白百合

白い花と言えば、真っ先に思い浮かぶのは百合だが
日本に自生の白百合となるとテッポウユリ(鉄砲百合)で
学名はLilium longiflorum

テッポウユリ
(上野不忍池付近で7月下旬に撮影)

テッポウユリは花冠筒(花弁の根元の筒部分)が長細くて
横から見ると鉄砲のような形状なのでその名がついたのだろう
ササユリ(笹百合)との比較スケッチがわかりやすい

ササユリとテッポウユリ

ササユリはその名の通り葉が笹に似てるが
学名がLilium japonicumでまさしく日本原産だ

稀に白百合(アルビノ)も存在するが
花弁が淡いピンク色で花粉は赤褐色がデフォなので
ササユリの原産地である四国・九州辺りでは
もしかしたら百合のイメージはピンクなのかもしれナイ?!

いや、鹿の子百合とか・・・

鬼百合とか・・・

山百合だってベースは白だけど
毒々しいほどの斑点模様があるるる~

百合が白いってイメージを植えつけられたのは
自分の場合は間違いなくキリスト教の受胎告知図だろうて

マリアが神の子を宿したコトを
大天使ガブリエルが告げに来る際に手にしてるのが
純潔の証しの白百合なのだよ
以下のガブリエル画像コレクションを参照してくれたまえw

バプテスマのヨハネ / 大天使 / 大天使ガブリエルとの出会い

ところでこれはダヴィンチの描いた百合のデッサンで
彼の潔癖なまでの精密さからしたら
現物と寸分違わずに描かれてるのだと断言できるが
自分には一見して百合の花と断定しづらい

いかんせん、葉が日本の百合にはナイ形で
花弁も短かめで巻きが甘いカンジ?
これはwikiの日本語版にはなかったが他言語版ではあった

英語でMadonna Lily、学名はLilium candidumで、和名はニワシロユリだ
このwikiページには数枚の写真がアップされてるが
その中の1枚のキャプションにShoshan(ショーシャーン)とあった!
ショーシャーンとかシューシャーンてのは
ヘブライ語で百合の意だ(と、『聖書植物大辞典』、『聖書象徴事典』にあった)!!

聖書植物大事典聖書象徴事典

なぜ覚えてたのかと言えば
古代ペルシアの都スーサもヘブライ語ではシューシャーンとなり
語源が百合と同じだとされてるからだが
このスサの王が『古事記』に出てくる「スサノオ」で
スサノオの別名スメラミコトは「スメラ(シュメール)の神」で
日本人のルーツが実は・・・って話に繋がるるる~

と、話が逸れた、白百合のルーツだったw
小石川後楽園の庭内のそこかしこに咲いてる白百合が
台湾固有種のタカサゴユリ(高砂百合)と知って驚愕したのは数年前のコトだ

タカサゴユリ
(小石川後楽園で8月中旬に撮影)

それとゆーのも小学生の頃に図鑑でテッポウユリとの違いを調べたら
タカサゴユリには花冠筒に薄紅色の筋が入ってる、とあったので
筋がナイ=テッポウユリ、と固く信じてたのだった(-_-;)

これがアルビノだったりで筋はなくとも
葉の形状(細い葉)でタカサゴユリであるのは明らかだったのだ。(´д`;)ギャボ
ちなみに学名はLilium formosanum

タカサゴユリ
(都市センターホテルで8月上旬に撮影)

そうと知って以来、よく注意して見てみれば
都心で見かける白百合は殆どがタカサゴユリなのだった。(゚д゚lll)ギャボ

タカサゴユリ
タカサゴユリ
タカサゴユリ

紅百合

上野の東京都美術館のウフィツィ美術館展
ボッティチェリの『パラスとケンタウロス』を観に行ったが
他にも数点めぼしいモノがあったので
それらについても書き留めておく

が、その前に
メインの『パラスとケンタウロス』について
昨日書いた記事[パラスとケンタウロス]の追記を

図録を買ってきて解説を読んでたら
目録では以下のようなタイトルもつけられてたそうだ

古い順にまず『カミラとサテュロス』とな(゚ ゚;)???
カミラって名とこの武装からしたら
ウェルギリウスの『アエネイス』に出てくるアマゾネスか?!
いや、でもこれ、サテュロスは違うね
下半身が馬ではなくってよ。(´д`;)ギャボ

アエネーイス

次の『二人の人物像の大きな絵画』って・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
これまた随分とテキトーなw
ケンタウロスがどうしたら人物に見えたんだwww

そして『ミネルヴァとケンタウロス』となるワケだが
こうしてこれまでの変遷を考慮したればこそ
この女がパラス・アテネかどうかは疑わしくなった
とはいえ、それなら誰なのかはいくら考えてもわからん。(゚д゚lll)ギャボ

ボッティチェリよ、魅力的な謎をありがとう!

そしてボッティチェリのもう1つの秀作があった

『聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル』だ
これはもう見た瞬間に誰がどれだがすぐわかるように
アトリビュート(特定の持ち物)を携えてる

剣を持つミカエルと十字の杖を持つヨハネ
そして百合の花を持つガブリエル

それにしてもこの絵(トンド)は初めて見た!
ググっても引っかからなかったからネット上にはナイ?
としたら、もしかしてこれが1番の収穫だったんだろうか?!
このガブリエル、表情もレアだし、なんと美しい・・・ホゥ(*-∀-)

次のもボッティチェリで聖母子像だが
この天使がカメラ目線(?)でカワ゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
巻き毛も愛らしくて好みのタイプの美少年だなあ♪

ここまでの3枚のボッティチェリのポストカードがあったら
それらを買って帰る、か、なかったら図録を買おう、と決意した

で、結論から言えば、図録購入した
さすがにケンタウロスのはグッズも色々あったけど
残念ながらトンドの聖母子像のポストカードはなかったし
3枚目の聖母子像はポストカードがあったものの
聖母子像がクローズアップされてて美少年天使がちょん切れてたりで
納得行かなくてそれは買わず・・・

他にはこのラファエルとトビトも
足元の子犬が可愛かったんで気に入った

これは人物でなくて
フィレンツェの紅百合の紋章が目に留まった

そう、フィレンツェの百合の紋章は紅いはずなのに
売ってたトートバッグは白百合だったりしてヽ(゚∀。)ノ

まあ買ったけどね~

天使について

天使像はギリシア神話の勝利の女神であるニケが原型である
ニケはローマで言うトコロのヴィクトリアで英語のVictoryってのはこれが由来だ
またNikeはスポーツ用品メーカーが使ってるるる~

しかしニケはギリシア・ローマ神話にほとんど登場してなくて
最も系譜に詳述があるアポロドーロスの『ギリシア神話』にも誕生の記載しかナイ
ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイア』にも出てこナイから
もしかすると古来からの神ではなかったか地域限定だったのか?

天使像の原型となったニケの彫像はルーブル所蔵の『サモトラケのニケ』で
BC190年頃ロードス人が対シリア戦勝記念にサモトラケ島に建てたモノ
でもフランスまで観に行かなくても日本でも見れるるる~
ルーブル彫刻美術館てのがあるのだ
しかもちょうどTOPページに『サモトラケのニケ』が出てる
LINK:ルーブル彫刻美術館

『サモトラケのニケ』以外では片足の膝を上げてるニケの像が多数あり
これは全力疾走の表現なので
勝敗が決定した際に勝利の宣告を授かって
陣営から陣営と走って廻ったメッセンジャーの役割をしてた
俊足の女性・・・もしくは女性に見紛う容姿の美少年が神格化したのが起源
なんて妄想してるのだが実際はどうなのか不明

この正統派の大人の容姿の天使以外にも
日本の某食品メーカーが登録商標にしてるような乳幼児の姿の天使もいる

【プット】と呼ばれるこのタイプはルーベンスの作品に溢れかえってるが
ルネッサンス期に描かれるようになった比較的新しいモノで
ヴィクトリア朝のイギリスにおいてもブームだったらしく
「Victorian Angels」でググったらその手の画像がどっさりあった

原型としてはギリシア神話のエロス(ローマのアモルもしくはクピド)で
英語圏ではCupid(キューピッド)となるw

アモルとプシュケ (アモルとプシュケ叢書)
アモールとプシケー―女性の自己実現

ギリシア及びローマ神話のエロスの出自には異説が多々あって
これがヘレニズム期にアプロディテの息子とゆーコトで落ち着いた
アプロディテと言えばローマのヴィーナスで
愛と美の女神であるのは誰もが知るトコロだが
それで息子が【アモル:愛】だったり【クピド:欲望】だったりするワケだ

エロスが幼児として描かれるようになったのは
たぶんアプロディテとエロスの親子像が
美女と美少年ではどうにも親子らしくまとまらナイからではナイかと。(´д`;)ギャボ
だからってエロスを全くの赤ん坊にしてしまうとすると
今度はアプロディテが聖母ぽくなってしまう。(゚д゚lll)ギャボ
それで幼児がちょ~ど゚+.(・∀・)゚+.゚イイってコトになったのではなかろうか?

ニケは美術作品も少ナイので天使と見紛うコトはナイだろうが
エロスは数多く描かれてるから素人には見分けがつかナイだろう
周囲の人物がアプロディテやプシュケなどのあからさまな美女か美少女であるか
またはアトリビュートが弓矢であればエロスだ

ところで天使の背にあるのは翼であって羽でも羽根でもナイ

翼は飛行のための器官でその構成単位は羽
羽は翼の構成単位で生えてる状態のモノ
羽根は羽が抜け落ちたモノ

天使や鳥の翼を羽や羽根と誤用しがちだけどあれは翼が正しい
(実際に手元の本もほとんど誤用してるが)

昆虫には通常2枚づつ左右2対で計4枚の羽が生えてて
これらが翼の役割をするが翼ではなく羽(翅とゆー字も使うけど基本的には羽)である
昆虫に類似の羽を持つ妖精やハエそっくりの悪魔ベルゼブブも羽だね

ん(・_・?)
ベルゼブブ以外の悪魔や怪物によくあるコウモリ様のモノは翼なのか羽なのか?
そして飛行機は翼だなヽ(゚∀。)ノ
羽根と根がつくのは抜け落ちてる状態のモノで
羽根ペンはもちろん羽子板やバドミントンに使う羽根及びシャトルもこれに相当するるる~
日本語って難しいね( *゚Д゚)つ[酒]

【大天使】と【天使】では【大天使】の方が階級が上だが
そもそも階級(ヒエラルキー)なる語が初めて使われたのは
1c頃のギリシア人ディオニシウス・アレオパギタの著書『天上位階論』においてであった

この『天上位階論』によると天使は上級・中級・下級の3層に分かれてて
各々更に3隊に分かれてるので全9階級で構成されてるらしい
その中で【大天使】は上から8階級目なので
ガブリエル、ミカエル、ラファエルって実は下っ端?!
それなのにミカエルが総ての天使の総帥てのは辻褄が合わナイ気がするのだがw
ちなみに【大天使】の下の階級(つまり1番下っ端)は【天使】だ

後世になって『天上位階論』は偽書疑惑に曝されたが
にも関わらず「位階論」自体は325年のニケヤの宗教会議でキリスト教の教義として正式に取り入れられて
以降現代まで天使学(アンゲロロギア)において「位階論」が正しい認識としてまかり通ってるるる~
元より天使の階級に信憑性などナイのだがねヽ(゚∀。)ノ

だいたいにおいて天使は科学の法則に従ってナイモノなのでその姿形は人間の概念の便宜上でしかナイ
より人間に近い下級の【大天使】や【天使】には人間に似た姿形が割り振られたのだろう
美術の中で天使らしい姿となれば100%どちらかだ

逆に上級天使は人間の想像を絶する様相をしてる
顔だけで身体がなくて顔から直に翼が生えてたりするのだ

このラファエロの『エゼキエルの幻視』は

正面に人間の顔
右に獅子の顔
左に牛の顔
後ろには鷲の顔で
翼が4枚生えてる

との聖書の記述に基づいてるのだが複雑怪奇な姿は天使よりは怪物。(´д`;)ギャボ
ラファエロは天才的手腕で美的にまとめてるが
これで実際に人間の前に姿を現されたら妖怪だと勘違いするに違いナイ。(゚д゚lll)ギャボ
だがしかし上級の【智天使】だったりして・・・((((; ゜Д゜))) ガクガクブルブル

そんなだから実力者のミカエルが天使の総帥として
肩書きだけの上級天使をも従えてるのは尤もな気もしてきたりしてw

大天使ガブリエルとの出会い

生物学上の女に生まれたコトを後悔したコトはナイ
女であるコトの意識から遠のいて
女らしくより自分らしくの方が先に立ってて
そこに無理がナイから女として生きる窮屈さを感じたりしナイのだ

何よりも嫌なのは人間を理解する以前に男らしさや女らしさを求めるコトだ
性差があるのは生物学的に確実なので覆すつもりはナイが
それをわざわざ再認識しようと頑張らなくて゚+.(・∀・)゚+.゚イイのでは?

両性具有 (書物の王国)アンドロギュヌスの神話

美意識として性別を感じさせナイ方がより美しいと思うから
一見して男か女かわかりづらい外見とそれに伴う内面を持つのを愉しんでる
まあ単純に人を煙に巻くのはおもしろいよw

自分はパーカーに短パンにブーツとゆースタイルが1番好きだが
女らしくナイし最近では更に年甲斐もナイとは認識してる
それでも自分らしさが表現されてるから性別と年齢は気にせず愉しんでる

ファッションってポリシーをいかにテイストとして表わすかにあるワケで
人の真似をするのはファッショナブルではナイのだよ
流行をちょっとだけ自分らしく取り入れるのぱ+.(・∀・)゚+.゚イイが
全く自分自身の存在がナイ流行のつぎはぎみたいなのはダサっっっ。(´д`;)ギャボ

言いたいのは
きっと逆の性別だったとしても変わらナイ自分がいたってコト

女性的になりたくて女装をする人とは微妙にして大きな違いだが
結構マツコデラックスとは近いかな。(゚д゚lll)ギャボ
どんだけ女装してても女と間違える人は絶対いナイとゆーヽ(゚∀。)ノ
自分もそこは確信してる、男に間違えられたくはナイ

ちなみに性転換願望を持つ人を否定的に受けとめてるワケではナイ
むしろ自身の性別に何の疑問も抱かず受け容れてる人間は不思議だがね

人間の理想像(理想の人間像ではナイ)として描かれる天使は
性別を感じさせナイとゆーか性を超越した美しさを持つ
対照的な存在の悪魔の方がより魅力的かな・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
悪魔は性だけでなく美醜も超越してしまってるからな

物心ついた時には常日頃願ってた

「早くこの世の究極の美と断言できるモノに巡り会いたい」

そんな自分が1番最初に目をつけたのが天使で
イースターだのクリスマスだののキリスト教の行事を
信者でもナイのに毎度楽しみにしてたのは
その際にシスターに御絵(ごえ)なる美しいカードをもらえたからだ(*^^*)

御絵にはキリスト教由来の絵が描かれてたが
震えがくるような美麗さでお気に入りだったのは大天使ガブリエルだ

ガブリエルと言えば聖母マリアに処女懐胎のお告げをしにやってくる天使だが
その【受胎告知】の場面は多くの画家によって描かれてて
たいていはマリアが処女の証のユリの花を手にしてるガブリエルと向き合ってる

【受胎告知】では一様に
ガブリエルがひたすら美しくマリアは引き立て役だが
その中でも際立ってるのがこのボンフィーリの1枚

透明感のある色彩の素晴らしさも手伝ってこの世のモノとは思えナイ美しさ!!
いや、確かに天使ってのはこの世のモノではナイのだがねw
処女懐胎とゆー非生物学的かつ非現実的な事態を受容しきってる存在が
天使とゆーやはり非生物学的かつ非現実的なモノだってコトで
奇妙な経路で辻褄が合ってるのが深いなあ・・・

フラ・アンジェリコの『受胎告知』では
ガブリエルの容貌よりもその翼の見事さに心を奪われるるる~

先述の御絵のガブリエルも虹色の翼をしてるが
こちらは羽の1枚1枚に孔雀様の模様さえ確認できる(゚ ゚;)
更にそのローブにも要所要所に刺繍が施してありカナ~リオサレなのだが
ガブリエルであるコトを象徴するユリの花を持ってナイのは
もしかしておしゃれに気を取られて忘れたんだろうか・・・バタリ ゙〓■●゙

ロットの『受胎告知の天使』はタイトルの通りにガブリエルが主役で
そのキャンバスには聖母マリアの影も形もナイヽ(゚∀。)ノ

これだけ麗しいガブリエルもなかなかいナイから
マリア如きが隣に居並ぶコトは出来ようはずもナイかもな。(´д`;)ギャボ
マリアはいなくても白鳩がマリアの処女懐胎を祝福してるのだ

正統派の天使画画家としてボッティチェリは『受胎告知』を何点も描いてるが
ガブリエルが1番美しく描かれてるのはこのフレスコ画

ボッティチェリは筆致自体の素晴らしさもさるコトながら
画面構成の構想が優れてる点でも高く評価したいし
衣服や髪の流麗さで風を感じさせて動的に見せる技は他の追従を許さナイと思われ
その総力結集の渾身のガブリエルである

でもボッティチェリはガブリエルよりも
『マニフィカトの聖母』での聖母マリアと幼いイエス・キリストを取り囲む
美少年の見本市のような5人の天使が居並ぶ図は壮観!!

これだけ魅力的な美少年を描いてるって
ボッティチェリ自身も好きなんだろうかね?!

個人的な趣味からすると
端正なだけでなくて華麗にして甘美な雰囲気の顔が好きで
コレッジョの『聖母子と聖ヒエロニムスとマグダラのマリア』の天使が
1番好みだったりする

しかも天使なのに小悪魔的な笑み(*^^*)

これはダ・ヴィンチで『岩窟の聖母』からの抜粋
聖母マリアの傍らでイエス・キリストが宿ったことを指し示し
微笑するこの天使の圧倒的美貌は芸術作品としても『モナ・リザ』を凌ぐモノだ

それから忘れちゃならナイのがギュスターブ・モローの『聖セバスチャンと天使』

殉教者セバスチャンとそれを迎える天使とのカラミは
両者とも性を感じさせナイ容貌にして非常に艶めかしく描かれてる(矛盾してるw)
この作品は岐阜県美術館蔵なのでいつか本物を見に行きたいp(-_-+)q
LINK:岐阜県美術館

変わりドコロではパウル・クレー



正統派の緻密な筆致で描かれたモノとは比べようもナイシンプルさ!
上から『忘れっぽい天使』『天使、まだ手探りしている』『疑心暗鬼の天使』
タイトルからして頭から?マークを放出してしまうカンジだが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

クレーの天使 (講談社ARTピース)いにしえの響き-パウル・クレーの絵のように-

大天使

御絵(※)コレクションの中で大天使のガブリエル、ラファエル、ミカエルは
今でも格別に大切にしてるのはほとんど恋をしてるからだ
金髪の長髪好きは間違いなくここからきてるるる~ヽ(゚∀。)ノ
御絵(ごえ)はイエスやマリア、大天使や聖人が描かれたカード

まずは最愛の大天使ガブリエル

大天使の中でも超エリートで
主にメッセンジャーとして活躍してるので
結婚前の処女マリアに神の子が宿ったと告知しに来たのもガブリエル

【受胎告知】の天使ガブリエル、とゆーのは
キリスト教圏や西欧美術愛好者にとって常識だが
N○Kの『○曜美術館』でミカエルと解説された時には驚いたのなんの
ナレーターの読み間違いなのか、元(台本)から間違ってるのか
どういうコトなのか気になって思わず投書したねw

確認不足でした

みたいな返答が絵葉書のウラに書かれて封書に入って送られてきたが
【受胎告知】の天使の名を確認しなくちゃわからナイくらい
美術番組の制作者に常識的な人間がいナイのだ、と愕然とした。(゚д゚lll)ギャボ
それ以上に関係者でさえこれなら
一般的には全く知られてナイのだ、と予測できるので呆然とした。(´д`;)ギャボ

ガブリエルはたいてい清純の象徴の百合を手にしてるが
他にオリーブの枝や棕櫚(シュロ)の枝笏(シャク)や杖などもある

神からの伝言を人間に報せに来るのはたいていこのガブリエルで
『旧約聖書』然り『新約聖書』然り
イスラム教の創始者マホメットに神の言葉を伝えたのもそう

絵画を見る限りでは1番おしゃれな天使で最も女性的に描かれてるが
マリア等の受胎告知の際には怖れナイように女性の姿で現れた、って説もあるるる~

このバーン・ジョーンズの描いた髪の短いガブリエルはどうもいただけナイ
と思うのは自分だけだろうか・・・?

そういえばガブリエルは天国の金庫番もしてるくらいだから
神からの信頼度は高いのだろうね
それにしても天国になぜ金庫が必要なのだろうヽ(゚∀。)ノ

次はN○Kに【受胎告知】の天使と間違えられた
戦う大天使ミカエル

ミカエルは神が最初に創った天使らしく古参だけあって
その活躍には枚挙に暇がナイ
人類に農業を齎したり
サタンと戦ったり
ドラゴンを退治したり
ジャンヌ・ダルクを導いたりしたので
武装して武具を手にしてる姿で描かれるコトが多く
天使が武装してればそれはミカエルだ

ジャンヌ・ダルク (中公文庫)

そんなミカエルの武具以外のアトリビュートには
最後の審判に用いて魂の善悪の分別をする天秤があり
魂を司り善を援けて悪を挫き、善の象徴(?)のキリスト教会を守護する一方で
イスラエル民族(ユダヤ人)の救済もする予定・・・は未定(※)
ミカエルの出現でイスラエル人の受難が終了するとされてる

またミカエルは天使の総帥的な役割も担ってるが
天使の階級は9階級あってその下から2番目の8番目が大天使なので
そんなに下位なのに総帥なのはなぜだろうヽ(゚∀。)ノ

中世には7大天使が世界を代わる代わる支配するとされてて
これによると今現在は4番目のミカエルの支配下で2235年まで続くのだそう
ちなみに後続がアナエル→ラファエル→ガブリエルとなるそうな

ガブリエルとは対照的に男らしく描かれてる天使で
どうして芸術家はここに目をつけてガブリエルとミカエルの好一対を描かナイのだろうか?!
といつも思う・・・p(-_-+)q

最後は水先案内天使ラファエル

癒しの天使ラファエルはエデンの園の生命の樹を守り
病気や怪我の治療にも勤しむ
守護の天使の長でもあり若者や旅人の守護もするが
要するに迷いがある人々を導く天使なので
現代において最も需要のある大天使なのではなかろうか?

通常は旅支度の杖にサンダル履きで
水筒やリュックや蓋付きの小箱を持ってる姿が描かれるが
この御絵ではなぜか杖以外には何も持ってナイw
でも手前の若者は水筒を下げてるから明らかに旅人で
しかも小川の中に立ってるのだ

手を差し伸べるラファエルと手を差し出す若き旅人の間には
どんな駆け引きがあったのか興味をそそられる構図

ラファエルは若者トビアスと旅をしてる姿がよく描かれてるから
目にする姿がいつも旅支度の天使なのだが
本トはその旅の間はアザリアと名乗って人間の姿をしてたはずで
絵画では決まって天使の姿をしてるのを昔からずっと疑問に思ってるのだがw
ウィリアム・ブグローのが唯一人間ぽい(しかも美しい♪)

この題材は『旧約聖書外典』の「トビト記」にあるモノだが
実はラファエルは『旧約聖書』にも『新約聖書』にも正典の方には登場してナイ

バプテスマのヨハネ

もはやタイトルも忘れたが
幼少の砌にイエスの伝記の児童書を持ってて愛読してたw

この冒頭に出てきたのがザカリヤとエリザベツの老夫婦で
2人には子供がいなかったが
ある日ザカリヤが祭壇で香を焚いてると大天使ガブリエルが現れて告げた

「男の子を授かるのでヨハネと名づけるように、ヨハネは預言者となるだろう」

ザカリヤは年老いた妻がまさか妊娠するとはとても信じられずにいると

「お前は信じなかったので、ヨハネ生誕のその時までおしになる」

とも告げられてしまい
その通りにザカリヤはしゃべれなくなってしまった。(゚д゚lll)ギャボ

しかしながらその後エリザベツは男の子を産み
ヨハネと名づけるとザカリヤはまた口がきけるようになった

成長するとヨハネは荒野で修行を積んで

「【神の国】が近づいてるので悔い改めるように」

=人類の世界の終末が近づいてるので洗礼するように、と説き
信じた者たちは洗礼を受けるためにヨハネの元へ・・・

レオナルド・ダ・ヴィンチはそんなヨハネを
荒野で修行してたようにはとても見えナイ血色の生気溢れる若者に描いてて
ダ・ヴィンチの師匠だったヴェロッキオの作中のヨハネとは
比較するのも憚られる無駄な美しさであるるる~

一方ヴェロッキオの『キリストの洗礼』はリアリズムに徹してて
預言者も神の子も人間らしい”よれた”感があり
ダ・ヴィンチの筆による天使ばかりがひたすら美しかったりするのは
マズイだろ。(´д`;)ギャボ

自分が幼少時に読んだ本は子供向けのイエスの伝記だったので
ヨハネについての記述はその生誕についてまでしかなく
次はエリザベツのいとこのマリアの話に移行した(ような気がする・・・よく覚えてナイ)

レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知 (平凡社ライブラリー)

マリアのトコロにも大天使ガブリエルがやってきて

「既に神の子を身ごもってる」

と告げるのだがこれが【受胎告知】ってヤツで
マリアは親子ほど歳の離れた大工のヨゼフの名のみの妻となり
処女のまま神の子イエスを産む

【受胎告知】はたくさんの画家によって描かれてるが
自分の好みではダヴィンチかボッティチェリが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!

ダヴィンチのは数年前に上野に見に行ったのだが
静的なガブリエルで透き通るような澄んだ美しさに満ちてた!!
生きてる内に本物が見れて嬉しかったな。・゚・(ノД`)・゚・。

ボッティチェリのはダヴィンチとは正反対の躍動的なガブリエルで
服のドレープがゴージャスなのが優雅だ・・・ホゥ(*-∀-)

それにしてもここまでの出来事は
神とか天使とか非科学的な存在は外してフツーに理性的に考察すると
次のように解釈できなくもナイ

・エリザベツが不妊なのではなくザカリヤが種無しだった

・エリザベツは不貞をしたら子を生した

・ザカリヤは不貞に気がついて腹を立てて口をきかなかった

・ザカリヤは大天使ガブリエルのお告げ話を思いついた

・ザカリヤは不貞の子ヨハネを荒野に追いやった

・マリアはエリザベツに大天使ガブリエルのお告げ話を聞いた

・マリアは結婚相手のヨゼフが気に入らなかった

・マリアは結婚相手以外と婚前交渉の末に妊娠

・マリアも大天使ガブリエルのお告げ話を使った

これは何も自分が無神論者だからではなく
現代なら間違いなくエリザベツもマリアも不貞を疑われたからだ
しかもキリスト教圏でなければ疑念では済まされまい

いや、本トに純潔のまま神の子を身ごもってたとしても
夫の身に覚えのナイ子供を産んだ妻の潔白を
キリスト教圏であってもいったい誰が信じてくれよう?