ゲーテの思想

われらはみは、酔いしれていなければ!
青春は酒ぬきの酩酊だ。
老年が酔って青春をとりもどすなら、
これはすばらしい徳である。
憂いを共にするのは、いとしいいのちの役、
憂いを払うのは葡萄の房だ。

ゲーテ全集 (2)詩集―西東詩集

くよくよ穿鑿(せんさく)するまでもない!
生野幸吉訳ゲーテ『西東詩集』より

ゲーテってこういうトコロが1番好きだw

ゲーテは若年(1768年~:19歳~)の折に病を患い
その病が癒える頃に読み耽ってたのが
神秘主義的自然哲学で
これをもっと端的に言えば
新プラトン主義だ
20代を振り返って
ゲーテ自身が後にそう記してる

その後(1785年~:30代後半)スピノザに傾倒したが
スピノザの幾何学的方法論とゆー手段の部分には
詩的なゲーテの魂は合わなかったようで
あまりにも深遠過ぎ、あまりにも純潔過ぎた
と書簡にしたためてたりする

更に後のシラーと交流を持つようになってから
カントを読み
その主義主張についての考察を
良きにつけ悪きにつけ様々に語ってて
ゲーテはカントを尊敬しつつ突き放してもいる

以上
筑摩書房の筑摩世界文学大系第20巻付録である月報の
京大教授高坂正顕氏の「ゲーテと哲学者たち」に依る
昭和33年11月に発行されたこの月報を
それから10年後に生まれた自分の手元に
38年の歳月を経て巡って来た幸運には
さすがの自分も神に感謝せざるを得ナイね!
しかも書いた当人は自分が生まれた翌年に亡くなってる・・・

ちなみに筑摩世界文学大系20巻はゲーテ2で
『ウィルヘルム・マイステル』の
「修行時代」と「遍歴時代」が収められてるが
巻末の解説はトーマス・マンによるモノで
「作家としてのゲーテの生涯」とゆータイトルの
非常に魅力的な内容だ・・・ホゥ(*-∀-)

更にしおりまで付いてたのだが
これにポール・ヴァレリイの「ゲーテ頌」からの一文があり
この書籍との出会いには全く感嘆に尽きナイ

ひとびとは、
まるでオルフェウスというように、
ゲーテといい、
(中略)
ついに自分自分「神話」に変身してしまった怪物です。