『遥か群衆を離れて(2015)』

2018年3月の時点で
日本では原作の翻訳も絶版状態で
オリジナルの映画もソフト化されておらず。(゚д゚lll)ギャボ

自分はこの2015年のリメイク版を
字幕版も吹替版もWOWOWで観れた(録画した)が
未だにソフトが出てなくて
アマゾンビデオで字幕版が観れるだけの状態。(´д`;)ギャボ

なぜ日本ではこの作品ばかりが
ここまで蔑ろにされてるのか
理解に苦しむ・・・

同じトマス・ハーディ原作で
やはり何度も映画化されてる『テス』は
2種がソフト化もされてるし
原作の『ダーバヴィル家のテス』の翻訳などは
岩波、ちくま、河出・・・と枚挙に暇がナイ程出てて
加えていくつかの全集にも収録されてて
小林清一訳で電子書籍にもなってて
『テス』の解釈本まで数冊あるとゆーのに?!

それにしても冷静に考えてみると
テレンス・スタンプのファンである自分にとって
彼が出てナイ『遥か群衆を離れて(2015)』は
観る意味があるのかどうか・・・?

ましてやバスシェバ役が
『華麗なるギャツビー』の最新(2013年)リメイク版で
デイジーをやったキャリー・マリガンとはね。(´д`;)ギャボ

自分は1974年版での
ミア・ファローのデイジーがお気に入りなので・・・

キャリー・マリガンのデイジーは
余りにもイメージが違ってて
観るのを躊躇した(結局は観たけど)。(゚д゚lll)ギャボ

『華麗なるギャツビー』に比べれば
『遥か群衆を離れて』の方がギャップは少なくて
これなんかは凄く可愛くて
個人的には好きなカンジではあるるる~

でもこれが強気の処女バスシェバかって言えば
どうも違う気がしてならナイ(゚*゚;)

どちらかと言えば
トロイが愛したファニーのイメージだ

これがオリジナルのファニーだが・・・

こちらは2015年版のファニー

こうして見ると
キャリー・マリガンがファニーで
ジュノー・テンプルがバスシェバだと
好かったような気もしてくるが
そうなると男性陣もそのままではダメだな

男性キャストと言えば
2015年版ではトロイとオークだったら
断然オークの方が゚+.(・∀・)゚+.゚イイ男に見えるが・・・

犬のせいじゃナイよな?

トロイはこれ
ただのオッサンにしか見えんが・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

しかもそれでいて
゚+.(・∀・)゚+.゚イイ男の如き振る舞いでは
そもそも強気のバスシェバなら一笑に付して
惚れ込むワケもなかろうp(-_-+)q

アマゾンビデオのレビューでは
テレンス・スタンプのトロイを知らずに
この2015年版のトロイだけを見て
「キモイ」キャラ設定してる人もいるくらいだから
バスシェバ以上にミスキャストだろうw

これならボールドウッドの方が
まだしも・・・いや、断然素敵だろう!

但し、この2015年版のボールドウッドは
原作のイメージより若過ぎる気もするがね

でも原作者トマス・ハーディの意図するトコロを考えたら
オークとトロイとボールドウッドは三者三様で
それぞれに魅力的に描かれるべきなのでは?

自分はオークが好みのタイプではナイが
朴訥とした男が一途に想い続けながらも
その想いを周囲にはひた隠して
影で支えるコトができる程に男前になって
最後にはその成長ぶりを認めたバスシェバが
かつては「あなたを愛してません!」と
プロポーズを断ったのに
「愛してるから戻ってきて!!」と
乞うようになる・・・
これって純朴な青年の成長物語として見れば
凄く感動的な物語ではあると思う

そしてオークを受け入れるには
バスシェバにも恋愛・結婚の破綻を
経験する必要があったとも思う

う~ん、深い・・・

だから、こんなに面白い物語なのに
なぜ、日本では疎んじられてるのだろうかヽ(゚∀。)ノ

『遥かに狂乱の群を離れて』

先に原作を読んでて
勝手に思い描いたイメージが
映画とは全然違う

Σ(゚д゚lll)ガーン

とか

逆に先に映画で観てて
後から原作の小説を読み進みながら
じわじわと違和感に苛まれて
こんなんじゃナイ

p(-_-+)q

なんてのは
小説が原作の映画の宿命みたいなモノだ

トマス・ハーディの『遥か群衆を離れて』は
たった1度、映画を観ただけで
その時の鮮烈なヴィジュアルの印象を
20年以上引きずってた後で
初めて小説(※)を読んだので
そのギャップに面食らった。(゚д゚lll)ギャボ
昭和初期訳の『遥かに狂乱の群を離れて』

小説を読むまでは
ヒロインが美貌の農場主バスシェバで・・・

相手役がハンサムで洒落者のトロイ軍曹で・・・

2人の悲恋物語のように捉えてたのだが・・・

小説ではトロイの方が端役扱いで
雇われ羊飼いのゲーブリエル・オークの方が
準主役だったのだ!!

確かに
冒頭でヒロインに求婚してて
最終的にはヒロインとハッピーエンドになるも
殆ど記憶に残ってなかったくらい
映画の中では地味な登場人物なんである。(´д`;)ギャボ

しかも道徳的な人間の見本のように描かれてるが
そういう男はたいていの女にとっては
魅力的とは言い難いタイプだw

小説ではオークのルックスには何の言及もナイので
取り立てて言う程の酷さではなくとも
良くも悪くも抜きん出てはおらず
印象に残らナイ平凡さなのだと解釈できるし
そこは映画のイメージと合ってるとも言えるが
間違いなく女の関心は惹かナイタイプだw

極め付けが恋愛に関して疎過ぎて
女からしたら腹立たしくさえあるのだヽ(゚∀。)ノ

後にそんなオークを上回るレベルの
恋愛に不向きの男の代表格も出現するので
まあそいつと比べれば
いくらか怒りも緩和されるがね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

物語の最初の方で
バスシェバにプロポーズをした時のオークは
独立したばかりの牧場主で
それなりに結婚生活を送れる収入の見込みはあって
同じように牧場経営をしてる家の娘ならば
結婚相手に望むコトができたし
それを世間から高望みと非難されはしなかった

それで「不当ではナイだろう」との考えから
牧場の手伝いに訪れた美女バスシェバを見初めて
すぐに彼女の家まで押しかけて
いきなり結婚を迫ってしまったのだが
その無骨な性急さが
どれほど女に嫌悪感を抱かせるコトか(゚*゚;)

ましてやその申し込み方も大失敗なのは
彼女の美貌に平伏し
「後生だから結婚してください」とか
懇願するならまだしも
「自分ならあなたを幸せに出来ます」って・・・?!
最悪だな!!

当然ながら
たいしたコトナイ男にそんな風に「卑下」されては
美女が怒り心頭にならナイ方がおかしい!

そこでバスシェバは最も歴然とした断り方をするのだ
「あなたを愛してませんから!」とね

しかしそうとはっきり言われても
オークにはなぜ拒まれたのかが理解不能なのは
結婚生活の資産的な条件が揃えば
求婚を受け入れてもらえると
道徳的な男らしく過信してるからだヽ(゚∀。)ノ

その後
バスシェバは遠くへ行ってしまい
オークは不運に見舞われて牧場を失い
つまりは職も失って
ハローワークのようなトコロへ
職探しに行く身の上となり・・・

それは若しも彼が金持ちだつたとしたら、恐慌といつたほどであつたらうけれども、不幸は個人的恐怖を和らげる立派な麻酔剤である。

なんて描写をされるような転落を余儀なくされたが
その身に余る不幸の最中に
彼が見出した幸せが
もうね、バカバカしくて呆れたっつーの(-_-;)

「彼女と結婚してなくてよかった」

バタリ ゙〓■●゙

幸せに出来ると予想して
結婚しようと思ったが
こんな不幸に巻き込むなら
結婚しなくてよかった

確かに道徳的な見解ではあるなwww

でもこれって
オークがバスシェバを幸せに出来るって自信は
彼女に与えられる物資の質と量だけだって
オーク自身でも自覚してるってコトだし
更に不愉快なのはオークなんか(※)が
バスシェバはそれだけで幸せになれる女だと
上から目線で決め付けてるトコロだp(-_-+)q
美女で引く手数多のバスシェバに対して、オークなんか非モテキモヲタだろうて

もしもバスシェバが
物欲を満たそうと躍起になってるだけの女ならば
最初っからその美貌でもって
いくらでも条件の゚+.(・∀・)゚+.゚イイ男に
食らいついてるだろうから
オーク如きが相手にされるワケもなかろう?!

こういう非モテ男の何が癇に障るって
「愛してません」と徹底的な根拠によって
はっきりと拒まれてるってのに
その肝心なトコロがスル―されてるからだ!

しかもそんな拒絶を無視して
「結婚してたかも?」なんて図々しく仮定して
「しなくてよかった」までになる???
以上が非モテ男のオークの場合である

☆・・・☆・・・☆

女にとって名状し難い魅力を持ってる男には
不思議な共通点があるが
トロイ軍曹についての以下の描写で・・・

彼にあつては過去とは昨日のことであり、将来とは明日のことであつて、決して、次の時代の謂ではなかつた。

『カサブランカ』のボギーにも・・・

これと似たような台詞がある

昨夜?
そんな昔のことは覚えてない
今夜?
そんな先のことはわからない

女の誘いをそつなく断るのも
気が利いてると思えるから゚+.(・∀・)゚+.゚イイ男なのだ

この台詞が不躾ながらも
なぜか心地好く響くのには
女が最も拘りを持つ【時系列】に対して
無頓着だ(だから止めた方が゚+.(・∀・)゚+.゚イイ)と
暗に先手を打ってるからだろう

こういう粋な計らいが出来る男ならば
楽しく付き合っていけるだろうと
女に安心感を与えつつも
どこかしら危険な香りもすれば
意外と実直だったり・・・

とにかく
非モテ男にありがちな
生真面目一方に付き合ってくのかと
げんなりくるような「しんどさ」が無いのだ

非モテ男オークとは正反対のトロイは
色男の常で金はなかったが
力の方は剣術が達者で
生まれ持っての家柄と美貌を誇るように
紅い制服が似合う軍人だった

女に対してどんな非道もやってのけそうに見えて
案外ロマンチストな部分も持ち合わせてて
貧しく鈍臭くも愛らしい女を愛し
1度は捨て置きながらも後から純愛に目覚めて
一途に想ってみたりする・・・ホゥ(*-∀-)

まあそれが金持ちで賢い美女の夫の地位を得た後で
なのが不味いのだが。(゚д゚lll)ギャボ

トロイは女に対して臆するトコロがナイので
美女に何の気兼ねも無く
その美貌を褒め称えるコトが出来るのだが
美しく誇り高き処女バスシェバも
ただでさえトロイの容姿から目が離せナイのに
その口から自身を美しいと賛美する言葉が発せられたら
そりゃあ抵抗のしようもなかろうてw

そこで更に追い打ちをかけるように
すっかり゚+.(・∀・)゚+.゚イイ気分になった頃合いに
皮肉交じりにさらりと愛の告白をするのだから
もう本気なのかどうかが気になって
思い悩んでる内に夜も眠れなくなるほどに
狂おしく愛してしまうワケだwww

バスシェバに対するトロイの迫り方を
非モテ男オークの場合と比較すると
その決定的な差がよくわかる

私はあなたを(物資によって)幸せに出来ますから
是非とも結婚しましょうヽ(゚∀。)ノ

   by オーク

他の女とキスするよりあなたに罵られる方が好ましいので
ここ(あなたのそば)にいたいんですよ

   by トロイ

これでトロイを振ってオークを選べるのも
女としてよりむしろ人として立派なのかもしれナイ

でも不幸に陥るかもしれナイ予感がしながらも
ただひたすら愛し愛されたい男として
総てを敵に回してでも
トロイを求めてしまうのが女ってモノだし
最終的にどんな転落を味わったとしても
女は自身が選んだ男なら
絶対に恨んだりは出来ナイはず・・・

だからバスシェバも
身を切られるような裏切りに遭いながら
トロイを愛する気持ちは一向に変わらナイのだ!
夫が愛した女性に憐憫の情さえ抱き
トロイを選んだコトには微塵も後悔なんかしてナイのだ!!

人生においてたった1度でも
恋する男に乞われたいヽ(´▽`)/

そんな女の根源的な
でも刹那的な願望を叶える男・・・
いや~テレンス・スタンプはハマり役だわ・・・ホゥ(*-∀-)

Far from the Madding Crowd(遥か群衆を離れて)

極端に内向的な、今で言うコミュ障の男が
蝶の収集が趣味で
蝶と同じように女を捕まえて
密室に閉じ込めてしまうって話が
『コレクター』

別に陵辱するでもなく
むしろ閉じ込めた女に仕えて
絵描きの卵である女は
好きに絵を描かせてもらえてた

自分がこの女だったら・・・
まず読みたい本を与えてもらって
貪り読むのも゚+.(・∀・)゚+.゚イイじゃん
手芸材料を揃えてもらって
作りまくるのも゚+.(・∀・)゚+.゚イイじゃん

至れり尽くせりで
時間を気にせずに趣味に没頭できるなんて
この世の天国としか思えん!
男に殺されたっておつりがくるわ!!

ましてや男は無駄に美形なのだから
目の保養だヽ(´▽`)/バンザイ

リア充にはまるで共感してもらえナイだろうが
自分は小学生にして既にヲタだったので
『コレクター』に理想の人生を見出してしまい
しばらく妄想が暴走w

それでいて
演じてた俳優の名をずっと知らず・・・
だって当時はググれナイから~!

それに自分が小学生の頃は
まだ一般家庭にビデオがなくて
映画を観るのは映画館かテレビだったしね

自主的に過去作品を観るなんて
できなかったから~!!

中学生の頃には家庭用ビデオデッキも登場して
高校生の頃には普及してきたけど
ビデオのソフトは1万円以上で
とても手が出せず(゚*゚;)

同じ映画をもう1度観るってコトが
敷居が高かった時代で
よく「冥土の土産に」なんて表現をしてた程

それでも毎日欠かさず
新聞のテレビ欄をチェックしてたら
遂に『コレクター』とあり
再度、観れた時には狂喜乱舞ヽ(゚∀。)ノ

テレンス・スタンプの名を心に刻み込み
その面差しも完璧に胸に焼き付けた

なので、夜中にレポートを書いてる時に
何気なく付けてたテレビに
テレンス・スタンプが映ってたのを目に留めたら
そりゃあもう正気でレポートなんぞ
書き続けられんて・・・

ポカーン。(゚д゚;)

ただひたすらテレンス・スタンプ演じるトコロの
深紅の軍服の色男に釘付けになり
その男が主人公の女に対する
一瞬の情熱と永遠の冷徹を見せつけるサマを
息を呑んで見守ったさ~

なんとその男の名はトロイだ。(゚д゚lll)ギャボ

そして自分はトロイ戦争ヲタだ。(´д`;)ギャボ

そもそも夜中に音も極力小さくして観てたのに
想い入れのある固有名詞「トロイ」が耳を捉えたから
思わず反応して画面に目をやったのだ

そうしてトロイの虜になったがために
不幸に見舞われる女たちに同情するでもなく
非道が露見してトロイが非難されるのを
なんとか上手く逃れられナイものかと
ハラハラしながら観てたね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

新聞で映画のタイトルをチェックすると
『遙か群衆を離れて』とあり
以来、この映画の再放送をずっと待ち望んでたし
ビデオがあれば買おうと思ってたのだが・・・

なんと、未だ日本発売がナイ!!

☆・・・☆・・・☆

待てよ(゚ ゚;)?!
海外ではDVD化されてるかも?

そんな簡単なコトに気がついて
原題を調べてググってみると・・・

Far From the Madding Crowd

で、原作がトマス・ハーディ・・・バタリ ゙〓■●゙

そうと知らなかったのは
トマス・ハーディを避けてたからで
それとゆーのもハーディで初めて読んだ『テス』が
(当時は)つまらなかったからだ

ハーディを甘く見てた自分に反省しつつも
まああのハーディってコトで
イギリスではDVD化されてるのは間違いナイ

それよりまず原作を読もう
とアマゾンで検索してみるもナイ!

よくよく探したら
上下巻で1万円近くする「世界名作翻訳全集」なら
あったが・・・なかなか厳しい値段w

ちなみにタイトルは『遥かに狂乱の群を離れて』で
『昭和初期世界名作翻訳全集 133』と
『昭和初期世界名作翻訳全集 134』が
その上下巻になってた


これをアマゾンで検索するのに
「トマス・ハーディ」では出てこず

「トーマス・ハーデイ」と
トマスに長音記号が入ってるのと
最後の「イ」が拗音表記でなくでかいのでね

こういうアマゾンで正攻法で検索しても
どうやっても辿り着けナイ場合
セブン・アンド・アイで検索すればOK(※)
2007年当時はOKだったが2018年では抽出できなくなってた

結果、汎用の「トマス・ハーディ」でも
「トーマス・ハーデイ」が抽出され
表紙の画像に『遥かに狂乱の群を離れて』のタイトルが!

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !

値段との折り合いが付かず
4ヶ月余り悩んだ末、アマゾンで購入

☆・・・☆・・・☆

以上が2007年の出来事

現在、入手可能な訳本の新刊はなく
自分が買ったゆまに書房の
昭和初期世界名作翻訳全集にしても
たまたま買った年(2007年)に
実にタイミングよく出てくれてたが
もはや絶版・・・

だからこそ
このタイミングの良さは
シンクロニシティでなくて何だp(-_-+)q

この昭和初期世界名作翻訳全集は
当時(昭和初期)のままの旧仮名遣いの訳で
印刷技術も今一つの紙面のまま
さすがに原寸では見難いからって
110%に拡大してはいるけど
印刷ってより単にコピーしたっての?
よく言えばオンデマンド印刷

多少かすれ気味の印刷で
たまに激しく位置のずれてる文字もあって
整然としたプリントアウトが当たり前となってる昨今
自分にはむしろ味わい深く・・・ホゥ(*-∀-)

廉価版の単行本があったら
もちろんそっちを買ってたけど
それではきっと同じ感動を味わえなかったので
満足はしてる(にしても高かったがね)

そんなワケでボルテージ最高潮で
買った当日のうちに全編を一気に読み
特にトロイ軍曹が登場してからは
映画のシーンが脳裏に蘇って
20年も前に1度観たきりの映画だのに
余りにも鮮明に思い出せたのには
自分でも驚いた(゚ ゚;)

現在刊行中のトマス・ハーディ全集は
全 16 巻 19 冊で第9回配本の第 4 巻に
『はるか群衆を離れて』が当初2013年春配本予定で
それが秋に延びて、2015年に延びて
2018年の今現在、まだ発売になってナイようで
サイトも更新されてなくて
問い合わせでもしてみようかと・・・
トマス・ハーディ全集

サイトによれば訳者に内田能嗣の名があって
ブロンテ姉妹についての著書があるので
ヴィクトリア朝時代を描いた英国文学にはうってつけで
これは買いだと期待してずっと待ってるんだがね

それにしても1冊¥8,000弱ってのは
あ痛たたた(;つД`)
なんせ既に1万円弱して
昭和初期訳を購入済みなのだからして・・・

そして2013年に再映画化されると噂されてたのが
結局、2015年に『遥か群衆を離れて』が完成
アマゾンビデオにもあった

そして肝心のトロイ軍曹は・・・

なんか最近、フランスの軍服着れば
誰もがハンサムに見えると思ってたんだが
それは勘違いだったなw

アラン・ドロンやテレンス・スタンプだから
軍服姿「も」素敵なのだwww

テレンス・スタンプの『コレクター』

小学生の頃
映画『コレクター』を観た

邦題が『コレクター』の映画はいくつかあって
その中でも原題が『The Collector』のを
テレビで観た

ジョン・ファウルズの同タイトル小説が原作で
小説は1963年に出て
映画化されたのは1965年

その内容はフツーの小学生女子にとっては
怖いモノなのかもしれなかったが
自分には羨ましく思えたね

あらすじを簡単に述べれば
主人公の男が美女を拉致し監禁するも
最終的には病死されてしまい
次の標的となる美女に目星を付けた、オシマイ

美女の方は誘拐されたと思って
当然ながら、なんとかして逃げ出そうとするも
悉く失敗に終わり
主人公を殺害しようともするが
自身の方が肺炎にかかって死んでしまう(-人-;)ナムアーメン

主人公は極端に内向的な男で
美しい蝶の標本をコレクションしてて
同じように美女を捉えようと考えてしまい
実行に移してしまった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

但し、大方の予想を裏切って
主人公は捉えた美女を大切に扱って
せっせと食事を作ったり
美大生で絵を描くからって
画集とか絵を描く道具まで揃えてくれたり
こういうのを至れり尽くせりって言うんだろう

逆に強引に迫ったり
性的な行為に及んだりは一切せず
可愛そうなくらい彼女を想ってるるる~

自分なんか主人公に完全に同情してて
もれなく愛情に代わりそうだ

それで美女の方も
途中から態度が軟化してくるんだが
さすがに恋愛までには至らず
解放して欲しい気持ちは強まる一方・・・

そんな映画を観てて
自分もこういう人に見出されて
好きなコトだけやらせてもらえる生活を送りたい
なんて羨む小学生女子だったヽ(゚∀。)ノ

当時、実際に家出をして
祖母の家に匿われたりしてたくらい
実の母親に虐げられてて
奴隷のようにこき使われては
悪口雑言で罵られまくってたので
そりゃあ夢のような生活に見えたワケだ

それに主人公を演じてた俳優が
頗る美形・・・ホゥ(*-∀-)

あんな美しい人に大切にされるなんて
どんなに素晴らしい気分だか!

自分があの女だったら
毎日、彼の絵を描いて過ごすし
優しく接したら
もしかして本も買ってくれるかしら?

それにたまには自分も食事を作ってあげたいし
逃げナイとわかってもらえたら
彼を外に連れ出して
一緒に散歩するのも゚+.(・∀・)゚+.゚イイな♪

しばらくはそんな妄想ばかりしてたw

そして高校生の頃に
再度、テレビで『コレクター』を観た時
感動に打ち震えながら
その俳優の名がテレンス・スタンプだと
心に刻んだのだった!

もうね
初恋の相手に再会した気分ヽ(´▽`)/

そしてその気分も冷めやらぬ間に
夜中にレポートを書いてて
なんとなくテレビを点けてたら
テレンス・スタンプが出てるのに気付いて
その映画が『遙か群衆を離れて』で
真っ赤な軍服姿のテレンス・スタンプに
すっかり参った!!

それから程なく
自分は「コレクター」となって
テレンス・スタンプの出てる映画は
ビデオやDVDが発売される度に買ってたのだが・・・

『遙か群衆を離れて』だけは
なぜか一向にソフトの日本発売がなくて
その後はテレビ放映がなかったのか
単に見逃してたのか・・・

再度、視聴できたのは
忘れもしナイ2012年5月30日(水)で
NHKのBSプレミアムでやってて
そりゃあもう録画したよ

その前に遡るコト5年前・・・
2007年のブログ記事にこんなのがあった

『世にも怪奇な物語』

原題はフランス語で
histoires extraordinairesd’apres EDGAR ALLAN POE
→EDGAR ALLAN POEによるすばらしい物語(by Google翻訳)

怪奇文学の巨星、エドガー・アラン・ポー。彼が残した鮮烈な悪夢の世界を、ヨーロッパ映画界を代表する3人の監督が映像化。

と叩き文句にある通り
ロジェ・ヴァディム
ルイ・マル
フェデリコ・フェリーニが
キャストもスタッフも選り抜きで
贅沢に制作された3本立てオムニバス

第1話 黒馬の哭く館 Metzengerstein
監督・脚本 ロジェ・ヴァディム
キャスト ジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ
第2話 影を殺した男 William Wilson
監督・脚本 ルイ・マル
キャスト アラン・ドロン、ブリジット・バルドー
第3話 悪魔の首飾り Toby Dammit
監督・脚本 フェデリコ・フェリーニ
キャスト テレンス・スタンプ、サルヴォ・ランドーネ

ざっと書き取ってみたが
どれだけ豪華キャストなのかは
わかる人にはわかるはず

だがしかし
最後にあげてるサルヴォ・ランドーネなんて
知ってるはずもなかろう?
まあ自分も知らなかったがね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ところが名前の隣に(サテリコン)とある!

自分にとって『サテリコン』は
病的に思い入れのある映画だったので
DVDが発売されてすぐに買ってるし
原作(※)もしつこくくどく読み返してるのだ!!
ペトロニウスの『サテュリコン』

とはいえ
『サテリコン』に出てる同一人物が
まるで思い当らずにいたのは
奇抜なかつらや衣装に化粧まで施してて
エキセントリックな登場人物が多過ぎるので
両方の映画を何度も観たトコロで
その中の1人を一致させるのは
至難の業だったのだよ。(´д`;)ギャボ

ググりまくった挙句
ようやくエウモルポと判明

年寄りの方が詩人のエウモルポで
若い方が主役のエンコルピオ

それにしても実際には
『サテリコン』は1969年の作品で
『世にも怪奇な物語』は1967年なので
先に出演した映画のクレジットに
後から出演してる『サテリコン』が
代表作として載ってるって
パラドックスだな。(゚д゚lll)ギャボ

ちなみに自分が1968年生まれだから
当然ながらこの辺りの映画は
後追いで好きになったワケだが
この頃って大好きな映画が最も多い時代だ

なんせ美意識が高い・・・ホゥ(*-∀-)

生きてて好かったと思える秀作映画の価値は
この一語に尽きるるる~

B級でも゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
ヲタッキーでも゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
ただひたすら美しくなければいかんp(-_-+)q

ましてやホラーやサスペンスは
研ぎ澄まされた美しさを見せ付けなければ
不気味さや恐怖感が真に迫ってこナイが
『世にも怪奇な物語』はその点
凄まじく美しい映画だ

四十路手前までは怖がりで
夢見が悪そうなモノは意識して避けてきたが
これは夢に見てみても
怖さよりむしろ美しさが勝る気がする

これまではアラン・ドロンを
にやけたハンサムとバカにしてたが
なかなかどうしてたいした役者だと見直したね

このくらい欠点もなく美しい男は
見たままのキャラではつまらんのだよ

ジャン・ピエール・レオーは壊れてるから
ヘルムート・バーガーは恥知らずだから
その美しさが際立つのであって
アラン・ドロンは病んでるカンジが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

それも加害者意識に苛まれたサディストなんて
最強にして脆弱な支離滅裂キャラだw

相手役にブリジット・バルドーを配してるが
原作ではこれは女でなかったりするし
また相手役と言っても恋人同士ではなく対戦相手って
こんな美男美女を対峙させておいて
恋愛要素抜きなのはルイ・マルの鬼才とでも言おうか?

しかもバルドーは黒髪で一見別人に見えるが
それで彼女独特の甘さが掻き消えて
ソフィア・ローレンばりの凄味さえあって
確かに黒髪のブリジット・バルドーは無敵だと
妙に納得してしまった!

対する白基調の軍服姿のアラン・ドロンは
最初こそイカサマで勝ってヨユーを見せてるが
そこは加害者意識に苛まれたサディストだけあって
最期は被害妄想によって崩壊してしまい
黒髪のブリジット・バルドーは最終兵器だと
これまた妙に納得してしまった!!

いかにも優男風のアラン・ドロンに比べると
テレンス・スタンプは神経質そうで
取っ付き難いタイプの美形だが
この人は演技力で毎度、度肝を抜くが
今回は落ちぶれ具合を遺憾なく発揮して
アル中のスターを好演(?)してる( *゚Д゚)つ[酒]

全体の作りといい
場面の転換の仕方といい
漠然とだが現代版『サテリコン』といったカンジで
もしかするとこの作品がフェリーニに
『サテリコン』制作を決心させたのかもしれんな
エウポルモもいたワケだし?!

自分としてはテレンス・スタンプヲタなんで
このDVDは99%彼のために買ったのだが
3話116分中の1話(40分ほど)だったが120%満足したし
残り1%がまた120%満足したので
240%の満足度だ・・・て、どんな計算ヽ(゚∀。)ノ

特にジェーン・フォンダが
めまいを覚えるほど若く美しく
それでいて病的なハジけた衣装でサイコー♪
背景は中世のドイツの城って趣だのに
コスチュームはまるで『バーバレラ』だしwww

春秋社の『エドガア アラン ポオ全集 2』を
随分以前に父親から譲り受けてたが
これまで読んだコトがなく
今、初めて読んでみて気付いた!

「黒馬の哭く館」の原作が収録されてた!!

それは「メッツェンガーシュタイン」で
確かに「Metzengerstein」w

内容を読まずとも
注意力があればタイトルで気付くはずだが
むしろ内容の方は
設定が若い美男美女でなくて
ストーリー展開も微妙に違ってたのだがね

ジェーン・フォンダが飛び切りの美女なのは
今更だが・・・

弟のピーター・フォンダも
なかなかの美青年だった・・・

映画は素晴らしい設定変更だった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ちなみに、この映画の撮影時
ジェーン・フォンダは
監督のロジェ・ヴァディムと結婚してて
だから相手役が弟だったりするんだろうか?

上記の自分が持ってる春秋社の全集は
1969年と古いモノなので絶版で
新刊で探してみたら
岩波文庫『黄金虫・アッシャー家の崩壊他九篇』に
収録されてるようだ

こうなったら
残る「悪魔の首飾り TobyDammit」も
原作を読まねば・・・

Fire from Heaven

1987年作のハリウッド映画『シシリアン』は意外と知られてナイが
原作者は『ゴッドファーザー』のマリオ・プーゾで
ストーリーが『ゴッドファーザー』とも交錯してたりする
(ここではその詳細は伏せておくがね)

シシリアン [DVD]

物語の大筋をちょ~簡略化すると
主人公ジュリアーノが義賊として人民に尽力したが殺された、そんな話

でもこのジュリアーノってヤツは一味違う
ハリウッド映画ならではの単細胞のスーパーマンではまずナイ
正義のヒーローとは言い難い、とても好ましいとは思えナイやり方なのだが
そこが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

人民に尽力、てのは裏を返せば
権勢(お上でもマフィアでも)にタテついてるのだから
それが仇となって惨殺されるに至るワケだよ

そんな魅力的な(?)主役を演じてるのは
クリストファー・ランバートで複雑なキャラ設定において当に適役だ

一見してマフィア相手でも睨みが利く面構えだが
女が放っておけナイ甘さも兼ね備えてるし
それでいて実は熱心なクリスチャンにも見えるるる~

女たらしの義賊、てのはある意味ありがちなのだが
クリスチャン、てのが何よりも笑えるw
そもそも義賊であるコト自体が洒落なのだろうし
むしろただひたすら正義感に心酔するような義賊もいまいて
てか、それだと映画としての面白みに欠けてしまう

☆・・・☆・・・☆

この映画を観たきっかけはテレンス・スタンプだ

敵役(実際そうでもナイが)の貴族ボルサ公爵役で
初老ながらも不気味ハンサムなインテリ貴族を好演してて
しかもディレクターズ・カット版のDVDでは
出演シーンがどっと増えてて嬉しいのだ。・゚・(ノД`)・゚・。
なんせ監督がヲタな変なシーンをよく撮るマイケル・チミノだから♪

ボルサ公爵はいかにも貴族らしい微笑ましいキャラで
誘拐されて連行されてるのにも拘らず
呑気に日傘をさして馬に乗ってたりするのだ
またあるいは自身のインテリぶりに酔い痴れながら
レコード鑑賞してるシーンとかもたまらなく゚+.(・∀・)゚+.゚イイ♪

これらは公開時にカットされてたので
本トにディレクター・カット版のDVDはお宝だ!!

☆・・・☆・・・☆

Fire from Heaven

自分はこの映画を観て以来、常々思ってたのだ
アレクサンドロス(アレキサンダー)大王の映画を
いつかこのマイケル・チミノ監督にヲタ炸裂で撮って欲しいp(-_-+)q
と・・・そう思わせたのはジュリアーノが少年に語るシーンだ

アレキサンダーは天から降る火(Fire from Heaven)と呼ばれた

・*:。゜萌。*(*´∀`*).*ぇ゚*・。・

いかにも教養のなさそうなジュリアーノが偉大な英雄の名を語るのか?!
尤もそれくらいアレクサンドロス大王の存在がメジャーで
ヨーロッパでは人口に膾炙してるのかもしれナイが
それにしたって内容的に無関係で随分と突拍子もなく言わせてて
もしかして監督はアレクサンドロス大王について
格別の想い入れがあるのではなかろうか、と深読みした次第

結果的にはオリバー・ストーンの『アレキサンダー』で満足したがね
彼ほどの病的なアレクサンドロスヲタな監督はありえナイだろう

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しかし『シシリアン』にはアレクサンドロス以外でも
自分がぐっとくるキーワードが随所に鏤められてて
例えば脇役にアドニス教授なんてのがいるのだが
アドニスはもちろんギリシア神話に出てくる美少年の名で
しかもこの教授の肩書きが「ダンテ研究の第一人者」だなんて・・・ホゥ(*-∀-)

☆・・・☆・・・☆

『シシリアン』が日本で受けなかった理由の一つに
この映画の見所が貴族、てか貴族趣味だってのがあるように思う
要はヴィスコンティ的なノリなのだが
あれが好きな人は最初からチミノのマフィア映画は観ナイ
自分だってテレンス・スタンプ出てなかったら観なかったかもだ

とにかく全編に貴族なる人種の【優雅な下劣さ】が満載で
公爵夫人ともなると強盗に入られても慌てず騒がず
ハンサムな強盗を押し倒して頂いてしまう大胆不敵さだったりして
まあ高貴な身分の者ほど下半身は卑しいとゆー好例だな

冒頭には若く美しい公爵夫人が
乗馬の後にバスタブに浸るシーンがあるのだが
バスタブまで広い邸内を歩いてく間に
あちらこちらに服や靴を脱ぎ散らかしてって
お行儀が悪いったらありゃしナイ!
それをお女中が拾ってはたたみながら後をつけてって
公爵夫人はバスタブ到着までにはすっかり一糸纏わぬ姿になる・・・
そりゃあ風呂に入るのだから裸なのは当たり前だが
公爵夫人は人前で裸体を晒すのに何の抵抗も感じてナイのだよ。(゚д゚lll)ギャボ
尤もお女中は公爵夫人にとっては人ではナイのかもしれナイが。(´д`;)ギャボ

傅ずかれてるだけの人間の【優雅な下劣さ】に感動したヽ(゚∀。)ノ
とはいえ、自分として好ましく思えるのは
いくら若く美しくとも人前で素っ裸が平気の自堕落な貴族女より
断然、慎みや恥じらいを敏感に感じるお女中だわ

そうしてなるほど、美貌の妻を差し置いてさえも
メイドにお手つきする主人の気持ちがよく理解できた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ