムネストラも
後に元夫を殺した現夫を
不貞の相手と共謀して殺害し
復讐を遂げた

むしろこの姉妹の母親は
スパルタ王妃レダで
白鳥に化けたゼウスと不貞して
この姉妹を産んでるので
もれなくレダこそが
夫である男(ましてや一国の王)に対して
裏切り行為をした初めての女だったのだろうか?!

世界観を構築した10冊(子供の頃の愛読書)

人生において最良の本を
10冊選ぶとしたら?

まず、小学校高学年の時に
選んでたと思われる10冊(タイトル)

生きている地球(学研学習マンガ)
ビーグル号航海記(チャールズ・ダーウィン著)
シートン動物記(アーネスト・T・シートン著)
ハックルベリー・フィンの冒険(マーク・トウェイン著)
宝島(スティーヴンソン著)
幸福な王子(オスカー・ワイルド著)
にんじん(ルナール著)
クォ・バディス(シェンキェビチ著)
埋もれた世界(A・T・ホワイト著)
キュリー夫人 愛と科学の母(清閑寺健著)

これらは人生の初期段階で
世界観を構築するのに役立ったが
後に人生の岐路においても
常に道標となった

虚弱体質だった幼少の砌に
お世話になった小児科の待合室に
置いてあったのが『生きている地球』

【ビッグバン】から始まり
地質時代の様子が年代を追って描かれたマンガで
それはまさに知りたかったコトばかりで
毎度、熱心に読んでは
興奮して更に熱が上がってたw

その本への病的な執着が
遂に医師の妻で薬剤師の女性の心を動かし
「よかったらどうぞ持って帰って
差し上げますから」と言わしめた時
熱意が人の心を動かすと
奇蹟が起きるのだと
初めて確信したのだった

生命の誕生から
人類への進化までを
理路整然と説いた【進化論】には
魂を揺さぶられたが
とりわけ生命の誕生については
オパーリンの【コアセルヴェート説】で
神々しく美しい生命のスープが
干潟になって濃縮してく様子を思い描いては
生命の神秘に涙した

そんな風に理性と感動によって
自分が世界観の外枠を構築した後で
旧約聖書の冒頭の創世記による世界の始まりを
キリスト教かぶれの母親から
いくら恭しく押し付けられたトコロで
突っ込みドコロ満載な寓話としか思えなかったw

【進化論】を構想するに至った経緯を
ダーウィンが綴った『ビーグル号航海記』は
自然の厳しさ(ある意味無慈悲さ)と
そこに生きる生物の
力強さと儚さ、強靭さとしなやかさといった
地球が織りなすドラマに感じ入った

そうして【進化論】を踏まえて
動物の生態に興味を持つようになり
『シートン動物記』も読むべくして読んだが
中でも「狼王ロボ」でオオカミが大好きになり
今に至るるる~

『ハックルベリー・フィンの冒険』や『宝島』は
『ビーグル号航海記』からしてそうなんだが
後に海洋小説とそれを原作とした映画を
格別に好むきっかけになった

まあ自分自身はからきし苦手で
酒より船の方が酔うんだがね( *゚Д゚)つ[酒]

典型的なお人好しの江戸っ子だった自分は
『幸福な王子』でワイルドのペシミズムに衝撃を受け
母親に嫌悪されてると悲観し始めた時
『にんじん』で同士を見出してほっとした

歴史小説『クォ・バディス』(※)は
ローマ皇帝だったのがネロの時代の
キリスト教に傾倒した長編で
実在した登場人物のネロとセネカ
そしてペトロニウスが魅力的だった
映画のタイトルでは『クォ・ヴァディス』、新訳(岩波文庫)だと『クオ・ワディス』

当時はまだキリスト教に対して
今ほど反感は抱いておらず
もれなくこの小説こそが
不信感を募らせる要因になったのだったヽ(゚∀。)ノ

『埋もれた世界』は
トロイア、エジプト、メソポタミア、マヤの
遺跡を発掘する考古学者たちについて
子供にもわかりやすく書かれて(翻訳されて)たが
古代文明の中でも自分は特にトロイアに惹かれた

たくさんの伝記を読んだ内では
『キュリー夫人』に1番感銘を受けたが
それは化学者としてノーベル賞を受賞した女性が
既にいるのは心強かったからだ、なんて
自分もキュリー夫人の後に続くつもりでいて
化学だけは執り憑かれた様に勉強してた

但し、物理学(の数式)を理解できるほど
知能を持ち合わせておらず断念。(´д`;)ギャボ

『クォ・バディス』の著者シェンキェヴィチも
キュリー夫人と同じく
ノーベル賞を受賞してるポーランド人だが
受賞時にはポーランドは地図上から消えてて
2人とも祖国独立を悲願してたのだった。(゚д゚lll)ギャボ

結局、シェンキェヴィチは
独立を目にする前に命尽きたが・・・

上記10冊の他にも
世界観を構築するのに
補助的な役目を担ったのが
山川出版の日本史用語集と世界史用語集と
旧約聖書・新約聖書、古事記、ギリシア神話などで
愛読書と言うよりは便覧のように
何かにつけ参照しまくった

自分はこの時点で最早
読書の醍醐味は
1冊の本を最初から最後まで読みこなして
単体で消化するだけに非ず
一言一句から
著者の真意を汲んで
改めて世界を読み解くコトに
意義があると気付いて
生真面目に読書をしなくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

40年近く経った今
改めてこれら10冊に感謝したいのは
与えられた知識はもちろん
感動、信条、希望、霊感・・・etc.etc.
そしてノスタルジーも加わり
人生をスピリチュアルな面から
支えてくれたコトだ

気のふれた母親に
押し入れに閉じ込められても
電気スタンドで照らされた文字から
確信してた

世界は広く美しい(はず)

いつも心を希望で満たし
明るい未来へ導いてくれ続けた

親友(著者)と時空を超えて
共有してる宝物のような存在が
愛読書だと自分は思う

Hermione

オオカミの名前ならハリーに決まってる

ヘルマン・ヘッセの『荒野のおおかみ』のハリー・ハラー由来だが
そう思って作ったこのピンク色のオオカミは
どうやら女の子だったらしく、ハリーってカンジではなかった

名前には謂れがなくてはならナイって信条があるため
テキトーにはつけるコトができず
次の候補はアーネスト・シートンの『狼王ロボ』から
雌狼の名を借りてブランカとしようしたが
あれは白いからブランカ(Blanca)なのであって
モモイロだったらロサーダ(rosada)だw

しかしそれではまるで意味がなくなってしまうので
『荒野のおおかみ』に戻って、相手役の女性の名にしようかと・・・

荒野のおおかみ (新潮文庫)狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)

Hermine(ヘルミーネ)、これはHermanの女性形だから
作中ではハリーの相手役なれど、実質的にはヘッセのアニマ像だろう
もちろんヘッセが自身をハリーに投影したのは言うまでもナイ

既にHermineから「へるちゃん」と呼び始めてたので
確定する前に今一度Hermineを調べてみると
フランス語読みだとエルミンだのアーミンになってしまうと知って
Hermineにするのを躊躇しつつ、ふと頭をよぎった

あれ?
HermineってHermioneとは1文字だけ違うけど
もしかして元は同じ???

ググりまくっても確たる証拠は得られなかったが
むしろHermineと関係なくともHermioneが好い気がしてきた

Hermioneは『ハリー・ポッター』のせいで
日本では英語発音のハーマイオニーが主流だろうし
名前からくるイメージもハーマイオニー=エマ・ワトソンで
知性を兼ね備えた美貌の魔女なのだろう

ハリー・ポッター コンプリート セット (8枚組)(初回生産限定) [Blu-ray]

でも『ハリー・ポッター』以前なら
Hermioneはギリシア語読みのヘルミオネーで
トロイ戦争の際にヘレネーに捨て置かれた娘の名だ

いや、ヘレネーが留守の夫を裏切って
ハンサムな他国の王子(これがトロイのパリスなのだが)と不貞の末
娘のヘルミオネーを捨ててまでの逃避行を決行したせいで
トロイ戦争が勃発するに至ったのだ

まあ、そうしてヘレネーがトロイ戦争の引き鉄を引いたのも
アフロディテの差し金なのだがね

The Trojan War トロイ戦争

それにしても改めて考えるとなんか似てね?!

ハリー・ハラー(Harry Haller) / ヘルミーネ(Hermine)
ハリー・ポッター(Harry Potter) / ハーマイオニー(Hermione)

これだけ見てると作者がヘッセのファンで
リスペクト的にこの名前を使ったように思えてくる
そうだとしたら、ハリー・ポッターとハーマイオニーはハッピーエンドにはなるまいて
実際、ハーマイオニーはロンと結婚したらすぃし

ところで『荒野のおおかみ』は原題がSteppenwolfで
カナダにはかつてそんなバンドがあった
とはいえ、そのバンドのメンバーがヘッセ・ファンだったワケではなく
プロデューサーがそう付けた、とWikiにある

Steppenwolf (BORN TO BE WILD)イージー★ライダー コレクターズ・エディション [DVD]

そうと知ってがっかりしたが
それとこれとは別にして、Born to Be Wildは好きな曲だ

筑摩世界文学大系と中公世界の名著

大きくなったら書斎を持つのが夢で
子供の頃(1970年代)にイメージしてた大人の自分は
憧れの全集が収まった本棚を背にしてる姿だった

思い描いてたような書斎は持てなかったが
自室はクローゼットも天袋も本棚として利用できてるので
分相応と満足はしてる
但し、肝心の全集が殆ど総て絶版状態で
まさか古書を求めるしかなくなるとは思いもよらなかったヽ(゚∀。)ノ

それにしても現代日本においては
自分のように殆ど古典しか読まナイ人間が稀有な存在なのか
不朽の名作さえ入手困難(もしくは不可能)だ・・・バタリ ゙〓■●゙
一昔前までは必読書100冊などとされてて
あちこちの出版社からこぞって刊行されてたのが嘘のよう!
筑摩世界文学大系と中央公論社(※)の世界の名著の
2つの全集をほぼ収集するのに10年以上かかってしまった!!
後に中公バックスとなった(詳細は下記参照)

☆・・・☆・・・☆

同じ本を生涯に何度も読むが
再読したくなる部分は科学でも哲学でも小説でも同じで
静かな感動を与える流麗な文体そのものだったり
心底共感できるヒューマニズムの表現だったり
自分の中に新しい世界観が構築された喜びだったり
現実において不足してる美・情・快を補って余りある要素だ

これらの要素を感じ取りながら読み
更に思索をしながら深く理解し得るために
著者のプロフィールは欠かせナイが
これに著者のバックグラウンドが総括されてれば
自分のような読者としては非常に嬉しい

そんな要望に適ってるのが筑摩世界文学大系と中公世界の名著で
タイトル通りに前者は文学全集で
本文があってから解説などが巻末にあるが
後者は科学・哲学・歴史・宗教などの言わば思想の著で
巻頭に何十ページにも渡る訳者の解説があり
専門的過ぎて敷居が高そうな著作でも
これらの解説を読んだ後で本文を読み始めると
すっかり訳知り顔で誤謬も少なく読み進めるのだヽ(´▽`)/

書き出し「世界文学全集」

筑摩世界文学大系(第1期分)(※)は
世界文学全集が数多ある中でも名作や名訳揃いで
解説や年譜などの資料が充実してて
他作家による書評もある、てか、この書評こそが
本編以上に価値があったりするのだが
更に月報付きで引用の栞まで付いてたらラッキー♪
第1期分とあるのは2度に渡って刊行されてて、ラインナップが違うからだが
自分が蒐集してるのは殆どが第1期分(1958年~1968年刊行)の方だ
第1期分の方が第2期分よりも数年古いのだが概ね状態は良好で
所持してる中で函がナイモノもあるが本自体は新しく見えるほどに美品だし
函に多少傷みがあるモノも本自体には全く損傷がナイ
いつどこで購入してもなぜか状態が悪かったためしがなく
1冊だけもれなく背表紙が危なっかしいのも購入時には問題なく
自分が持ち歩き過ぎてよれてしまったのだった

とにかくこのシリーズの紙質の良さは素晴らしく
とても今から半世紀近く前の本には見えず
ネットで安価で見つける度に安心して即座に購入してるが
これがクローゼットの上部棚に並んでる図は壮観。・゚・(ノД`)・゚・。

中公世界の名著も2度に渡って刊行されてて
第1期分は中央公論社から全66巻で出てたのだが
1980年代に中央公論新社(中公バックス)から全81巻で出てて
第1期分からあるモノの内容は第1期分でも変わらずに
新たにラインナップが増えてる分だけ巻数が変わってるのだが
装丁は全く別物ってくらいに変わった。(゚д゚lll)ギャボ

古い中央公論社版は函入り月報付きで
本自体がしっかりした作りなので
函がいかれてても本は綺麗で安心して買えるのだが
中公バックスでは函入りでなくなって紙質も悪くなって
特に表紙が金箔押しだがペラペラなので
近年になって古本屋で見かけるのは
経年による劣化が古い中央公論社版以上に目立ってる場合が多い

とはいえ、それでもかつての渇変してしまうような文庫本とは
比較のしようもナイくらいの微々たる劣化だが・・・

☆・・・☆・・・☆

電子書籍時代を迎えるに当たって、切に願うコト

ベストセラーは電子ブックのみで賄え!
一時的に何十万部も売れてもすぐに手放すようでは
紙の無駄でエコにも反する!!
売れなくても必要としてる人間が手にして
ずっと手元に置いておく本だけが本の形状としてあるべきp(-_-+)q

☆追記…
この記事を書いたのは2007年頃で
当時は自分が電子書籍を読むようになるとは思ってなかったが
実際に、電子書籍を読むようになってみると
これ以上、本を増やせナイ物理的な事情からしても
筑摩世界文学大系と中公世界の名著こそ
電子書籍化すべきだと思う
日本の未来のためにもこれらが絶版のままは惜しい。(´д`;)ギャボ

読書の意義と生きる意義

自分が寝る時間を削ってでも読書をするのは
悪夢に魘されてるよりは本を読んでる方が幸せだからだが
不眠不休でその幸福を味わえナイのが人間の宿命で
自然と日々3~4時間は寝てしまうモノだ

睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)

もちろん睡眠不足が齎す弊害も心得てるので
観念して眠気と無駄な格闘はしナイが
眠ってるより起きてる方が時間を有意義に使えた気分になるし
6時間も寝てしまうと無為に過ごした後悔に苛まれてしまう

それとゆーのも1日24時間の内
やらなければならナイ義務に費やす時間が
やりたいコトをやれる時間より圧倒的に長くやるせナイからで
その不満を少しでも解消する手っ取り早い方法が
眠らずに本を読んで過ごす、ってワケだ

ところがそういう差し迫った状況や
差し迫った状況に自分を追い込みやすい気質を覆して
自暴自棄になって呑んでるだけで時間を過ごせるのだから
アルコールの威力はたいしたモノだな( *゚Д゚)つ[酒]
半分は眠ってるような、もう半分は気絶してるような
そんな朦朧とした状態だと損も得もなく本心が顕現するるる~

このまま現実の世界とはもう縁を切りたい・・・

死にたい、てのとは違う、永遠にでなくw
ちょっとだけ日常のあらゆる拘束から解放されたい
ちゃんときちんとやってるのに
毒づかれて心が疲弊するあの不毛な瞬間を
今日1日だけでも味わいたくナイのだ。(´д`;)ギャボ

だからって、呑んでは壊れ、壊れては呑み
完璧に人格が崩壊して、意識を失って、倒れて、怪我して
這う這うの体で帰宅の途につく・・・
なんて呑み方が毎度なのはさすがにどうかしてるレベルだろうて
これ以上の大怪我をしナイうちになんとかしなきゃヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

リア充、てのはリアル(現実)が充実している人、の意だが
現実=社会生活、に馴染んでるのが当人だけでなく
恋人や友達や同僚もそうである場合に使われるのが専らで
つまり、社会的な立場において貶める隙がナイ人だ

なので、ヲタが人生の目的を達成してたとしても
それが客観的に見て社会性を欠くのでリア充認定はされナイが
現代日本人にとってのステイタスに迎合するのに必死なリア充より
実際、充実度は高いのではなかろうか?

世界の名著〈29〉ヴォルテール,ディドロ,ダランベール (1970年)

 実を言えば、なににもなりたいとは思わないんです。全然なににもなりたくありません。勉強がしたいんです。私は今のままで充分で、なんの不足もありません。ほかにはなにもほしくありません。

パリの法律事務所で見習いをしてた若きディドロのこの発言は
父親を激怒させた(送金も打ち切らせた)が
自分も全く同じ気持ちなのでわかる
これが叶えばディドロも自分も至福であろうとヽ(´▽`)/

哲学 I 〈新装版〉 (ディドロ著作集)

自分はヲタでリア充てのとは対極的な存在で
本を読んで勉強する時、いや、とゆーとなんだな
故人の考えに触れて世界を慮る時、が正しいだろうか?
不明なコトを明らかにしたいからそうするのだが
その答えを得る以上に共鳴したいのだ

世界観を構築する一助となる言が顕現した瞬間
著者とは時空を超えて同志としての一体感を得るのだが
簡単に言えば、世界が燦然と輝き、孤独が癒される
この奇跡が起きたような感覚を一度、味わってしまうと
それだけで満足できてしまうので先のディドロの言葉通りなのだ

とはいえ、ディドロも自分も生身の人間なので
生きてる限り、衣食住を賄う収入を何らかの形で得なくてはならず
本を読んでるだけ、とゆーワケには行かナイ!

自分は生まれながらに勤労者の資質があったので
一労働者として生きてくコトには疑念を抱かなかったが
もう四半世紀以上も1週間の連休さえとれずに
ある意味ずっと働き詰めだったので
会社を辞めて、とりあえずトルコに旅行に行く
そんな計画を昨年の念頭に立てたのだ!!

それが計画後1ヶ月もしナイ内に母親が入院したのをきっかけに
気がつけば介護生活に突入してしまい
当然ながらトルコにも行けなくなってしまった。(゚д゚lll)ギャボ

ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争

そんなんでどうにも現状が腑に落ちず
日々の仕事や家事や介護がそれ自体キツイとは思わナイが
母親の吐き出すちょっとした毒で
今更ながらいちいち心がささくれやすくなってるみたいで
なんとも堪えてるのだ・・・バタリ ゙〓■●゙

☆・・・☆・・・☆

リア充もヲタも生きる目的は幸せになるコトで
そのために何が必要で、どうすればそれを得られるか
そこに違いがあるだけなので
もっとシンプルに突き詰めてみようp(-_-+)q

義務は義務として、こなし(やっつけでも構わんw)
本を買うために働いて、本を読むために睡眠時間を減らす

ん、これで゚+.(・∀・)゚+.゚イイのだ♪

『旧約聖書』の「創世記」のあらすじ

時代を超越した世界的な大ベストセラーの本といえば
キリスト教の経典とされてる聖書だろうが
その中で最もよく読まれてるのは
恐らく『旧約聖書』の冒頭にある「創世記」かと思われ

「創世記」の構成は第1章から第3章が天地創造アダムとイヴ堕罪(失楽園)
第4章がカインとアベル
第6章からがノアの方舟で第9章まで続き
第11章にバベルの塔が出てくるが
この辺りはキリスト教圏の人間には常識の範疇だし
聖書に馴染みの薄い日本人でもあらすじくらいは知ってるかね?

ヤハウェ神は6日かけて世界を作って、7日目に休んだ

神が最初にこしらえた人間はアダムとゆー男で
そのあばら骨からイヴとゆー女を作成し
エデンの園なる楽園に裸のまま住まわせるが
蛇に誘惑されたイヴは禁断の果実を食べてしまい
これをアダムにも食べさせた

アダムとイヴは裸を恥じるようになって
慌てていちじくの葉で局所を隠し
その様子から禁忌を犯したコトが神にバレたので
罰として楽園から追い出される羽目に・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
しかもアダムには働く使命とイヴには産む使命が課され
ついでに蛇も忌み嫌われるように仕向けられた

エデンを後にしたアダムとイヴは2人の男の子を儲け
カインとアベルと名付けて育てたが
長じて、兄カインは嫉妬から弟アベルを殺害してしまう。(゚д゚lll)ギャボ
神ヤハウェがカインにアベルの居場所を問うと
知りません、と人類初の嘘をついた。(´д`;)ギャボ
カインはエデンの東のノドに追放されるがその息子がエノクで
更にその息子がメトシェラでその息子がレメクで
その息子ノアまで縦系図が続くのだった

ノアはヤハウェに促されて方舟を作り
これに総ての動物の番(つがい)を乗せて大洪水をやり過ごし
地上に取り残された邪悪なモノは滅びた・・・と
そしてノアの息子たちセム、ハム、ヤペテが
ヤハウェに与えられた各地に移住した

バベルの塔はそれから後の話で
人間たちが新しい技術で天に届く高い塔を作ろうとしたが
もちろんそんな塔は作れなかった

☆・・・☆・・・☆

創世記は英語でGenesisで
イギリスにはそんな名前のバンドがあり
たまたま前回12月の某所セッションにおいて
GenesisのMamaを歌いたいと希望してたのが叶わなかったが
今回2月の同セッションでは別の曲(That’s All)を歌うコトになった

Genesis

こういう時ってのは必ず何かシンクロするモノで
アダムとイヴの赤裸々な独白録『アダムとイヴの日記』を
電子書籍版で見つけて(※)購入した(紙の書籍でも持ってるがw)
見つけたのは今年になってからだが出たのは昨年末

当然ながら、マーク・トウェインの創作(法螺話)だが
そうとわかってても読み進んでる内に真実味を帯びてくるのは
男と女ってこういうモノだよな、と納得させられるからだヽ(゚∀。)ノ

自分が思うに(以下、教義的な解釈からは逸脱してしまうが)
アダムとイヴはエデンの園なる楽園にいたが
これって動物が動物園の檻の中に飼われてるのに等しく
そこには人間としての尊厳はナイ

トウェインのアダムは無機的な日常を好み
変化をこそ煩わしく思うようなボンクラな性質なので
問題がなければ何の疑問も感じずに生きて行けるだろうが
情緒的なイヴは平穏な日々に嫌気が差してしまい
自身の存在意義を問うようになるるる~

レヴィ・デュルメルのパステル画のエヴァ(※)は
初めて見た際にはトウェインのイヴがモデルかと思った
なんせアダムとイヴを描いた絵画は宗教画であれ芸術作品であれ
イヴが無表情に描かれてるのが常だからして
豊かな髪を弄ぶように身体に絡ませて
官能に身を委ねてるかのような煽情的な表情なのは珍しい
イヴのフランス語読み

そもそも画面上にはボンクラなアダムもいなければ
蛇も精密に描かれてるワリには存在感が希薄だったりするので
これが無垢なはずのイヴであるとは一目ではわからんて(-_-;)
どう見ても蛇にそそのかされて罪を犯す従順な女には見えナイし
むしろ蛇を共犯者にしようと目論む確信犯のように
不敵な笑みさえ浮かべてるではナイか?!

またたわわに実った禁断の果実の鮮やかな橙色は魅惑的で
重厚な質感が罪の重さを物語ってるかのよう!
悪事とはなんて甘美な果実なのだ!!

それにしてもこのエヴァが不可思議のは
果実を手にしながらも気にもとめてナイ様子で視線さえ向けてナイ点だ
つまり、もれなく果実を食べたかったのではなく
単に禁忌を破りたかったのではなかろうか?

そうなるとこのエヴァにとって禁断の果実を口にするコトは
退屈な楽園におけるスリリングな非日常体験であり
誘惑者エヴァにまんまと陥れられたのが蛇とアダムなのでは???

アダムの日記とイヴの日記

旧約聖書の「創世記」のアダムとイヴがつけてた日記が発見されて
それをマーク・トウェインが解読したのが本書である(※)
参照:アダムとイヴの日記の冒頭の注

冒頭にそんな注があって、ページをめくると
全ページの構成は正しく絵日記で
見開きの片方が絵(原典)でもう片方が文章(トウェインによる訳)

「アダムの日記」では粘土板にアダムが自ら彫ったモノとされてて
実はストロスマン(F. Strothmann)が描いたと解説にあり
「イヴの日記」の方はイヴが描いたとゆー設定ではナイようだが
(ハテ?それならトウェインは何を解読したのだ?)
解説には引き続きストロスマンと契約してたが
最終的にはレスター・ラルフ(Lester Ralph)が描いたとある

The Complete Diaries of Adam and Eve

「アダムの日記」は72ページ、「イヴの日記」は78ページで
全150ページの半分は絵で本文は実質75ページだったりするのだが
本文正味75ページに対して15ページも「解説」があり
そこで「アダムの日記」と「イヴの日記」が
元々1冊の本には収録されてなくて、年代的にもバラバラに書かれてて
それが一作品にまとめられるようになった経緯が
トウェインの生涯と絡めて語られてて
自伝からの抜粋など興味深い表現が随所に挿入されており
本文で純粋に涙した後で「解説」で改めて深い感動に見舞われるるる~

☆・・・☆・・・☆

古本屋に行くのは出会いがあるからだが
稀に形を変えた再会なんてのもあり
岩波文庫の『イヴの日記―他五篇』がまさにそれだった

日本では今世紀に入って以降
マーク・トウェインの『アダムとイヴの日記』は絶版状態で
大久保博訳の福武文庫版が1995年に出たのが最後だった
自分は同じく大久保博訳を旺文社文庫版で持ってたのだが
他の訳でも読んでみたかったし
この岩波文庫版は1988年の版でも旧仮名遣い(※)だったので
美しい物語を読むのに似つかわしく思えて即購入した
新仮名遣いで粗雑な口語体だと一言一句に心がささくれてしまうのでねw
岩波文庫では21世紀になっても旧仮名遣いのままなんてのがよくある
なので、これは1988年の版で驚くに値しナイ、初版発行は1952年だしね

訳者は龍口直太郎・・・目新しい名だった
てか、既に「たつのくち なおたろう」とは読めなかったのでググったが
戦後の日本においてアメリカ文学の翻訳を多く手がけてた人で
なるほど米文学自体に馴染みが薄いので知らなかった

読んでみて龍口の訳も自分は大いに気に入ったが
やはり読みやすさでは大久保訳だろう
しかし訳以上に味わい深さに差異を感じるのは
『アダムの日記』も『イヴの日記』も
日記ではなく絵日記であるトコロにあるので
旺文社文庫版では見開き毎にある挿絵が
岩波文庫版には数枚しかナイのが痛恨のミスと言うか・・・
龍口自身も解説でそのコトを惜しがってるので
何らかの事情があったのだろうから責めるまでもナイが残念だ。(´д`;)ギャボ

The Diaries of Adam and Eve

むしろこの岩波文庫版を手にして初めて気付いたが
旺文社文庫版にはオリジナル・イラストが総て収録されてて
訳者大久保による解説と詳細な年譜が充実した完全版なのだった!

大久保は法政大のアメリカ文学教授で
トマス・ブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』の翻訳も手がけてるが
英国文学ヲタ全開のブルフィンチの注解に対して
大久保の訳注が更に充実してるのが凄い・・・ホゥ(*-∀-)

また「解説」に続く17ページに渡る「年譜」が大久保ならではで
同時代の文学史や世相と照合できるモノになってて

☆福沢諭吉生まれる
☆ヴィクトリア女王即位
☆ダーウィン「種の起源」
☆ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」

などと併列表記されて
時間と空間とが噛み合う良く出来た作りだ

そんなだから1987年に旺文社文庫自体がなくなってしまって
この完全版が一時は運命を共にしたのだが
福武文庫が引き継いで再刊したのだろうと思うが・・・
今世紀には、福武文庫自体もなくなってしまったのだったヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

ここ1年で電子書籍を300タイトルほど購入したが
半分は紙の書籍でも持ってるモノだったりで大半は既読だ
電子書籍ストアは古本屋と似てるのだが
出会いよりも再会・・・形を変えた再会の頻度が高く
要するに同じ本の別の訳を購入しやすいのだ♪

アランの『幸福論』やプラトンの『饗宴』
ランボーの詩集などを訳者違いで何冊も揃えても
収納に悩まずに済むし、読み比べるのも手元の操作だけで済む

SONY Reader Storeで『アダムとイヴの日記』が
佐山栄太郎訳のグーテンベルク21版であったので
即ポチで購入したら、挿絵が全く入ってなかった。(゚д゚lll)ギャボ
とはいえ、ナイからこそPDF仕様のファイルではなくて
文字の大きさを好きに調整して読めるし
線引き、メモ書き、Evernoteへの送信も可能なのだがね

旺文社文庫岩波文庫グーテンベルク21
形式XMDFファイル
訳者大久保博龍口直太郎佐山栄太郎
挿絵オリジナル完全版オリジナル数枚無し
他の
収録作
無しアロンゾとロザナアの戀
山彦
キャリフォーニヤ人の話
奇妙な経験
無し
その他
後に福武文庫より再刊されたがこれも絶版
旧仮名遣い
なので「山彦」の[彦]も「経験」の[経]も旧字
出版協同社の『マーク・トウェーン短篇全集』の【第3巻】に収録されてた
購入先
リンク
旺文社文庫版
福武文庫版
岩波文庫版グーテンベルク21版
(SONY Reader Store)

ところでアマゾンKindleでは『アダムとイヴの日記』は
いずれの版も未だ電子書籍化されてナイが(2015/8/28修正)原題で検索したらあった

The Diaries of Adam and Eve and Other Stories

そして実は「アダムの日記」はネット上で公開されてるるる~
Extracts from Adam’s Diary by Mark Twain
ちなみに、タイトルに Extracts from~ とあるのは
別に「アダムの日記」の完全版があるワケでなく
トウェインがわざといかにもでっち上げの法螺話に倣って(?)
「アダムの日記抄」としてるだけっす・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

☆追記…

アマゾンKindle版が出てた(2015/07/25)

出たのは角川書店からでも
旺文社文庫や福武文庫と同じく挿絵全部入りの完全版で
しかも挿絵と文章は別ページ=別ファイルとなってて
テキストのフォントサイズの調整は可能

泣ける物語。・゚・(ノД`)・゚・。(アダムとイヴの日記)

何度でも読んでしまい、その度に泣いてしまう(;つД`)
読むのが辛いような幸せなような・・・でも好きで読まずにいられナイ小説
なんてゆー愛読書を持ってる自分は幸せ者だ

オスカー・ワイルドの『幸福な王子』なんぞは
幼少の砌より100回は読んでるだろうが泣けなかったコトはナイ

マーク・トウェインの『アダムとイヴの日記』も
『幸福な王子』に次いで繰り返し読んでて
最期のアダムの一言で毎度泣いてしまってるのだが
むしろそのキメ台詞を承知してるからこそ
そろそろくるるる~、と思うだけで
フライングでクライングなのだ←英語で韻を踏んでみたw

よくネタバレを気にしてレビューで多くを語らナイ人がいるが
そもそも1度読んでネタがバレたら2度目にそうとわかって読むと面白くナイ
なんて本は換言すれば再度読む必要がナイつまらナイ本なのだよw
読みたい本を全部読めるほど長くナイ人生において
そんな本は最初から読まナイに限ると思われ。(´д`;)ギャボ
その分『幸福な王子』や『アダムとイヴの日記』を
繰り返し読む方が有意義だろうて

てなワケで以下はネタバレ含むあらすじ

☆・・・☆・・・☆

『アダムとイヴの日記』の概要は
2編の小説「アダムの日記」と「イヴの日記」からなり
同じ日の出来事を別々に綴ってるのだが
アダムとイヴでは表現が全然違ってて、その対比が面白い♪

その差は男と女の目線の捉え方の違いであり
考え方、感じ方の相違だ

アダムの日記は一言で片付ければ・・・「朴訥」
ただ内容の浅はかさのワリに居丈高なので
純朴さからくる愛らしさなどは全く見受けられナイがなw
人類初の男が勘違いの甚だしいボンクラだったなんて
とりあえず女よりは出来るつもりの男尊女卑を是認してる男には
愚弄されてるようで憤懣やるかたナイだろうが
そういう男こそアダムに共感できるのか。(゚д゚lll)ギャボ

これに対して、比較するのもどうかと思えるほど
イヴの日記は詩的なのだ
自然に対する好奇心や美への憧憬を綴ってるが
その感情の繊細さと表現力の豊かさに心打たれるのだ
しかも何か発見しては自身で昇華させてる点が科学的でもあり
なんて素敵な女性かと溜息を漏らさせる・・・ホゥ(*-∀-)

だからイヴは堕罪による失楽園の後に
エデンの園(神から与えられた幸福)を失ったが
アダム(幸福を与えたり分け合いたい相手)を見出し
初めて生きる目的を持てたのだ

片や、相変わらず冴えナイアダムなのだが
イヴはどれほど「理由もなく」彼を愛してるか
切なくて胸が張り裂けそうになる・・・
いや、アダムとイヴは相思相愛でナイワケではナイのだが
イヴが積極的に愛したのに比べて
アダムはそれを受け入れてるだけのように感じてしまうのだ
温度差が違うカンジがね

でも最後にイヴの墓の前でアダムはこうつぶやく

たとえどこであろうと、彼女のいたところ、そこがエデンだった。

☆・・・☆・・・☆

読む度にアダムの最後の一言で泣くのだが
解釈は毎度同じなワケではナイ

初めて読んだ時には100%イヴの悲恋に対して泣けた

たとえどこであろうと、彼女のいたところ、そこがエデンだった。

アダムは・・・男はそんなモノなのだろうか?
神から与えられた至福のエデンを失ったら
女から与えられるエデンでも我慢するしかなく
でもそれさえも失ってしまった!
そういう嘆きだとしたらイヴは報われなくて可哀想過ぎ!!

しかしアダムの気持ちを推し量れるようになった今は
アダムの喪失感に対しても涙するようになった

アダムにとってイヴは「人間として見合った幸せ」で
イヴほど情熱的に見えずとも
アダムにも彼女への深い愛情があったに違いナイ

仮に神からアダムだけが許しを得て
1人でエデンに戻るように促されたとしても
イヴが一緒でなければきっと戻らナイはず
そう思えるようになったからだ

☆追記…

今世紀始まって以来、完全版はずっと絶版状態で入手困難だったのが
アマゾンkindle、その他の電子書籍で入手可能になった
このページのトップ画像からはアマゾンkindleのページにリンク

旺文社文庫岩波文庫グーテンベルク21
形式XMDFファイル
訳者大久保博龍口直太郎佐山栄太郎
挿絵オリジナル完全版オリジナル数枚無し
他の
収録作
無しアロンゾとロザナアの戀
山彦
キャリフォーニヤ人の話
奇妙な経験
無し
その他
後に福武文庫より再刊されたがこれも絶版
旧仮名遣い
なので「山彦」の[彦]も「経験」の[経]も旧字
出版協同社の『マーク・トウェーン短篇全集』の【第3巻】に収録されてた
購入先
リンク
旺文社文庫版
福武文庫版
岩波文庫版グーテンベルク21版
(SONY Reader Store)

ブルフィンチの『シャルルマーニュ伝説』

中世騎士物語の代表作と言えば
『アーサー王物語(Arthur)』
『トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)』
『ニーベルンゲンの歌(Niebelungenlied)』
『ローランの歌(Chanson de Roland)』

トマス・ブルフィンチはこれらの中から
『アーサー王物語』と『トリスタンとイゾルデ』を取り上げ
他にも英国民族の英雄伝説を加えて
『中世騎士物語』(詳細は前項参照)としたが
『ローランの歌』も『シャルルマーニュ伝説』として編纂してて
自分はこれを今世紀になってから入手して読んだ

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

  • まえがき
  1. 序論
  2. 十二勇士
  3. 御前試合
  4. アルブラッカの攻囲
  5. リナルドとオルランドの冒険
  6. フランス侵攻(1)
  7. フランス侵攻(2)
  8. ブラダマンテとロジェロ
  9. アストルフォと女魔法使い
  10. 海魔オルク
  11. アストルフォの冒険はつづき、イサベラの冒険が始まる
  12. メドロ
  13. 狂ったオルランド
  14. ゼルビノとイサベラ
  15. アストルフォ月へ行く
  16. アフリカでの戦い
  17. ロジェロと結ばれるブラダマンテ
  18. ロンスヴァルの血戦
  19. バヤールを取り戻すリナルド
  20. リナルドの死
  21. ユオン・ド・ボルドー(1)
  22. ユオン・ド・ボルドー(2)
  23. ユオン・ド・ボルドー(3)
  24. オジエ・ル・ダノワ(1)
  25. オジエ・ル・ダノワ(2)
  26. オジエ・ル・ダノワ(3)
  • 訳者あとがき

吟遊詩人に歌い継がれてきた中世騎士物語には
確固たる原典が存在しナイのは然りだが
そうでなくてもアーサー王と円卓の騎士の一連の物語は
非科学的な要素が満載でほぼファンタジーなので
現代日本人の自分には史実として受容するのはとても無理だし
実際、史実とはまるで噛み合ってナイ

ところが『ローランの歌(シャルルマーニュ伝説)』は
実在の人物や歴史的事件なども登場するので
史実との摺り合わせができる部分もナイコトはナイのだが
当初(中世後期)、武勲詩として成立したモノが
イタリア・ルネサンスの作家らによって叙事詩として再編された際に
時代背景が変わってしまっても時代考証などお構いナシで
ウケ狙いでエピソードも盛ってるだろう写本ができ
ブルフィンチはそれらを底本にしてダイジェスト版にしたので
信憑性に欠ける、てか、信憑性はナイ。(゚д゚lll)ギャボ

ここでブルフィンチのセンスが素晴らしいのは
底本でいかにも原典のように装ってるが
その恭しい装いがバレバレなのをそのままにしてる点だ
事実として疑わしい部分に

(そうチュルパン大司教は主張している)

などと、嘯いてるのが可笑しいw

『シャルルマーニュ伝説』を読み始めた時分は
馴染みのキャラクターが登場する『中世騎士物語』に比して
とっつきにくく、話も散漫で読み辛いと思われたが
読み進む内に超絶美形で根明オバカのアストルフォに惚れ込んでしまい
トリスタンもランスロットもどうでもよくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

またアストルフォの登場するエピソードが格別に愉快で
冒険譚の荒唐無稽レベルなんてラノベ。(´д`;)ギャボ

☆・・・☆・・・☆

自分が土曜日に働いてる新宿2丁目の少年アリス(※)は
新宿ゴールデン街のBar†ジュールの姉妹店なのだが
この店名のジュール(Jules)はどこからきたのかと思っていたら
サイトに誕生秘話があるのを発見!
なんとJules Verne(ジュール・ヴェルヌ)だった!!
少年アリスは2014年3月に閉店

まあ自分はJulesと言えばMichelet(ミシュレ)だが
ジュール・ヴェルヌも大好きな作家の一人で
『十五少年漂流記』『地底旅行』『海底二万里』は何度も読んだ

しかし店名のきっかけとなった『月世界旅行』は未読で
これを原作とした映画の存在も初めて知ったが
このシーン、てより、この顔は見覚えがあるような気がして
タブレットで検索するも、答えの見つからナイ内に寝落ち・・・バタリ ゙〓■●゙

ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編/映画創世期短編集 [DVD]月世界へ行く (新装版) (創元SF文庫)月世界旅行

そんなだからか、まんまとこの顔のある満月が夢に出てきて
「ほら、やっぱり見たコトがあった・・・でも何でだったっけ?」
とか、まだ目に刺さってナイ満月野郎と会話するのだが
「初めて月に着た人間が誰か知ってるか?」
なんて聞かれて咄嗟に出た答えが
「アストルフォ?!」

いやいや、フィクションだから、てか、夢だしヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

そんなんでアストルフォを思い出して
久々に『シャルルマーニュ伝説』を読もうとしたら
自分の持ってるのは講談社学術文庫版なのだが
余りの字の小ささに思わず眩暈・・・

電子書籍に慣れてしまったので
小さい字が苦痛に感じるようになってしまったのだった
早速、電子書籍化されてナイか探してみると
以下の表のような結果になった

現代教養文庫ライブラリーグーテンベルク21
Amazon Kindle上巻¥600+下巻¥600ナシ
SONY Reader Store上巻¥630+下巻¥630¥840
BookLive!上巻¥630+下巻¥630¥840
hontoナシナシ
YAHOO!ブックストア上巻¥630+下巻¥630ナシ

上下巻セットで¥1,260と全1巻で¥840となると
値段に¥420も違いがあるのだが
訳者はどちらも講談社学術文庫と同じく市場泰男で
ファイル形式も同じXMDFだったので
同じ内容ならグーテンベルク21版を買いたいのが人情だ

中身にどんな違いがあるのかサンプルを見てみたら
現代教養文庫ライブラリー版は
目次を見る限り講談社学術文庫版と同じ内容で
グーテンベルク21版はサンプルでは目次が見れなかったが
閲覧可能な途中の部分が講談社学術文庫版と全く同じだったので
とりあえず、安い方を買ってみるコトにした

シャルルマーニュ伝説(上) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)シャルルマーニュ伝説(下) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)

結論を言えば、値段は違えど、内容は同じだった
要するに、グーテンベルク21版がお買い得だってワケで
選択肢はSONY Reader StoreかBookLive!に絞られ
購入時点でのキャンペーンなどを加味したポイント還元率も見合わせて
今回はSONY Reader Storeで購入

ちなみに、YAHOO!ブックストアが選択肢に入らなかったのは
対応デバイスに[アプリ未対応]となってたからだが
[アプリ未対応]だとダウンロードできず
ブラウザからクラウド上の本しか読めナイので
オフラインで読むコトができナイ不便さがあるのと
万が一、YAHOO!ブックストアがなくなったとしたら
せっかく購入した本が読めなくなる可能性もなきにしもあらずなので
生涯に何度も読み返したい本を買うのには適さナイのだ

☆・・・☆・・・☆

↓↓↓『シャルルマーニュ伝説』オススメサイト↓↓↓

2号館【サガと各国神話】