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基本的にサッカーとテニスの試合以外にテレビは観ナイが
毎朝NHK BSの『クラシック倶楽部』をかけて
家事をしながらなんとなく聴いてはいる

お気に入りの曲を好ましく奏でてくれてる奏者だとか
稀に美しく装飾されたチェンバロとかだと
家事の手を休めて画面に釘付けになるコトもあるるる~

昨日はセルソ・アルベロのテノール・リサイタルで
オペラのアリアをほどよく軽快に歌ってた

ヴェルディ:歌劇《リゴレット》 [DVD]

常々オペラは朝っぱらから観るモノではナイと思ってたのだが
それは朝の爽やかな空気感を払拭してしまうからだ
ところがアルベロの明るい声にはそんな懸念は吹き飛んでしまい
すっかり魅了されてソファーに腰を据えたら
ヴェルディの『リゴレット』のアリア「女心の歌」が始まった

La donna è mobile
Qual piuma al vento

女は(donna)気まぐれ(mobile)だ
風(vento)の中の羽(piuma)のように

mobile(モービレ)は英語のmobileとほぼ同義ぽい
固定されてナイ機器をモバイルと言うのはもはや日本語だし
今や世界共通のIT用語でもあるがね

まあそんな歌い出しで始まるこの曲には
日本語の歌詞が何種類かあるくらいだから
きっと表現が抽象的なのだろうと予測できるが
今回の字幕にはぐっとキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !

恋にうるむ肌に触れずにいれば
女心は変わるよ、風の中の羽のよう

恋にうるむ肌・・・てのが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!
科学的に、物理的に、潤わすのでなく、スピリチュアルな潤い!!

愛しい相手にそうと気付かれず、触れてもらえずにいれば
確かに、風の中の羽のようにふわふわと浮きつ沈みつ
自分自身でも捉えドコロがなくなってしまう。(゚д゚lll)ギャボ

このアリアを軽妙に歌うのは
名うてのプレイボーイ(死語?)の公爵なのだが
さすが女心がよくわかってると感心するも
公爵のお相手の方が女心よりもよっぽど移ろいやすいと思われw

そうなのだp(-_-+)q
男は種蒔き本能がある以上に新たに開墾したがるモノだが
たいていの女は1人の最愛の男しか愛せナイモノだ
女心がわからナイ、などと嘆くなかれ

男の態度に応じて女心は浮き沈みしてるのだから
恋にうるむ肌を存分に堪能すれば
女は素直に男に従うだろう

☆・・・☆・・・☆

強気の女がその強気を投げ棄ててしまふと、投げ棄てるべき強さなどは全く持たない弱気の女よりもっと弱くなるものである。

これはトマス・ハーディの『遥か群衆を離れて』(※)で
強気な美女バスシェバがトロイ軍曹に恋した様子だが
美女は美しいから強気でいられるのか
強気だからこそ美しく見えてしまうのか?
はたまた弱気な美女なんて存在するのだろうか?
引用は『遥かに狂乱の群を離れて』で昭和初期の訳で旧仮名遣い

バスシェバはかつては求婚を断るのに
「あなたを愛してません!」とはっきり言える女だったのが
トロイに恋して全く理性を失って
俗に言う「恋は盲目」の状態になって彼の総てを享受するようになり
トロイに対する誹謗や中傷となると自身のコト以上に憤慨して
事実を彎曲させてでも彼を信じずにはいられナイ
そんなバカな女に成り下がってしまうのであるるる~

傍から見れば、あるいはトロイからしたら
恋に打ちひしがれるバスシェバのバカっぷりは哀れでしかなく
普段から男に振り回されてるような心弱い女以上に
憐憫の情を抱かずにはいられなかっただろう(-_-;)

それがトロイを失って(失踪してしまったのだが)
条件の゚+.(・∀・)゚+.゚イイ男に改めてプロポーズされる(※)も
やはりその男を愛してナイので乗り気ではなく
トロイがもし帰ってこなかったら・・・と条件を出す
以前も求婚されたが、「あなたを愛してません!」とはっきり断った

トロイはもう死んだ、と皆が思ってて
ましてやトロイの子を身ごもったまま死んだ女との間に
真実の愛を見出して、いたたまれなくなった故の失踪であると
誰よりもよくわかってるはずのバスシェバだのに
まだトロイを待つのだ、待っていたいのだ

だってトロイを愛してるから。・゚・(ノД`)・゚・。

女は一途だからこそ
女心は風の中の羽のように不安定になるのだ

女にとって名状し難い魅力を持ってる男には
不思議な共通点があるるる~

そう思ったのはトマス・ハーディの『遥か群衆を離れて』(※)の
トロイ軍曹についての描写だった
実際に読んでたのは昭和初期訳の『遥かに狂乱の群を離れて』

彼にあつては過去とは昨日のことであり、将来とは明日のことであつて、決して、次の時代の謂ではなかつた。

カサブランカ [Blu-ray]

ボギーも『カサブランカ』で似たようなコトをのたまう

昨夜?
そんな昔のことは覚えてない
今夜?
そんな先のことはわからない

女の誘いをそつなく断るのに吐いた科白だが
自分もこんな風に断られてみたい、とさえ思えるほどに
不躾ながらもなぜか心地好いのは
女が1番拘りを持つ【時系列】に対して
無頓着だ(だから止めた方が゚+.(・∀・)゚+.゚イイ)と
暗に先手を打ってるからだろう

とはいえ、そうしてつれなさを粋に計らえるコトこそが
女に恋われる所以でもあるのだ
一定の距離を置いてなら楽しく付き合っていけるし
本気にもならなければ裏切られずに済む
とか安心させつつも、隙あらばと挑ませるのだよw

さてトロイは主人公の非モテ男オークとは正反対で不道徳極まりなく
色男の常で金はなかったが力の方は剣術が達者で
生まれ持っての家柄と美貌を誇る紅い制服が似合う軍人だった

女に対してどんな非道もやってのけそうに見えて
案外ロマンチストな部分を持ち合わせてて
貧しく鈍臭くも愛らしい女を1度は捨て置きながらも
後から純愛に目覚めて一途に想ってみたりする・・・ホゥ(*-∀-)
それも金持ちで賢い美女の夫の地位を得た後でだったりする。(゚д゚lll)ギャボ

トロイは女に対して臆するトコロがナイので
美女に何の気兼ねも無く、その美貌を褒め称えるのだが
美しく誇り高き処女バスシェバも
ただでさえトロイの容姿から目が離せナイのに
その口から自身を美しいと賛美する言葉が発せられるのだから
抵抗のしようもナイのは当然だ
更にそこですっかり゚+.(・∀・)゚+.゚イイ気分になった頃合いに
皮肉交じりにさらりと愛の告白をされたら
本気なのかどうかが気になって思い悩んでる内に
夜も眠れなくなるほどに狂おしく愛してしまうのだよ。(´д`;)ギャボ

バスシェバに対するトロイの迫り方をオークと比較すると
非モテ男とモテる男の決定的な差がよくわかる

私はあなたを(物資によって)幸せに出来ますから
是非とも結婚しましょうヽ(゚∀。)ノ

   by オーク

他の女とキスするよりあなたに罵られる方が好ましいので
ここ(あなたのそば)にいたいんですよ

   by トロイ

これがテス(※)のような貧農で子沢山の家の娘だったら
トロイを振ってオークを選べるのも
女としてよりむしろ人として立派なのかもしれナイ
同じくトマス・ハーディの『ダーバヴィル家のテス』の主人公

でも不幸に陥るかもしれナイ予感がしながらも
ただひたすら愛し愛されたい男として
総てを敵に回してでもトロイを求めてしまうのが女ってモノだし
最終的にどんな転落を味わったとしても
女は自身が選んだ男なら絶対に恨んだりは出来ナイはずだ

だからバスシェバも身を切られるような裏切りに遭いながら
トロイを愛する気持ちは一向に変わらナイ!
ドコロか夫が愛した女性に憐憫の情さえ抱き
トロイを選んだコトには微塵も後悔なんかしてナイのだ!!

バスシェバのような資産家の美人に生まれてたら
もれなくトロイのような男を求めてしまう、のはわかる♪
人生においてたった1度でも恋する男に乞われたいヽ(´▽`)/
実は勘違いだったと後々露見しても
一瞬だけでも至福を感じられるなら゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

それにしてもテレンス・スタンプはハマり役だな
なんか別のVer.でも映画があるようだが観る気がしナイよ(-_-;)

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これとは別に今年(2013年)また映画化するらすぃけど
それを機にテレンス・スタンプ版もDVD化されると嬉しいな(*^^*)

それにしても若い頃はトマス・ハーディをバカにしてたが
四十路を過ぎてファンになるとはヽ(゚∀。)ノ

先に映画で観て、後から原作の小説を読む場合
ヴィジュアル的に自分の好みに合ってる映画だと
読み進みながら違和感を感じるコトがあるが
トマス・ハーディの『遥か群衆を離れて』がまさにそれだった

昭和初期訳の『遥かに狂乱の群を離れて』を読み始めて
まず驚いたのは実はこの物語の主人公が
テレンス・スタンプ演じるトロイ軍曹でもなければ(まあこれはナイと思ってたが)
美貌の女主人バスシェバでもなかったコトだった

ほとんど記憶に残ってなかった地味な雇われ羊飼いのゲーブリエル・オークが
およそ似つかわしくナイながら主役だった。(゚д゚lll)ギャボ

このオークは道徳的な人間の見本のように描かれてるが
もちろん女にとって魅力のあるタイプでは全くナイw

ルックスに関しては何の言及もナイが
それはつまり取り立てて言うほど良くも悪くも抜きん出ていナイ
これまた女にとって1番印象の薄いタイプであるるる~

極め付けが恋愛に関しては本トに疎くて
女からしたら腹立たしい男の代表格なのだヽ(゚∀。)ノ
後にオークを上回るほど恋愛に不向きの男の代表格も出現するので
そいつと比べればいくらか怒りも緩和されるが
とゆーレベルのたいしたコトナイ男だ・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

そんなオークだが当初は牧場主で
一応それなりに結婚生活を送れるだけの
言わば資産的な目処を立てられたので
同じように牧場経営をしてる家の娘を結婚相手に望んでも
世間から高望みと非難されはしなかった

そういう「不当ではナイだろう」とゆー考えから
牧場の手伝いに訪れた美女バスシェバを見初めて
早速彼女の家まで求婚に行ってしまったのだが・・・
その無骨な性急さがどれほど女に嫌悪感を抱かせるコトか(苦笑)

ましてや申し込み方も大失敗なのは
彼女の美貌に平伏し「後生だから結婚してください」とか懇願するならまだしも
「自分ならあなたを幸せに出来ます」って・・・最悪だな!!

当然ながらたいしたコトナイ男にそんな風に卑下されて
美女が怒り心頭にならナイ方がおかしい

そこでバスシェバは最も歴然とした断り方をする

「あなたを愛してませんから!」

しかしこれだけはっきり言われても
オークにはなぜ自分が拒まれるのかがピンとこナイんだから
道徳的な男ってのはなんとも困ったものだ。(´д`;)ギャボ

その後バスシェバは遠くへ行ってしまい
オークは不運に見舞われ牧場を失い
つまりは職も失ってハローワーク(のようなトコロ)へ職探しに行く身の上となった

それは若しも彼が金持ちだつたとしたら、恐慌といつたほどであつたらうけれども、不幸は個人的恐怖を和らげる立派な麻酔剤である。

などと描写されるほどの転落を余儀なくされたが
その身に余る不幸の最中に彼が見出した幸せがバカバカしくて呆れた

「彼女と結婚してなくてよかった」

って、なんじゃ、そりゃ・・・バタリ ゙〓■●゙

幸せに出来ると思ったから
結婚しようと思ったが
こんな不幸に巻き込むなら
結婚しなくてよかった

確かに一見道徳的な見解だが
これって彼女を幸せに出来るのは彼女に与えられる物資だけだ
ってオーク自身でも自覚してるってコトだし
更に不愉快なのはオークなんかが
バスシェバはそれだけで幸せに生きられる女だ
なんて上から目線で決め付けてるトコロだp(-_-+)q

そりゃあそれも生活する上では大事だが
バスシェバがそういう女ならばその美貌でもって
オークなんかではなくもっと゚+.(・∀・)゚+.゚イイ条件の男を選ぶっつーの!
オーク如きが何を偉そうに求婚してくるかね?!

Far From The Madding Crowd (Oxford Bookworms, Level 5)

それにしても自分がオークに憤懣やるかたナイのは
「愛してナイ」とゆー徹底的な根拠によってはっきり拒まれてるってのに
そんな相手と結婚してたかも、と仮定できるトコロだp(-_-+)q
なんつー甚だしく脳天気な男だろうか???
でも物語の結末は意外にもオークとハッピーエンドなんだ、これが・・・(;つД`)

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ちなみにオーク役をやったアラン・ベイツは
同じくトマス・ハーディ原作の『キャスターブリッジの市長』にも出てた

学生の頃はよく深夜にレポートを書きながら
テレビ放映してた映画を流し見してたが
ある時、途中でテレンス・スタンプが出てるのに気付いた

テレンス・スタンプについてはそれより少し前に
やはり深夜映画でサイコホラー『コレクター』を観ただけだったが
その不気味ハンサムぶりにすっかり参ってた

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『コレクター』は蝶の収集が趣味の内向的な男が
蝶と同じように女を捕まえて密室に閉じ込めてしまう話だが
別に陵辱するでもなく、むしろ閉じ込めた女に仕え
絵描きの卵である女は好きに絵を描かせてもらえてるだけなのだ

自分がこの女だったら・・・
まず読みたい本を与えてもらって貪り読むだろうな
手芸材料を揃えてもらって作りまくりなのも゚+.(・∀・)゚+.゚イイな
至れり尽くせりで時間を気にせずに趣味に没頭できるなら
途中で男に殺されたっておつりがくるわ!
ましてや男は無駄に美形なのだから目の保養だし~ヽ(´▽`)/

リア充には全く共感してもらえナイかもだが
キモヲタの自分は『コレクター』に理想の人生を見出してしまい
しばらく妄想が暴走してた状態だったので
テレンス・スタンプの印象はたった1度でも強烈で
その時点では名前も知らなかったが忘れられようもなかった

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そんなテレンス・スタンプが再度ブラウン管に現れたら
とても正気でレポートなんぞ書き続けられず
ただひたすらテレンス・スタンプ演じるトコロの深紅の軍服の色男が
女に対する一瞬の情熱と永遠の冷徹を見せつけるサマを
息を呑んで見守るしかなかった
しかもその男の名はトロイ(※)なのだ。(゚д゚lll)ギャボ
自分はトロイ戦争ヲタであるw

そもそも深夜だったので音も極力小さくして観てたのに
想い入れのある固有名詞「トロイ」が耳を捉えたので
思わず反応して画面に目をやったワケだ

そして気が付けば画面に釘付けで見守ってる自分がいた。(´д`;)ギャボ
それもトロイの虜になったがために不幸に見舞われる女たちにでなく
非道が露見してトロイの身に何かなければ゚+.(・∀・)゚+.゚イイのに、と・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

後から新聞でタイトルをチェックすると『遙か群衆を離れて』とあり
以来、この映画の再放送(※)をずっと待ち望んでたし
ビデオがあれば買おうと思ってたが日本では発売されなかった
四半世紀経ってBSプレミアムシネマでようやく観るコトができた

それからテレンス・スタンプ出演作品のソフトを蒐集するようになったが
『遙か群衆を離れて』はその後も探し続けたが見つからず
近年になって初めて原題が『Far from the Madding Crowd』だと知って
原作がトマス・ハーディだと判明した・・・鈍っ&遅っヽ(゚∀。)ノ

遥かに狂乱の群を離れて〈1〉 (昭和初期世界名作翻訳全集)遥かに狂乱の群を離れて〈2〉 (昭和初期世界名作翻訳全集)

気を取り直して原作を読もうとするも
当時(2008年初頭)入手可能な訳本の新刊は
ゆまに書房の昭和初期世界名作翻訳全集のラインナップにしかなく
【133】と【134】が『遥かに狂乱の群を離れて』の上下巻となってたのだが
買い揃えたら1万円弱もかかってしまった・・・バタリ ゙〓■●゙

とはいえ、昭和初期世界名作翻訳全集には満足してる(*^^*)
当時(昭和初期)のままの旧仮名遣いの訳で
印刷技術も今一つの紙面(さすがに原寸では見難いから110%に拡大してるの)で
多少かすれ気味の印刷でたまに激しく位置のずれてる文字もあり
整然としたプリントアウトが当たり前となってる昨今
なんとも味わい深かった・・・ホゥ(*-∀-)

廉価版の単行本があったらもちろんそっちを買ってしまってたが
それでは同じ感動を味わえなかっただろうし
何よりもこの本の存在に気付いたのが発売直後だったのは
偶然にもほどがあり、運命としか思えナイp(-_-+)q

そんなワケでボルテージ最高潮で全編を一気に読んでしまったが
特にトロイ軍曹が登場してからは映画のシーンが脳裏に蘇り本トに早かった
それにしても20年ほど前に1度見たきりとは思えナイくらい
余りにも鮮明に思い出せたのには自分でも驚いた(゚ ゚;)
LINK:Far from the Madding Crowd (1967) original press book

☆追記...

現在刊行中のトマス・ハーディ全集 全 16 巻 19 冊では
第9回配本の第4巻に『はるか群衆を離れて』として入る予定で
2013年春配本予定だったのが秋に延びたようだが
ブロンテ姉妹についての著書がある内田能嗣訳なので
ヴィクトリア朝時代を描いた英国文学にはうってつけでこれは買いだな♪
それにしても1冊¥8,000弱ってのは痛たたた(;つД`)
なんせ既に1万円弱で昭和初期訳を購入済みなのだからして(苦笑)

敬愛なるベートーヴェン [DVD]マッチポイント [DVD]

また今年(2013年)になって再映画化されると噂されてる
トロイ役候補はマシュー・グッド・・・て、誰???
ググってみたら『敬愛なるベートーヴェン』に出てたらすぃが
DVD持ってるけど全然覚えがナイのだよ、消去法でいくとアンナの恋人役か?
あと『マッチ・ポイント』にも出てたらすぃが
ジョナサン・リース=マイヤーズの出演作の中で
これはどうも観る気が起きずにいたのだが、今更観てみるかね?
ちなみにオークはマティアス・スーナールツ・・・て、こいつも知らんw

1987年作のハリウッド映画『シシリアン』は意外と知られてナイが
原作者は『ゴッドファーザー』のマリオ・プーゾで
ストーリーが『ゴッドファーザー』とも交錯してたりする
(ここではその詳細は伏せておくがね)

シシリアン [DVD]

物語の大筋をちょ~簡略化すると
主人公ジュリアーノが義賊として人民に尽力したが殺された、そんな話

でもこのジュリアーノってヤツは一味違う
ハリウッド映画ならではの単細胞のスーパーマンではまずナイ
正義のヒーローとは言い難い、とても好ましいとは思えナイやり方なのだが
そこが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

人民に尽力、てのは裏を返せば
権勢(お上でもマフィアでも)にタテついてるのだから
それが仇となって惨殺されるに至るワケだよ

そんな魅力的な(?)主役を演じてるのは
クリストファー・ランバートで複雑なキャラ設定において当に適役だ

一見してマフィア相手でも睨みが利く面構えだが
女が放っておけナイ甘さも兼ね備えてるし
それでいて実は熱心なクリスチャンにも見えるるる~

女たらしの義賊、てのはある意味ありがちなのだが
クリスチャン、てのが何よりも笑えるw
そもそも義賊であるコト自体が洒落なのだろうし
むしろただひたすら正義感に心酔するような義賊もいまいて
てか、それだと映画としての面白みに欠けてしまう

☆・・・☆・・・☆

この映画を観たきっかけはテレンス・スタンプだ

敵役(実際そうでもナイが)の貴族ボルサ公爵役で
初老ながらも不気味ハンサムなインテリ貴族を好演してて
しかもディレクターズ・カット版のDVDでは
出演シーンがどっと増えてて嬉しいのだ。・゚・(ノД`)・゚・。
なんせ監督がヲタな変なシーンをよく撮るマイケル・チミノだから♪

ボルサ公爵はいかにも貴族らしい微笑ましいキャラで
誘拐されて連行されてるのにも拘らず
呑気に日傘をさして馬に乗ってたりするのだ
またあるいは自身のインテリぶりに酔い痴れながら
レコード鑑賞してるシーンとかもたまらなく゚+.(・∀・)゚+.゚イイ♪

これらは公開時にカットされてたので
本トにディレクター・カット版のDVDはお宝だ!!

☆・・・☆・・・☆

Fire from Heaven

自分はこの映画を観て以来、常々思ってたのだ
アレクサンドロス(アレキサンダー)大王の映画を
いつかこのマイケル・チミノ監督にヲタ炸裂で撮って欲しいp(-_-+)q
と・・・そう思わせたのはジュリアーノが少年に語るシーンだ

アレキサンダーは天から降る火(Fire from Heaven)と呼ばれた

・*:。゜萌。*(*´∀`*).*ぇ゚*・。・

いかにも教養のなさそうなジュリアーノが偉大な英雄の名を語るのか?!
尤もそれくらいアレクサンドロス大王の存在がメジャーで
ヨーロッパでは人口に膾炙してるのかもしれナイが
それにしたって内容的に無関係で随分と突拍子もなく言わせてて
もしかして監督はアレクサンドロス大王について
格別の想い入れがあるのではなかろうか、と深読みした次第

結果的にはオリバー・ストーンの『アレキサンダー』で満足したがね
彼ほどの病的なアレクサンドロスヲタな監督はありえナイだろう

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しかし『シシリアン』にはアレクサンドロス以外でも
自分がぐっとくるキーワードが随所に鏤められてて
例えば脇役にアドニス教授なんてのがいるのだが
アドニスはもちろんギリシア神話に出てくる美少年の名で
しかもこの教授の肩書きが「ダンテ研究の第一人者」だなんて・・・ホゥ(*-∀-)

☆・・・☆・・・☆

『シシリアン』が日本で受けなかった理由の一つに
この映画の見所が貴族、てか貴族趣味だってのがあるように思う
要はヴィスコンティ的なノリなのだが
あれが好きな人は最初からチミノのマフィア映画は観ナイ
自分だってテレンス・スタンプ出てなかったら観なかったかもだ

とにかく全編に貴族なる人種の【優雅な下劣さ】が満載で
公爵夫人ともなると強盗に入られても慌てず騒がず
ハンサムな強盗を押し倒して頂いてしまう大胆不敵さだったりして
まあ高貴な身分の者ほど下半身は卑しいとゆー好例だな

冒頭には若く美しい公爵夫人が
乗馬の後にバスタブに浸るシーンがあるのだが
バスタブまで広い邸内を歩いてく間に
あちらこちらに服や靴を脱ぎ散らかしてって
お行儀が悪いったらありゃしナイ!
それをお女中が拾ってはたたみながら後をつけてって
公爵夫人はバスタブ到着までにはすっかり一糸纏わぬ姿になる・・・
そりゃあ風呂に入るのだから裸なのは当たり前だが
公爵夫人は人前で裸体を晒すのに何の抵抗も感じてナイのだよ。(゚д゚lll)ギャボ
尤もお女中は公爵夫人にとっては人ではナイのかもしれナイが。(´д`;)ギャボ

傅ずかれてるだけの人間の【優雅な下劣さ】に感動したヽ(゚∀。)ノ
とはいえ、自分として好ましく思えるのは
いくら若く美しくとも人前で素っ裸が平気の自堕落な貴族女より
断然、慎みや恥じらいを敏感に感じるお女中だわ

そうしてなるほど、美貌の妻を差し置いてさえも
メイドにお手つきする主人の気持ちがよく理解できた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ