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セム、ハム、ヤペテがそれぞれの民族の祖となった

殆どの日本人にはなんのこっちゃだろうが
このセム、ハム、ヤペテの3人は兄弟で父親の名はノア

1/350 ノアの方舟

『旧約聖書』の「創世記」第9章~第10章によれば
この親子は方舟に乗って大洪水を生き延びた唯一の人間の家族で
だから人類はノアの子孫なのだが民族系統は異なってて
セムの子孫のアブラハムの一族がユダヤ(※)民族となった
元はヘブライ人と呼ばれてたがイスラエル人と自称するようになり
ユダ王国(紀元前922年~紀元前586年)以降がユダヤ人と称された

ハムの息子のカナンがカナン人の祖となったのは
酔っ払って裸で寝てるノアを見たハムがノアに呪われてしまい
追放されて、現パレスチナ辺りに追いやられたからだ

ヤペテの子孫については途中までしか記述がなくはっきりしナイ
でもヤペテの名がイアペイトスと似てるからって
ミルトンがギリシア神話と結び付けたのも無理があって
ヤペテの息子たち=イアペイトスの息子たち、だとしたら
人類に火を与えたプロメテウスや人類初の女パンドラを娶ったエピメテウスが
ヤペテの息子ってのは辻褄が合わナイのだが・・・。(´д`;)ギャボ

縛られたプロメーテウス (岩波文庫 赤104-3)

セムが黄色人種、ハムが黒色人種、ヤペテが白色人種となった
なんてのは明らかに後からのこじつけであるるる~

☆・・・☆・・・☆

ユダヤ人に語り伝えられてた創世神話「創世記」と
神ヤハウェとの契約を遂行してきたユダヤ民族の歴史の記述が
1冊にまとめられて『旧約聖書』とされてるが
『旧約聖書』の「旧約」とは「旧い契約」の意で
後から唯一神と新しく契約したキリスト教徒によって
便宜上、『新約聖書』に対して勝手にそう名付けられたのだ

ところでユダヤ人の選民思想は道徳観念とは相容れナイので
どんなに卑劣な振る舞いをしても絶対的な正義はユダヤ人にあり
歯向かう相手こそが絶対的な【悪】なのだが
勧善懲悪を信奉する日本人だと事実を捻じ曲げてでも
自身を正当化して敵対勢力が不正であるようにヽ(゚∀。)ノ

セムの子孫テラの子アブラムは99歳の時にヤハウェと契約をして
アブラハムの名とカナンの地を与えられ
それまでカルデア(新バビロニア)のウルに住んでたが
父テラと妻サライと弟の息子ロトを連れて
カナンに向かった

そのころカナンびとがその地にいた。時に主はアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。

途中のハランでテラが死んでしまうが
アブラハムとサライ、ロトはカナンに辿り着き
神がカナンの地をおれらに与えたんでおまいらはどけ、とばかりに
ハムの子孫のカナン人はセムの子孫のアブラハムに追いやられ
現レバノン海岸辺りへの移住を余儀なくされた。(゚д゚lll)ギャボ

フツーに考えるとアブラハムの方が侵略者なのだが
唯一神を信仰してる民族にとっては神に与えられた権利が正当なのだw

信憑性はさておき、神との約束通りにカナンを得たアブラハムだったが
その地が飢饉に見舞われると妻のサライとエジプトに行ったΣ(゚д゚lll)ガーン
さて、エジプトで2人はどうなったか?!

  1. 奴隷として働いてなんとか貯えができて帰国した
  2. 神の恵みで良い働き口が見つかり十分に稼いで帰国した
  3. 結婚詐欺を働いてぼろ儲けして帰国した
  4. 神の預言者として厚遇されたので帰国の途につけた

大正解は3.だがとりようによっては2.と4.も間違いではナイ

アブラハムは美人妻サライを妹と偽り
パロ(ファラオ、エジプト王の意)に取り持って
その兄として自身もパロに世話になりながらたくさんの贈物までもらう

しかしこのサライの不倫に怒ったヤハウェは疫病を齎すのであった!
当然ながら齎されたのはアブラハムでもサライでもなくて
パロにだが・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

懼れたパロはサライをアブラハムに返し
アブラハムはパロからお土産をたんまり頂いてエジプトを去ったが
これを結婚詐欺と言わずして何と呼ぶのだ・・・バタリ ゙〓■●゙

 アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出てネゲブに上った。ロトも彼と共に上った(注:ロトはその後ソドムの地へ)。
 アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。

☆・・・☆・・・☆

フェニキア人―古代海洋民族の謎

セム系の遊牧民についての的を得た表現が
ゲルハルト・ヘルムの『フェニキア人』にあった

夜になると、獲物を求める盗賊となってやってきた。しかし昼間は、平和的な取引相手であった。

前夜に盗んだモノを翌朝には、盗んだ先に売りに行ってたりしそうだが
元より厳しい自然環境で暮らす遊牧民が更に飢饉に襲われたら
一族を飢え死にさせナイためには富める者から分捕るしかなく
その時に善意が彼らを救う何の役に立つのだろうか?!
いや、善意に挫けたらこそ負けなのだ!!

自分は『旧約聖書』に対してそんな想いを根底に感じ取れるので
現代日本人の道徳観で一方的に批難する気はナイ(-_-;)

ところでアブラハムがカルデアのウルにいたとすると
これは後の新バビロニア王国のなので時代が合わナイ気がするが
古バビロニア王国時代の話でも
書かれたのが新バビロニア王国時代だからなのか?

1987年作のハリウッド映画『シシリアン』は意外と知られてナイが
原作者は『ゴッドファーザー』のマリオ・プーゾで
ストーリーが『ゴッドファーザー』とも交錯してたりする
(ここではその詳細は伏せておくがね)

シシリアン [DVD]

物語の大筋をちょ~簡略化すると
主人公ジュリアーノが義賊として人民に尽力したが殺された、そんな話

でもこのジュリアーノってヤツは一味違う
ハリウッド映画ならではの単細胞のスーパーマンではまずナイ
正義のヒーローとは言い難い、とても好ましいとは思えナイやり方なのだが
そこが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

人民に尽力、てのは裏を返せば
権勢(お上でもマフィアでも)にタテついてるのだから
それが仇となって惨殺されるに至るワケだよ

そんな魅力的な(?)主役を演じてるのは
クリストファー・ランバートで複雑なキャラ設定において当に適役だ

一見してマフィア相手でも睨みが利く面構えだが
女が放っておけナイ甘さも兼ね備えてるし
それでいて実は熱心なクリスチャンにも見えるるる~

女たらしの義賊、てのはある意味ありがちなのだが
クリスチャン、てのが何よりも笑えるw
そもそも義賊であるコト自体が洒落なのだろうし
むしろただひたすら正義感に心酔するような義賊もいまいて
てか、それだと映画としての面白みに欠けてしまう

☆・・・☆・・・☆

この映画を観たきっかけはテレンス・スタンプだ

敵役(実際そうでもナイが)の貴族ボルサ公爵役で
初老ながらも不気味ハンサムなインテリ貴族を好演してて
しかもディレクターズ・カット版のDVDでは
出演シーンがどっと増えてて嬉しいのだ。・゚・(ノД`)・゚・。
なんせ監督がヲタな変なシーンをよく撮るマイケル・チミノだから♪

ボルサ公爵はいかにも貴族らしい微笑ましいキャラで
誘拐されて連行されてるのにも拘らず
呑気に日傘をさして馬に乗ってたりするのだ
またあるいは自身のインテリぶりに酔い痴れながら
レコード鑑賞してるシーンとかもたまらなく゚+.(・∀・)゚+.゚イイ♪

これらは公開時にカットされてたので
本トにディレクター・カット版のDVDはお宝だ!!

☆・・・☆・・・☆

Fire from Heaven

自分はこの映画を観て以来、常々思ってたのだ
アレクサンドロス(アレキサンダー)大王の映画を
いつかこのマイケル・チミノ監督にヲタ炸裂で撮って欲しいp(-_-+)q
と・・・そう思わせたのはジュリアーノが少年に語るシーンだ

アレキサンダーは天から降る火(Fire from Heaven)と呼ばれた

・*:。゜萌。*(*´∀`*).*ぇ゚*・。・

いかにも教養のなさそうなジュリアーノが偉大な英雄の名を語るのか?!
尤もそれくらいアレクサンドロス大王の存在がメジャーで
ヨーロッパでは人口に膾炙してるのかもしれナイが
それにしたって内容的に無関係で随分と突拍子もなく言わせてて
もしかして監督はアレクサンドロス大王について
格別の想い入れがあるのではなかろうか、と深読みした次第

結果的にはオリバー・ストーンの『アレキサンダー』で満足したがね
彼ほどの病的なアレクサンドロスヲタな監督はありえナイだろう

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しかし『シシリアン』にはアレクサンドロス以外でも
自分がぐっとくるキーワードが随所に鏤められてて
例えば脇役にアドニス教授なんてのがいるのだが
アドニスはもちろんギリシア神話に出てくる美少年の名で
しかもこの教授の肩書きが「ダンテ研究の第一人者」だなんて・・・ホゥ(*-∀-)

☆・・・☆・・・☆

『シシリアン』が日本で受けなかった理由の一つに
この映画の見所が貴族、てか貴族趣味だってのがあるように思う
要はヴィスコンティ的なノリなのだが
あれが好きな人は最初からチミノのマフィア映画は観ナイ
自分だってテレンス・スタンプ出てなかったら観なかったかもだ

とにかく全編に貴族なる人種の【優雅な下劣さ】が満載で
公爵夫人ともなると強盗に入られても慌てず騒がず
ハンサムな強盗を押し倒して頂いてしまう大胆不敵さだったりして
まあ高貴な身分の者ほど下半身は卑しいとゆー好例だな

冒頭には若く美しい公爵夫人が
乗馬の後にバスタブに浸るシーンがあるのだが
バスタブまで広い邸内を歩いてく間に
あちらこちらに服や靴を脱ぎ散らかしてって
お行儀が悪いったらありゃしナイ!
それをお女中が拾ってはたたみながら後をつけてって
公爵夫人はバスタブ到着までにはすっかり一糸纏わぬ姿になる・・・
そりゃあ風呂に入るのだから裸なのは当たり前だが
公爵夫人は人前で裸体を晒すのに何の抵抗も感じてナイのだよ。(゚д゚lll)ギャボ
尤もお女中は公爵夫人にとっては人ではナイのかもしれナイが。(´д`;)ギャボ

傅ずかれてるだけの人間の【優雅な下劣さ】に感動したヽ(゚∀。)ノ
とはいえ、自分として好ましく思えるのは
いくら若く美しくとも人前で素っ裸が平気の自堕落な貴族女より
断然、慎みや恥じらいを敏感に感じるお女中だわ

そうしてなるほど、美貌の妻を差し置いてさえも
メイドにお手つきする主人の気持ちがよく理解できた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

taboo

ごく一般的な日本人の感覚ではユダヤ教のあり方はきっと理解に苦しむと思う

日本人は無神論者でも道徳観念があるので
基本的に勧善懲悪を望んでて善悪を裁く存在に正義や公正を求める
なのでそんな日本人が神を仮定すれば
当然のように誰もが思い描くのは正義であるがゆえに公正である存在だ

ユダヤ教 (シリーズ世界の宗教)
ソドムとゴモラの滅んだ日―旧約聖書の謎 (中公文庫)
詐欺の心理学―どうだます?なぜだまされる? (ブルーバックス)

神仏をとりたてて粗末に扱ったりあるいはよほどの悪事を働かナイ限り
人間が神に呪われるかもしれナイ、などとゆー不安に襲われる日本人はいナイ

しかしユダヤ人固有の宗教であるユダヤ教の神は
ユダヤ人の預言者と契約を交わしたので契約が守られる限りユダヤ民族を護り
常にユダヤ民族の味方である反面、敵対する他民族を呪うし
ユダヤ民族を裏切ったユダヤ人も呪われるのだ

『旧約聖書』はそういう前提で描かれてるので
ユダヤ人(イスラエル人、もしくはヘブライ人)は日本人には悪辣に思えるだろうが
善悪の判断基準が違うのだし、その基準の真偽は宗教観なのだからしょうがナイ
どんなに冷静に話し合っても水掛け論になるだけだ

でもこちとら思想が戒律に縛られてナイのだから受け入れる素養ならある
識るコトと信じるコトは別で構わナイのだから
宗教を通して民族間の異質な部分をこそ愉しめば゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
そうして愉しむのに『旧約聖書』ほど愉快な経典はナイ

さてヤハウェと契約を交わした最初の預言者であるアブラハムは
ヤハウェがソドムを滅ぼそうとしてるのを知って
なんとか滅ぼさずにおくように、と説得を試みた結果
ソドムに10人正しい者がいたら滅ぼさナイ、とヤハウェを譲歩させた

ソドムに正しい者が10人いるかどうか
その視察にヤハウェは天使を2人遣わしたが
この天使たちを迎え入れたのがロトの家であった

夜になると家の周りに人々が集まってきて
余所者(天使の視察員)2人を差し出すようにロトに迫り
ロトはこれを拒んであくまでも2人を匿うのだがその際の台詞が酷いw

兄弟たちよ、どうか悪い事はしないでください。わたしにはまだ男を知らない娘がふたりあります。わたしはこれをあなたがたに、さし出しますから、好きなようにしてください。ただ、わたしの屋根の下にはいったこの人たちには、何もしないでくだい。

なななんですと~。(゚д゚lll)ギャボ
まあ最終的には無事だったから゚+.(・∀・)゚+.゚イイようなものの
こんな台詞を吐くロトがソドムの唯一の善人ってソドムはどんだけ~~~ヽ(゚∀。)ノ

いや、ソドムの人々は不道徳な快楽主義者だったかもだが
あからさまに悪意を持った悪人ではなかったのではナイだろうか?
余り具体的な記述がナイのでソドムの人々に悪意も不快感も抱けナイのだが・・・

天使らに促されてロトは妻と2人の娘を連れて滅亡の時が迫ったソドムを後にするが
途中で振り返ってはいけナイ、と言われてたのに
振り返ってしまった妻は塩の柱となってしまった(゚*゚;)

こうして逃げ延びたのはロトと2人の娘だけだったので
この姉妹は父のロトにたらふく酒を飲ませて酔わせて寝込みを襲ってそれぞれ子を儲けた
って、男を知らなかったはずぢゃナイのか。(゚д゚lll)ギャボ

とにかく神に対して正しき者であるロトは娘を粗略に扱おうが父娘相姦しようが
そこには問題がナイらしい。(´д`;)ギャボ

一方アブラハムは妻のサライも神にサラの名を賜り
いつのまにかゲラルに移住してたがやはり飢饉があったからで
そこの王アビメレクに対してまた同じ手口で結婚詐欺をしてた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

そしてまたもやヤハウェはアビメレクの方に災いを齎そうとしたが
とりあえず未遂(お手付き前)だったので
アビメレクの夢に出演してアブラハムにサラを返してたくさんの贈物も授けるように告げ
逆らった場合には一族もろとも命はナイ、と脅した

恐喝する神www

そして人の゚+.(・∀・)゚+.゚イイアビメレクは神の言う通りにした

しかも後にアブラハムの息子のイサクも
飢饉に乗じて美人妻リベカを連れてアビメレクのトコロにやってきて
父親と同じ手口で結婚詐欺をするヽ(゚∀。)ノ

こうなるとユダヤ人が狡猾ってより
アビメレクがおめでたいほど人が゚+.(・∀・)゚+.゚イイってだけだよな?!

結婚詐欺を繰り返すアブラハム一族に比べて
多少放埓なソドムの人々が一体どれほどの悪人なのかは日本人には謎だ(-_-;)???