サロメの実像

オスカー・ワイルドが戯曲『サロメ』を書く以前からサロメは悪徳の代表者だったが
キリスト教信者にとっては忌むべき存在で
男にとっては魅力的な存在で拒み通せる女ではなかった

聖者ヨハネ(ヨカナーン)とて生身の男であればその誘惑に打ち勝てたかは定かではナイが
生首になったコトで誘惑を遠ざけられ勝利できたのだろうか?

ところがワイルドは「生首へのキス」とゆー度肝を抜く展開で
サロメをまた逆点勝利に導いてしまうのだった。(゚д゚lll)ギャボ

「サロメ」の変容―翻訳・舞台

しかし実際のサロメは【ファム・ファタル】だったのだろうか?
その複雑怪奇な生い立ちを追ってみるるる~

まずサロメの母ヘロデヤについての言及から始めなくてはならナイが
ヘロデヤはヘロデ王の弟ピリポの妻であったが好色なヘロデ王に見初められて不貞をし
遂にはヘロデ王の妃に収まり、その際にヘロデヤの娘サロメも王女となった

なのでサロメがヘロデ王の実の娘ではナイのは明らかだが
そこでフツーに考えて実質的にはヘロデ王はサロメの伯父なのかと思ったら
ヘロデヤの前夫ピリポの娘でもナイので伯父には当たらなくて
ヘロデ王の父ヘロデ大王の子の別のヘロデとの娘だ。(´д`;)ギャボ

同じ名前ばかりでややこしいが
元を正せばヘロデ大王には10人の妻がいて
その内のマルタケ妃との間の息子がヘロデ王でマリアンメ妃との間の子の娘がヘロデヤで
ヘロデ大王からしたらヘロデ王は息子でヘロデヤは孫に当たり
サロメは曾孫でもあるのだが父親がヘロデ大王の息子なので孫でもあるるる~
ヘロデヤとサロメが親娘関係であるにも拘らず
父親の系統からはヘロデヤもサロメもヘロデ大王の孫なのだったヽ(゚∀。)ノ

なんともややこしいコトこの上ナイが今一度ヘロデヤを中心にまとめると
ヘロデ大王の孫娘でありながらヘロデ大王の息子のうち(少なくとも)3人と関係を持ってたのだ

以上、家系図にするのは断念・・・バタリ ゙〓■●゙

そういうワケでサロメは実の父親とは全く縁がなく
実母ヘロデヤの連れ子としてヘロデヤの夫の許で育ってきたので
恐らくサロメにとって父親としての存在感があったのはピリポだったのではナイだろうか?

だがしかし事件当時はこの養父ピリポを殺した両親の元に身を寄せてるのだ

うっかり「養父を殺した」などと書いてしまったが
ヘロデ王もヘロデヤも直接的にはピリポには手を下してはいナイ
但し後にヨハネが入る牢に長いコト幽閉された末に死んだらしいので殺したも同然だと思われ

以上のようにサロメの生い立ちはあまりにも特殊な状況にあり
王女、とゆー肩書きからは想像もつかナイ孤独や恐怖に苛まれ続けてたのだ

サロメが幼い時にピリポを父と慕ってた度合いにもよるが
ヘロデ王に対しては父親としての情を微塵も感じてナイのは予想がつくし
実の母であるヘロデヤへの情でさえ希薄か、もしくは憎悪を感じてたかもしれナイ

いずれにしろサロメはヨハネがヘロデ王とヘロデヤを非難してたコトに対しては
異存はなく、むしろヨハネを唯一の理解者のように感じたかもしれナイ

それでヨハネがかつて養父が繋がれてた牢に入れられてたら
サロメはその最期を知ってるのだから少なくとも憐憫の情は抱くだろうし
清く正しく美しい聖者に想いを寄せてしまうのも無理はナイ

そこでヨハネがサロメに対しても両親と同じように非難したとしたら
ヨハネに惨い仕打ちをするのも頷ける(-人-;)

自分はそんな風に想い描いたのでワイルドの『サロメ』にも納得は行く