『世にも怪奇な物語』

原題はフランス語で
histoires extraordinairesd’apres EDGAR ALLAN POE
→EDGAR ALLAN POEによるすばらしい物語(by Google翻訳)

怪奇文学の巨星、エドガー・アラン・ポー。彼が残した鮮烈な悪夢の世界を、ヨーロッパ映画界を代表する3人の監督が映像化。

と叩き文句にある通り
ロジェ・ヴァディム
ルイ・マル
フェデリコ・フェリーニが
キャストもスタッフも選り抜きで
贅沢に制作された3本立てオムニバス

第1話 黒馬の哭く館 Metzengerstein
監督・脚本 ロジェ・ヴァディム
キャスト ジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ
第2話 影を殺した男 William Wilson
監督・脚本 ルイ・マル
キャスト アラン・ドロン、ブリジット・バルドー
第3話 悪魔の首飾り Toby Dammit
監督・脚本 フェデリコ・フェリーニ
キャスト テレンス・スタンプ、サルヴォ・ランドーネ

ざっと書き取ってみたが
どれだけ豪華キャストなのかは
わかる人にはわかるはず

だがしかし
最後にあげてるサルヴォ・ランドーネなんて
知ってるはずもなかろう?
まあ自分も知らなかったがね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ところが名前の隣に(サテリコン)とある!

自分にとって『サテリコン』は
病的に思い入れのある映画だったので
DVDが発売されてすぐに買ってるし
原作(※)もしつこくくどく読み返してるのだ!!
ペトロニウスの『サテュリコン』

とはいえ
『サテリコン』に出てる同一人物が
まるで思い当らずにいたのは
奇抜なかつらや衣装に化粧まで施してて
エキセントリックな登場人物が多過ぎるので
両方の映画を何度も観たトコロで
その中の1人を一致させるのは
至難の業だったのだよ。(´д`;)ギャボ

ググりまくった挙句
ようやくエウモルポと判明

年寄りの方が詩人のエウモルポで
若い方が主役のエンコルピオ

それにしても実際には
『サテリコン』は1969年の作品で
『世にも怪奇な物語』は1967年なので
先に出演した映画のクレジットに
後から出演してる『サテリコン』が
代表作として載ってるって
パラドックスだな。(゚д゚lll)ギャボ

ちなみに自分が1968年生まれだから
当然ながらこの辺りの映画は
後追いで好きになったワケだが
この頃って大好きな映画が最も多い時代だ

なんせ美意識が高い・・・ホゥ(*-∀-)

生きてて好かったと思える秀作映画の価値は
この一語に尽きるるる~

B級でも゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
ヲタッキーでも゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
ただひたすら美しくなければいかんp(-_-+)q

ましてやホラーやサスペンスは
研ぎ澄まされた美しさを見せ付けなければ
不気味さや恐怖感が真に迫ってこナイが
『世にも怪奇な物語』はその点
凄まじく美しい映画だ

四十路手前までは怖がりで
夢見が悪そうなモノは意識して避けてきたが
これは夢に見てみても
怖さよりむしろ美しさが勝る気がする

これまではアラン・ドロンを
にやけたハンサムとバカにしてたが
なかなかどうしてたいした役者だと見直したね

このくらい欠点もなく美しい男は
見たままのキャラではつまらんのだよ

ジャン・ピエール・レオーは壊れてるから
ヘルムート・バーガーは恥知らずだから
その美しさが際立つのであって
アラン・ドロンは病んでるカンジが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

それも加害者意識に苛まれたサディストなんて
最強にして脆弱な支離滅裂キャラだw

相手役にブリジット・バルドーを配してるが
原作ではこれは女でなかったりするし
また相手役と言っても恋人同士ではなく対戦相手って
こんな美男美女を対峙させておいて
恋愛要素抜きなのはルイ・マルの鬼才とでも言おうか?

しかもバルドーは黒髪で一見別人に見えるが
それで彼女独特の甘さが掻き消えて
ソフィア・ローレンばりの凄味さえあって
確かに黒髪のブリジット・バルドーは無敵だと
妙に納得してしまった!

対する白基調の軍服姿のアラン・ドロンは
最初こそイカサマで勝ってヨユーを見せてるが
そこは加害者意識に苛まれたサディストだけあって
最期は被害妄想によって崩壊してしまい
黒髪のブリジット・バルドーは最終兵器だと
これまた妙に納得してしまった!!

いかにも優男風のアラン・ドロンに比べると
テレンス・スタンプは神経質そうで
取っ付き難いタイプの美形だが
この人は演技力で毎度、度肝を抜くが
今回は落ちぶれ具合を遺憾なく発揮して
アル中のスターを好演(?)してる( *゚Д゚)つ[酒]

全体の作りといい
場面の転換の仕方といい
漠然とだが現代版『サテリコン』といったカンジで
もしかするとこの作品がフェリーニに
『サテリコン』制作を決心させたのかもしれんな
エウポルモもいたワケだし?!

自分としてはテレンス・スタンプヲタなんで
このDVDは99%彼のために買ったのだが
3話116分中の1話(40分ほど)だったが120%満足したし
残り1%がまた120%満足したので
240%の満足度だ・・・て、どんな計算ヽ(゚∀。)ノ

特にジェーン・フォンダが
めまいを覚えるほど若く美しく
それでいて病的なハジけた衣装でサイコー♪
背景は中世のドイツの城って趣だのに
コスチュームはまるで『バーバレラ』だしwww

春秋社の『エドガア アラン ポオ全集 2』を
随分以前に父親から譲り受けてたが
これまで読んだコトがなく
今、初めて読んでみて気付いた!

「黒馬の哭く館」の原作が収録されてた!!

それは「メッツェンガーシュタイン」で
確かに「Metzengerstein」w

内容を読まずとも
注意力があればタイトルで気付くはずだが
むしろ内容の方は
設定が若い美男美女でなくて
ストーリー展開も微妙に違ってたのだがね

ジェーン・フォンダが飛び切りの美女なのは
今更だが・・・

弟のピーター・フォンダも
なかなかの美青年だった・・・

映画は素晴らしい設定変更だった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ちなみに、この映画の撮影時
ジェーン・フォンダは
監督のロジェ・ヴァディムと結婚してて
だから相手役が弟だったりするんだろうか?

上記の自分が持ってる春秋社の全集は
1969年と古いモノなので絶版で
新刊で探してみたら
岩波文庫『黄金虫・アッシャー家の崩壊他九篇』に
収録されてるようだ

こうなったら
残る「悪魔の首飾り TobyDammit」も
原作を読まねば・・・