天使について

天使像はギリシア神話の勝利の女神であるニケが原型である
ニケはローマで言うトコロのヴィクトリアで英語のVictoryってのはこれが由来だ
またNikeはスポーツ用品メーカーが使ってるるる~

しかしニケはギリシア・ローマ神話にほとんど登場してなくて
最も系譜に詳述があるアポロドーロスの『ギリシア神話』にも誕生の記載しかナイ
ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイア』にも出てこナイから
もしかすると古来からの神ではなかったか地域限定だったのか?

天使像の原型となったニケの彫像はルーブル所蔵の『サモトラケのニケ』で
BC190年頃ロードス人が対シリア戦勝記念にサモトラケ島に建てたモノ
でもフランスまで観に行かなくても日本でも見れるるる~
ルーブル彫刻美術館てのがあるのだ
しかもちょうどTOPページに『サモトラケのニケ』が出てる
LINK:ルーブル彫刻美術館

『サモトラケのニケ』以外では片足の膝を上げてるニケの像が多数あり
これは全力疾走の表現なので
勝敗が決定した際に勝利の宣告を授かって
陣営から陣営と走って廻ったメッセンジャーの役割をしてた
俊足の女性・・・もしくは女性に見紛う容姿の美少年が神格化したのが起源
なんて妄想してるのだが実際はどうなのか不明

この正統派の大人の容姿の天使以外にも
日本の某食品メーカーが登録商標にしてるような乳幼児の姿の天使もいる

【プット】と呼ばれるこのタイプはルーベンスの作品に溢れかえってるが
ルネッサンス期に描かれるようになった比較的新しいモノで
ヴィクトリア朝のイギリスにおいてもブームだったらしく
「Victorian Angels」でググったらその手の画像がどっさりあった

原型としてはギリシア神話のエロス(ローマのアモルもしくはクピド)で
英語圏ではCupid(キューピッド)となるw

アモルとプシュケ (アモルとプシュケ叢書)
アモールとプシケー―女性の自己実現

ギリシア及びローマ神話のエロスの出自には異説が多々あって
これがヘレニズム期にアプロディテの息子とゆーコトで落ち着いた
アプロディテと言えばローマのヴィーナスで
愛と美の女神であるのは誰もが知るトコロだが
それで息子が【アモル:愛】だったり【クピド:欲望】だったりするワケだ

エロスが幼児として描かれるようになったのは
たぶんアプロディテとエロスの親子像が
美女と美少年ではどうにも親子らしくまとまらナイからではナイかと。(´д`;)ギャボ
だからってエロスを全くの赤ん坊にしてしまうとすると
今度はアプロディテが聖母ぽくなってしまう。(゚д゚lll)ギャボ
それで幼児がちょ~ど゚+.(・∀・)゚+.゚イイってコトになったのではなかろうか?

ニケは美術作品も少ナイので天使と見紛うコトはナイだろうが
エロスは数多く描かれてるから素人には見分けがつかナイだろう
周囲の人物がアプロディテやプシュケなどのあからさまな美女か美少女であるか
またはアトリビュートが弓矢であればエロスだ

ところで天使の背にあるのは翼であって羽でも羽根でもナイ

翼は飛行のための器官でその構成単位は羽
羽は翼の構成単位で生えてる状態のモノ
羽根は羽が抜け落ちたモノ

天使や鳥の翼を羽や羽根と誤用しがちだけどあれは翼が正しい
(実際に手元の本もほとんど誤用してるが)

昆虫には通常2枚づつ左右2対で計4枚の羽が生えてて
これらが翼の役割をするが翼ではなく羽(翅とゆー字も使うけど基本的には羽)である
昆虫に類似の羽を持つ妖精やハエそっくりの悪魔ベルゼブブも羽だね

ん(・_・?)
ベルゼブブ以外の悪魔や怪物によくあるコウモリ様のモノは翼なのか羽なのか?
そして飛行機は翼だなヽ(゚∀。)ノ
羽根と根がつくのは抜け落ちてる状態のモノで
羽根ペンはもちろん羽子板やバドミントンに使う羽根及びシャトルもこれに相当するるる~
日本語って難しいね( *゚Д゚)つ[酒]

【大天使】と【天使】では【大天使】の方が階級が上だが
そもそも階級(ヒエラルキー)なる語が初めて使われたのは
1c頃のギリシア人ディオニシウス・アレオパギタの著書『天上位階論』においてであった

この『天上位階論』によると天使は上級・中級・下級の3層に分かれてて
各々更に3隊に分かれてるので全9階級で構成されてるらしい
その中で【大天使】は上から8階級目なので
ガブリエル、ミカエル、ラファエルって実は下っ端?!
それなのにミカエルが総ての天使の総帥てのは辻褄が合わナイ気がするのだがw
ちなみに【大天使】の下の階級(つまり1番下っ端)は【天使】だ

後世になって『天上位階論』は偽書疑惑に曝されたが
にも関わらず「位階論」自体は325年のニケヤの宗教会議でキリスト教の教義として正式に取り入れられて
以降現代まで天使学(アンゲロロギア)において「位階論」が正しい認識としてまかり通ってるるる~
元より天使の階級に信憑性などナイのだがねヽ(゚∀。)ノ

だいたいにおいて天使は科学の法則に従ってナイモノなのでその姿形は人間の概念の便宜上でしかナイ
より人間に近い下級の【大天使】や【天使】には人間に似た姿形が割り振られたのだろう
美術の中で天使らしい姿となれば100%どちらかだ

逆に上級天使は人間の想像を絶する様相をしてる
顔だけで身体がなくて顔から直に翼が生えてたりするのだ

このラファエロの『エゼキエルの幻視』は

正面に人間の顔
右に獅子の顔
左に牛の顔
後ろには鷲の顔で
翼が4枚生えてる

との聖書の記述に基づいてるのだが複雑怪奇な姿は天使よりは怪物。(´д`;)ギャボ
ラファエロは天才的手腕で美的にまとめてるが
これで実際に人間の前に姿を現されたら妖怪だと勘違いするに違いナイ。(゚д゚lll)ギャボ
だがしかし上級の【智天使】だったりして・・・((((; ゜Д゜))) ガクガクブルブル

そんなだから実力者のミカエルが天使の総帥として
肩書きだけの上級天使をも従えてるのは尤もな気もしてきたりしてw