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トロイ戦争は起こらない

ジャン・ジロドゥはフランスの作家で
20世紀前半の人だが作品には古典の戯曲が多い

中でももっとも興味深いタイトルである
『トロイ戦争は起こらない』が
たまたま購入した筑摩書房の世界文学大系に収められてたのは
幸運と言わずして何と言おうか

これはもうとにかく
トロイ戦争モノの中でたぶん1番
出てくる女性陣が強烈なキャラ揃いで
その掛け合いが愉しめる

総ての人を虜にする美の化身エレーヌ(ヘレネ)・・・
しかし勝手に虜になってる人間のコトなんか
全くもって気に留めず
愛情なんてまるでなく冷淡ではあるが
何事にも褪めてるからこそ
欲はナイ

一途なアンドロマック(アンドロマケ)とは好対照で
カッサンドル(カッサンドラ)とはむしろ同類か?

純粋無垢なポリュクセーヌ(ポリュクセネ)が
実はそうと装ってるだけだったりもする

相手にされてナイコトに
気づいてナイ男たちは
戦争するくらいしか能が無く
一様に憐れでおかしい

ジロドゥ戯曲全集
(1)ジークフリート、アンフィトリオン38
(2)ユディット、間奏曲
(3)テッサ、トロイ戦争は起こらない
(4)クック船長航海異聞、パリ即興劇、エレクトル
(5)カンティック・デ・カンティック、ソドムとゴモラ、オンディーヌ
(6)ベルラックのアポロ、ルクレチアのために、シャイヨの狂女

【参照】トロイリンク