オスカー・ワイルドの『The Happy Prince』は
アマゾンの検索結果のトップに表示されてる新潮文庫の西村孝次訳では
『幸福な王子』となってるるる~

でも今世紀になってこの新潮文庫の西村訳を買うまでは
偕成社かポプラ社辺りの児童版に従って
『幸福の王子』とインプットされてたので
買った当初は「な」にこそ違和感を感じてた

でも西村はオスカー・ワイルドの全集の訳者だったので
西村訳こそが的確であると結論し
脳内データベースに『幸福な王子』と上書き修正したんである

ところが今回、念願の青土社の全集を電子書籍で入手してみたら
なんと『幸福の王子』と「の」だったヽ(゚∀。)ノ

「な」と「の」・・・結局、どちらが正しいのか
アマゾンの検索結果を見れば見るほど
決して統一されてナイってコトだけはよくわかるw

新潮文庫版と青土社の全集でのタイトルの「な」と「の」の違いは
中身も「な」と「の」だけの違いなら
同じ訳者でも出版社が違うので一部変えた?
とか、納得のしようもあるが
実は文体からして全然違ってるのだった。(゚д゚lll)ギャボ

ここは一つ、両者をじっくり読み比べようと腹を据えるも
すぐに気付く歴然とした差異があった
それはルビと注釈で
青土社の全集の方にはルビは殆どなく、注釈が14個もあり
新潮文庫版には総ての漢字にルビがふってあり、注釈はそれ自体が存在せず

また、少し読み進めば
青土社の全集が些か古めかしい表現であるコトから
元々の訳は原文に忠実な訳の全集の方で
新潮文庫版はなるたけ平易な表現で
時代にマッチするように書き換えられたのだ(と容易に想像できる)

ちなみに現時点(2017年4月)では
西村訳はどちらもkindle化されておらず
青土社の全集を自分はBookLive!で購入した(※)が
通常は同じ訳者の文庫本と全集を買ったら
内容が完全に重複してしまって文庫本の方は不要になるはず?!
しかも今回は全集が電子書籍なので
部屋の物理的な空きスペースが文庫本の分だけ増えるはず?!
なんて思惑は見事に裏切られた。(´д`;)ギャボ
他にはhonto、SONY Reader Storeにもあり

と、とんだ見込み違いではあったが
それは嬉しい誤算でもあった
新潮文庫版で引っかかってた部分が
全集の注釈で解明されてたり
初めて知って詳細を調べてみたコトなどもあった

次の記事ではそれらをまとめてみようと思う

推論でなく事実としての「な」か「の」かについては
自分が所有してる新潮文庫の
昭和42年(1967年)に記されたあとがきによれば
昭和28年(1953年)に『幸福な王子・夜鶯と薔薇』として
以下5編を同じ新潮文庫から初版発行

幸福な王子
ナイチンゲールとばらの花
わがままな大男
忠実な友達
すばらしいロケット

その5編に加筆修正をして、未収録だった以下4編を加えたモノが
『幸福な王子』として改版発行

若い王
王女の誕生日
漁師とその魂
星の子

奥付けによれば昭和43年(1968年)に改版発行されてる

そして青土社の全集はSONY Reader Storeによれば
「書籍発行日 : 1988.9.30」とあるが
新潮文庫と内容が丸被りしてしまうのが不味かったに違いなく
先の5編だけでなく後から取り入れられた4編にしても
全集の方が幾分古めかしい表現となってるのは
出版社側の事情だろうw

それにしてもアマゾンで検索中に見つけたのだが
このAudible版ってヤツ・・・

オーディオブックが聴けるんだそう(゚⊿゚)イラネ

本を最初から最後まで順に読むのが既に苦痛な自分にとって
他人が勝手なペースで最初から最後まで読んでくのを聴かされるなんて
拷問でしかナイので需要がどこにあるのかさっぱりわからんが
こんなモノより西村訳がkindle化されるのが先だろう?

まあ、アマゾンは全集1冊¥5,000強×全6巻を稼ぎ損ねたなw

そして検索中に見つけて吐き気を催したのが
原マスミの描く、絵本『幸福の王子』
ハッピーエンドに結末を変えただけならまだしも
レビューによると王子が人間だった頃のエピソードもあるらしい・・・
原作を冒涜するのはディ〇ニーだけで沢山だ

美しく儚い物語が商業的成功のためにか
大衆向けの脳天気な設定に捻じ曲げられる気持ち悪さは
自分のような耽美主義者には耐え難い
世も末だな