TABOO~パンドラ随想~

3月26日はSteven Tylerの誕生日で
なんと70歳だそう!

Aerosmithの音源は
CD1枚(※)しか持っておらず
グレイテスト・ヒッツ1973-1988

ヒットした曲には馴染みがあるが
アルバムのタイトルが思い浮かばなくて当然だw

40年近くも好きでいて
LIVEにも何度も足を運んでるワリには
筋金入りのにわかファンだったりするるる~

たまたま「パンドラの箱」とアマゾンで検索してみて
初めてAerosmithのBEST盤に
『パンドラの箱』てのがあると知った

これが「箱」ではなくて
『パンドラの匣』となるとRod Stewartだ

「匣」の字を使ってるトコロからして
この邦題をつけたディレクターは
太宰ファンかと睨んでた

それにしてもRod Stewartのアルバムは
原題が『Foolish Behavior』で
「愚かな行動」って意味で
パンドラなんてどこにも見当たらん

これってパンドラが禁忌を破ったのを
「愚かな行動」だとしてるとしたら
その太宰ファンのディレクターは
読みが深くても思考は短絡的なのだろうか?

パンドラはギリシア神話に出てくる人間の女の名で
「パンドラの箱(もしくは壺)」の挿話は
日本でもお馴染みで以下が概略だ

☆・・・☆・・・☆

プロメテウスが天上界から火を盗み
火が生物の中で唯一人類にだけ齎されたが
大神ゼウスはこれを許さなかった

プロメテウスの弟エピメテウスの結婚祝いに
ゼウスは箱(壷)を贈るが
これを開けるコトは許さなかった

花嫁が好奇心に勝てずに
この箱を開けてしまった途端
7種の災いが飛び出したので
人々は大いに憂えた

花嫁が慌てて閉じた箱の中には
前兆(または希望)だけが残った

この箱を開けた花嫁がパンドラだった

☆・・・☆・・・☆

プロメテウス(先に考える男の意)と
エピメテウス(後から考える男の意)の兄弟は
人間ではなく巨人族(Tytan)で
イアペイトスの子らだ

Tytan:ティタン(もしくはタイタン)と言えば
80年代のNew Wave of British Heavy MetalのBANDで
擦り切れる程、アルバムを聴いてたが
アマゾンで検索してみたら
唯一のアルバム『Rough Justice』が
今更(2017年に)CD化されてて
オンタイムのファンの自分には驚愕だった。(゚д゚lll)ギャボ

さて
人類初の女はパンドラでなくイヴ(エヴァ)で
更にパンドラはエピメテウスの嫁ではなく
『旧約聖書』のヤペテの息子の嫁とされてると
トマス・ブルフィンチは『ギリシア・ローマ神話』で
至極当然とばかりに以下のようにのたまう

 プロメーテウスとエピメーテウスとはイーアペイトスの息子でしたが、ミルトンはイーアペイトスをヤペテに変えているのです。

要するにエピメテウスの父親の名が「イアペイトス」で
「ヤペテ」と語感が近いって・・・
それだけかいなw

ノアの方舟で有名なノアには
3人の息子がいて
1人がヤペテ(他の2人はセムとハム)だが
ヤペテの息子となると
ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、
トバル、メシェク、ティラスと7人いて
いったいこの中の誰と誰が
プロメテウスとエピメテウスなのだ。(´д`;)ギャボ

またギリシア神話でも
ノアの方舟級の大洪水があったりするのだが
それはエピメテウスとパンドラの娘が
プロメテウスの息子と結婚した後の話だ

ノアとその息子ヤペテの時とは別に
子孫が再び大洪水にあったとは
『旧約聖書』の記述にはナイ

旧約聖書・創世記ギリシア神話
ノアの代ノアウラノス(妻はガイア)
ノアの息子の代セム、ハム、ヤペテイアペイトス
ノアの孫(ヤペテの息子)の代ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラスプロメテウス、エピメテウス(妻はパンドラ)
ノアの曾孫(ヤペテの孫)の代省略デウカリオーン(プロメテウスの息子)
ピュラ(エピメテウスとパンドラの娘)

ブルフィンチはどうも
ギリシア神話の辻褄が合わナイ部分を正すワリに
キリスト教には従順で
どんなに矛盾を孕んでても
『旧約聖書』には突っ込まナイようだヽ(゚∀。)ノ

まあパンドラのエピソードなど
所詮はイヴと同様に
単に【禁忌】を破った女の話として
その肝心な部分が伝われば
瑣末なコトは気にしなくて゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
てのが男の身勝手な言い分なのだよ

女は【禁忌】を遵守して
男に仕えるべし!
不貞は禁ずるるる~!!

でも、むしろ男に貞節は守れまいw
美女に誘惑されれば
すぐさま破るだろうからなwww

そんな男の世迷言の呪縛に
初めて打ち勝った女が
ギリシア神話で世界一の美女と謳われた
スパルタ王妃だったヘレネだろうか?!

夫の留守中に他国の王子と駆け落ちをして
トロイ戦争の原因となったのだが
その双子の姉のクリュタイムネストラも
後に元夫を殺した現夫を
不貞の相手と共謀して殺害し
復讐を遂げた

むしろこの姉妹の母親は
スパルタ王妃レダで
白鳥に化けたゼウスと不貞して
この姉妹を産んでるので
もれなくレダこそが
夫である男(ましてや一国の王)に対して
裏切り行為をした初めての女だったのだろうか?!

ブルフィンチの『中世騎士物語』

小学生の頃はスパロボアニメヲタだったので
フジテレビの日曜19時枠の番組は見逃せなかったが
『燃えろアーサー』のシリーズ(※)からスパロボではなくなってしまい
一応観てはいたがスパロボほどに心躍るモノはなかった
『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』と続編の『燃えろアーサー 白馬の王子』からなる

ANIMEX 1200シリーズ 76 組曲 円卓の騎士物語 燃えろアーサー

それでもこの頃から既に、お姫様より侍女、王子様より騎士の方が
断然カッコ゚+.(・∀・)゚+.゚イイと思えた自分としては
湖の騎士ランスロットと竪琴の騎士トリスタンには萌えたが
主人公のアーサーには特に続編のタイトルの「白馬の王子」てのに萎えたw
なぜ「白馬の騎士」でなく「白馬の王子」なのか。(´д`;)ギャボ

まあダサいアーサーはおいといて・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
とりあえずこのシリーズを毎回観てたのは
2人のカッコ゚+.(・∀・)゚+.゚イイ騎士がお気に入りで
その登場シーンを見逃したくなかったからに他ならなかった

世界史B用語集 改訂版中世騎士物語 (岩波文庫)アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

当時はまだ特に意識してはいなかったのだが
間違いなくヲタ的な偏愛を着実に2人の騎士に降り注いでたのだろう
山川出版の『世界史用語集』の【中世騎士物語】の項の例に
『アーサー王物語』『トリスタンとイゾルテ』とあったのを目にした時

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!

単にアニメの原作(※)を見つけた、なんてレベルではナイ興奮状態に陥ったし
古本屋でタイトルもそのままの『中世騎士物語』を見つけて
目次にラーンスロットやトリストラムの名を目にした時には狂喜乱舞した!
ちなみに『燃えろアーサー』のシリーズの原作はトマス・マロリーの『アーサー王の死』と特定されてるようだ(Wikiより)

Bulfinch's Medieval Mythology: The Age of Chivalry (Dover Books on Literature & Drama)

そんな岩波文庫の『中世騎士物語』は
1858年にトマス・ブルフィンチが著した『The Age of Chivalry』の訳書で
構成が余りにも学術的だったのでより一層ヲタ魂に火がついた!!

  • はしがき
アーサー王とその騎士たち
【第1章】序説
騎士の修行
開放奴、賤奴、農奴、僧職者
試合
物語
韻文物語
【第2章】英国の神話的歴史
ブラダッド
リア
フェレクスとポレクス
ダンワロ・モルマティアス
ブレナスとベリナス
エリデュア
ラッド
カシベローナス
キンベリナスまたはシンベリン
アルモリカ
【第3章】マーリン
【第4章】アーサー
アーサー王
選王アーサー
ギニヴィア
【第5章】アーサー(続)
アーサー王、聖ミカエル山の巨人を征伐する
アーサー王、湖の女王から剣を受ける
【第6章】騎士ガヴェイン
騎士ガヴェインの結婚
【第7章】腕萎のカラドク
【第8章】湖の騎士ラーンスロット
騎士ラーンスロット
【第9章】荷車の冒険
【第10章】シャロットの姫
【第11章】王妃ギニヴィアの危難
【第12章】トリストラムとイゾーデ
【第13章】トリストラムとイゾーデ(続)
【第14章】トリストラムとラーンスロットの戦
狩猟者としてのトリストラム
【第15章】円卓
【第16章】騎士パラミディーズ
【第17章】騎士トリストラムの死
【第18章】パーシヴァル
【第19章】サングリアル(聖盃)
騎士ガラハド
騎士ガヴェイン
【第20章】サングリアル(続)
騎士ラーンスロット
騎士パーシヴァル
【第21章】サングリアル(続)
騎士ボゥホート
騎士ラーンスロット
騎士ガラハド
【第22章】騎士アグリヴェインの叛逆
【第23章】アーサーの死
マビノジョン
序説
【第1章】ブリトン人
ウェイルズ語とウェイルズ文学
ウェイルズ人の遊歴楽人
三句詩
【第2章】泉の女
カイノンの冒険
【第3章】泉の女(続)
オーウェインの冒険
【第4章】泉の女(続)
ガヴェインの冒険
獅子の冒険
【第5章】アービンの息子ジェレイント
【第6章】アービンの息子ジェレイント(続)
【第7章】アービンの息子ジェレイント(続)
【第8章】ダイヴェド公プウィル
【第9章】リアの娘ブランウェン
【第10章】マナウィダン
【第11章】キリッチとオルウェン
【第12章】キリッチとオルウェン(続)
【第13章】タリエシン
英国民族の英雄伝説
ベイオウルフ
アイルランドの勇士キュクレイン
油断のないヘレワード
ロビン・フッド
  • 注解

アーサー王と円卓の騎士たちに関して充実してるのは言うまでもナイが
騎士とは何なのかがよくわかる解説が冒頭の「序説」にあり
先に物語の出所(出典や典拠)の詳細を紹介してから
順を追って時代に沿って次から次へと様々な伝承が紹介されてくのだが
かのシェイクスピアが題材にしてる『リア王』『シンベリン』の原典もあったし
巻末にはロビン・フッドやベオウルフ(ベイオウルフ)など
聞いたコトはあってもなんとなくしか知らナイような伝承も収録されてた

シェイクスピア全集 (5) リア王 (ちくま文庫)シェイクスピア全集22 シンベリン (ちくま文庫)

さて『中世騎士物語』とはゆーものの
騎士が活躍した時代は中世全般においてではなく後期に限定されるだろう

ローマ帝国滅亡からルネサンスまでの西欧の時代区分は
古代と近代の間として漠然と中世とされてるが
暗黒の中世、と称されるのが似つかわしく思えるこの時代において
はっきりしてる事柄は陰鬱とした事象ばかり(※)だった
キリスト教(宗教戦争と異端審問)とペストが蔓延した

古代のおおらかな奴隷制度から近代の窮屈な資本主義への過渡期で
領主が領土と領民を支配する封建制度が確立されて
初めて騎士なる存在が生まれたのである

換言すれば基本的には封建社会において
領主が護ってる領土で農業を営んでたのが領民であり
領主に雇われて武装して領土を護る戦いに参加したのが騎士なのだが
状況によっては騎士も領民を手伝って農作業もやったようだし
いずれにしろガテン系の流れ者だったのでは・・・ヽ(゚∀。)ノ

ブルフィンチの『完訳 ギリシア・ローマ神話』

今現在、どうやらソチ・オリンピック開催中らすぃ

自分は現代のオリンピックには余り関心がナイとゆーか
スポーツとしてはサッカーとテニス以外に全く興味がナイので
オリンピックは基本的に観ナイ主義だが
寒いのが大嫌いで雪を見てると憂鬱になるので
例えテレビ画面においてでも冬季五輪はまず観たいと思わなくて
母親がフィギュアスケートを観てるとチラ見するレベル

そんな自分がうっかり開会式まで観てしまったのは
2004年にギリシアの首都アテネでオリンピックが開催された時で
古代ギリシア的な風情を期待してたのだろう

それでもアテネ五輪の開会式がどんなだったかまるで記憶にナイが
今年の開会式は観てなくても印象深かった
なんせ五輪の輪っかの1つが輪にならなかったのだからしてヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

そんな記憶に薄いアテネ五輪の真っ最中に
本屋の店頭でこんな帯タタキの本が目に留まったコトは
今でも鮮烈に覚えてるるる~

オリンピックもトロイの木馬もすべてはここから始まった!

同年、オリンピックより一足お先に映画『トロイ』が公開され
これがブラピ効果か、予想以上に日本でもヒット(※)してたのだ
自分はトロイ戦争ヲタとしてDVDを購入予定だったので
わざわざ混んでる映画館にまでは足を運ばずにいたのだがw
2004年の配給収入がなんとドラえもん超え(ポケモンには及ばず)!

トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

いかにも、流行にだけは敏感で無教養な日本人に対して
盛り上がってる間に売り切るつもりのキャッチコピーってカンジで
胸糞悪くなりながらも手に取ってみれば
タイトルは『完訳 ギリシア・ローマ神話』で
著者はトマス・ブルフィンチだった。(゚д゚lll)ギャボ

トマス・ブルフィンチと言えば『中世騎士物語』が愛読書だったが
ギリシア・ローマ神話にも造詣が深かったとは知らなんだ!
しかも訳者が大久保博とな!!

☆・・・☆・・・☆

完訳 ギリシア・ローマ神話〈上〉 (角川文庫)完訳 ギリシア・ローマ神話〈下〉 (角川文庫)

あれ?!
自分が持ってるのは上・下巻とも表紙がアングルだったが
いつからこんな安っぽい表紙になったのだろうか?
ブルフィンチ(大久保博訳)の格調高い文体にこのイラストは
余りにも不似合いで萎えるのだが。(´д`;)ギャボ

【上巻】
  • はしがき
【第1章】
はじめに
【第2章】
プロメーテウスとパンドーラー
【第3章】
アポローンとダプネー、ピューラモスとティスベー、ケパロスとプロクリス
【第4章】
ヘーラーとその恋仇のイーオーとカリストー、アルテミスとアクタイオーン、レートーと農夫たち
【第5章】
パエトーン
【第6章】
ミダース、バウキスとピレーモーン
【第7章】
ペルセポネー、グラウコスとスキュラ
【第8章】
ピュグマリオーン、ドリュオペー、アプロディーテーとアドニス、アポローンとヒュアキントス
【第9章】
ケーユクスとアルキュオネー、かわせみの話
【第10章】
ウェルトゥムヌスとポーモーナ
【第11章】
エロースとプシューケー
【第12章】
カドモス、ミュルミドーン
【第13章】
ニーソスとスキュラ、エーコーとナルキッソス、クリュティエー、ヘーローとレアンドロス
【第14章】
アテーナー、ニオベー
【第15章】
グライアイ、白髪の処女たち、ペルセウス、メドゥーサ、アトラース、アンドロメダー
【第16章】
怪物――ギガンテス、スピンクス、ペーガソスとキマイラ、ケンタウロス、ピュグマイオイ、グリュプス
【第17章】
黄金の羊の毛皮、メーデイア
【第18章】
メレアグロスとアタランテー
【第19章】
ヘーラクレース、ヘーベーとガニュメーデース
【第20章】
テーセウス、ダイダロス、カストールとポリュデウケース
【第21章】
ディオニューソス、アリアドネ
【第22章】
田園の神々――エリュシクトーン、ロイコス 水の神々――カメーナイ、風
【第23章】
アケローオスとヘーラクレース、アドメートスとアルケースティス、アンティゴネー、ペーネロペー
【第24章】
オルペウスとエウリュディケー、アリスタイオス、アムピーオーン、リノス、タミュリス、マルシュアース、メラムプース、ムーサイオス
【第25章】
アリーオーン、イービュコス、シモーニデース、サッポー
【第26章】
エンデュミオーン、オーリーオーン、エーオースとティートーノス、アーキスとガラテイア
  • 読書案内[上]
【下巻】
【第27章】
トロイア戦争
【第28章】
トロイアの陥落、ギリシア軍の帰還、オレステースとエーレクトラー
【第29章】
オデュッセウスの冒険――ロートパゴス、キュクロープス、キルケー、セイレーン、スキュラとカリュブディス、カリュプソー
【第30章】
パイアーケス人、求婚者たちの最後
【第31章】
アイネイアースの冒険――ハルピュイアたち、ディードー、パリヌーロス
【第32章】
下界――シビュレー
【第33章】
カミラ、エウアンドロス、ニーソスとエウリュアロス、メーゼンティウス、トゥルヌス
【第34章】
ピュータゴラース、エジプトの神々、神託所
【第35章】
神話の起源、神々の彫像、神話の詩人(うたいて)
【第36章】
近代の怪物たち――ポイニクス、怪蛇バシリスコス、一角獣、サラマンドラ
【第37章】
東洋の神話――ゾロアストラ ヒンドゥー教徒の神話――カースト、ブッダ、ダライ・ラマ
【第38章】
北欧の神話――ワルハラ、ワルキュリアたち
【第39章】
ソールのヨツンヘイマル訪問
【第40章】
バルデュルの死、妖精たち、ルーン文字、スカルドたち、アイスランド
【第41章】
ドゥルイたち、アイオウナ
  • 解説
  • あとがき(増補改訂版によせて)
  • 読書案内[下]
  • ことわざ集
  • 索引

上巻は古代ギリシア・ローマの神々と英雄のエピソードで
下巻(※)はトロイ戦争が時系列に物語られてて
なぜかギリシア・ローマ以外の神話も収められてるが
原題が『The Age of Fable;or,Stories of Gods and Heroes』で
訳すと『寓話の時代;もしくは、神々と英雄の物語』なので
確かに古代ギリシア・ローマ限定ではナイのだな
巻末に上・下巻合わせての索引と諺集があり、本文自体は上巻441頁/下巻290頁

目次には登場人物(神)名が概ねギリシア名で記されてるが
本文中にはこれにローマ名と英語名も併記されてて

アプロディテ→アプロディーテー(ウェヌス)(ヴィーナスのこと)

てなカンジで初心者にはわかりやすいかと思われ

白黒なれど有名な絵画や彫刻が豊富に掲載されてるのも
もちろん自分のような美術愛好家には嬉しいが
それ以上に初心者がイメージを捉えやすい

オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫)

著者のブルフィンチはヲタだったが
この本は決してそういう向きに書かれたのではなく
無教養なアメリカ人に向け教養便覧のようなモノを目指してたので
オウィディウスの『変身物語』を典拠としてる部分が多く見受けられるが
娯楽的要素の長台詞などはカットして概要のみにとどめて
その分、英文学からの引用が挿入されてるるる~

☆・・・☆・・・☆

それにしても帯タタキで煽ってるワリには
オリンピックについては僅か1ページだったりして(-_-;)

古代オリンピック (岩波新書)驚異の古代オリンピックギリシアの古代オリンピック

ブルフィンチの『シャルルマーニュ伝説』

中世騎士物語の代表作と言えば
『アーサー王物語(Arthur)』
『トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)』
『ニーベルンゲンの歌(Niebelungenlied)』
『ローランの歌(Chanson de Roland)』

トマス・ブルフィンチはこれらの中から
『アーサー王物語』と『トリスタンとイゾルデ』を取り上げ
他にも英国民族の英雄伝説を加えて
『中世騎士物語』(詳細は前項参照)としたが
『ローランの歌』も『シャルルマーニュ伝説』として編纂してて
自分はこれを今世紀になってから入手して読んだ

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

  • まえがき
  1. 序論
  2. 十二勇士
  3. 御前試合
  4. アルブラッカの攻囲
  5. リナルドとオルランドの冒険
  6. フランス侵攻(1)
  7. フランス侵攻(2)
  8. ブラダマンテとロジェロ
  9. アストルフォと女魔法使い
  10. 海魔オルク
  11. アストルフォの冒険はつづき、イサベラの冒険が始まる
  12. メドロ
  13. 狂ったオルランド
  14. ゼルビノとイサベラ
  15. アストルフォ月へ行く
  16. アフリカでの戦い
  17. ロジェロと結ばれるブラダマンテ
  18. ロンスヴァルの血戦
  19. バヤールを取り戻すリナルド
  20. リナルドの死
  21. ユオン・ド・ボルドー(1)
  22. ユオン・ド・ボルドー(2)
  23. ユオン・ド・ボルドー(3)
  24. オジエ・ル・ダノワ(1)
  25. オジエ・ル・ダノワ(2)
  26. オジエ・ル・ダノワ(3)
  • 訳者あとがき

吟遊詩人に歌い継がれてきた中世騎士物語には
確固たる原典が存在しナイのは然りだが
そうでなくてもアーサー王と円卓の騎士の一連の物語は
非科学的な要素が満載でほぼファンタジーなので
現代日本人の自分には史実として受容するのはとても無理だし
実際、史実とはまるで噛み合ってナイ

ところが『ローランの歌(シャルルマーニュ伝説)』は
実在の人物や歴史的事件なども登場するので
史実との摺り合わせができる部分もナイコトはナイのだが
当初(中世後期)、武勲詩として成立したモノが
イタリア・ルネサンスの作家らによって叙事詩として再編された際に
時代背景が変わってしまっても時代考証などお構いナシで
ウケ狙いでエピソードも盛ってるだろう写本ができ
ブルフィンチはそれらを底本にしてダイジェスト版にしたので
信憑性に欠ける、てか、信憑性はナイ。(゚д゚lll)ギャボ

ここでブルフィンチのセンスが素晴らしいのは
底本でいかにも原典のように装ってるが
その恭しい装いがバレバレなのをそのままにしてる点だ
事実として疑わしい部分に

(そうチュルパン大司教は主張している)

などと、嘯いてるのが可笑しいw

『シャルルマーニュ伝説』を読み始めた時分は
馴染みのキャラクターが登場する『中世騎士物語』に比して
とっつきにくく、話も散漫で読み辛いと思われたが
読み進む内に超絶美形で根明オバカのアストルフォに惚れ込んでしまい
トリスタンもランスロットもどうでもよくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

またアストルフォの登場するエピソードが格別に愉快で
冒険譚の荒唐無稽レベルなんてラノベ。(´д`;)ギャボ

☆・・・☆・・・☆

自分が土曜日に働いてる新宿2丁目の少年アリス(※)は
新宿ゴールデン街のBar†ジュールの姉妹店なのだが
この店名のジュール(Jules)はどこからきたのかと思っていたら
サイトに誕生秘話があるのを発見!
なんとJules Verne(ジュール・ヴェルヌ)だった!!
少年アリスは2014年3月に閉店

まあ自分はJulesと言えばMichelet(ミシュレ)だが
ジュール・ヴェルヌも大好きな作家の一人で
『十五少年漂流記』『地底旅行』『海底二万里』は何度も読んだ

しかし店名のきっかけとなった『月世界旅行』は未読で
これを原作とした映画の存在も初めて知ったが
このシーン、てより、この顔は見覚えがあるような気がして
タブレットで検索するも、答えの見つからナイ内に寝落ち・・・バタリ ゙〓■●゙

ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編/映画創世期短編集 [DVD]月世界へ行く (新装版) (創元SF文庫)月世界旅行

そんなだからか、まんまとこの顔のある満月が夢に出てきて
「ほら、やっぱり見たコトがあった・・・でも何でだったっけ?」
とか、まだ目に刺さってナイ満月野郎と会話するのだが
「初めて月に着た人間が誰か知ってるか?」
なんて聞かれて咄嗟に出た答えが
「アストルフォ?!」

いやいや、フィクションだから、てか、夢だしヽ(゚∀。)ノ

☆・・・☆・・・☆

そんなんでアストルフォを思い出して
久々に『シャルルマーニュ伝説』を読もうとしたら
自分の持ってるのは講談社学術文庫版なのだが
余りの字の小ささに思わず眩暈・・・

電子書籍に慣れてしまったので
小さい字が苦痛に感じるようになってしまったのだった
早速、電子書籍化されてナイか探してみると
以下の表のような結果になった

現代教養文庫ライブラリーグーテンベルク21
Amazon Kindle上巻¥600+下巻¥600ナシ
SONY Reader Store上巻¥630+下巻¥630¥840
BookLive!上巻¥630+下巻¥630¥840
hontoナシナシ
YAHOO!ブックストア上巻¥630+下巻¥630ナシ

上下巻セットで¥1,260と全1巻で¥840となると
値段に¥420も違いがあるのだが
訳者はどちらも講談社学術文庫と同じく市場泰男で
ファイル形式も同じXMDFだったので
同じ内容ならグーテンベルク21版を買いたいのが人情だ

中身にどんな違いがあるのかサンプルを見てみたら
現代教養文庫ライブラリー版は
目次を見る限り講談社学術文庫版と同じ内容で
グーテンベルク21版はサンプルでは目次が見れなかったが
閲覧可能な途中の部分が講談社学術文庫版と全く同じだったので
とりあえず、安い方を買ってみるコトにした

シャルルマーニュ伝説(上) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)シャルルマーニュ伝説(下) 中世の騎士ロマンス (現代教養文庫ライブラリー)

結論を言えば、値段は違えど、内容は同じだった
要するに、グーテンベルク21版がお買い得だってワケで
選択肢はSONY Reader StoreかBookLive!に絞られ
購入時点でのキャンペーンなどを加味したポイント還元率も見合わせて
今回はSONY Reader Storeで購入

ちなみに、YAHOO!ブックストアが選択肢に入らなかったのは
対応デバイスに[アプリ未対応]となってたからだが
[アプリ未対応]だとダウンロードできず
ブラウザからクラウド上の本しか読めナイので
オフラインで読むコトができナイ不便さがあるのと
万が一、YAHOO!ブックストアがなくなったとしたら
せっかく購入した本が読めなくなる可能性もなきにしもあらずなので
生涯に何度も読み返したい本を買うのには適さナイのだ

☆・・・☆・・・☆

↓↓↓『シャルルマーニュ伝説』オススメサイト↓↓↓

2号館【サガと各国神話】

ヒュアキントスとアイアス、オウィディウスとブルフィンチ

美少年が死ぬと花や星になるのが常だが
無骨な武人が死んで美少年と同じ花になるコトもあるとは。(゚д゚lll)ギャボ

アポロンに愛でられた美少年ヒュアキントスも
巨漢でボンクラで美しさの欠片もナイトロイ戦争の勇士アイアスも
実は同じヒアシンスの花になったらしい?!

(前略)また、いつか、名にし負う豪勇のアイアスが、やはりこの花に身を変じ、同じその花びらに、彼の名前が読みとれるだろう

これはオウィディウスの『変身物語』の中で
アポロンがヒュアキントスの死を悼む台詞の一部だが
予言の能力を持つアポロンがヒアシンスとなってしまったヒュアキントスを前に
後にアイアスも同じ花になるだろう、と言及してるるる~

ムキ~p(-_-+)q

初めて読んだ時には耽美主義者として
美醜を一緒くたにしてしまったオウィディウスの美的感覚に憤慨したね

愚鈍な大男が空威張りしてる醜悪さは何にも増して醜いありさまだが
トロイ戦争においてはその最たる人物がこの大アイアス(※)だ
頭に血がのぼるのは早いが頭の血の巡りは遅いタイプで
悪意はナイのだろうが大男にありがちな乱暴者と見做されてて
嫌われ者でもなかったろうが恐らく煙たがられてた向きはあったかと思われ
アイアスとゆー名の武将がもう1人いるためにその体位から大アイアスと称されてた

自分は悪辣で薄情なオデュッセウスも虫が好かナイが
それでも亡きアキレウスの武具の取り合いでオデュッセウスが勝って
アイアスざまぁwww、くらいに思えてたのだから
いかにアイアスが生理的に好かナイってか無意識の嫌悪感があったか・・・

このアキレウスの武具の取り合い~アイアスの自殺までは
オウィディウスの『変身物語』にはなんと26ページにも渡って描かれてるのだが
アキレウスの死後なのでホメロスの『イリアス』にはナイ場面だし
他のギリシア神話の挿話集には詳しく載ってナイ。(゚д゚lll)ギャボ

メタモルフォーシス ギリシア変身物語集 (講談社文芸文庫)
ギリシア・ローマ神話―付インド・北欧神話 (岩波文庫)
ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)

特に【アイアスのヒアシンスへの転身】はオウィディウスのオリジナルなのか
近代に至ってトマス・ブルフィンチが『ギリシア・ローマ神話』で取り入れてるのみだ
但しオウィディウスがオデュッセウスの主張(言い訳)に16ページも費やし
アイアスの自身の武勲とオデュッセウスの非についての演説にさえ8ページ使ってるのに対して
ブルフィンチはアイアスとオデュッセウスの台詞は総てカットしてるがね
それでもブルフィンチはヒュアキントスの死後のアポロンの長台詞は
オウィディウスをそっくりそのまま引用してるので
このアポロンの予言に辻褄を合わせて仕方なく(?)取り入れたのかヽ(゚∀。)ノ

またブルフィンチはその注釈に
その花がLarkspur(ひえんそう)の一種であり
学名がDelphinium Ajacis(デルフィーニウム・アイアーキス)だとしてて
つまり、ヒュアキントス≒ヒアシンス、アイアス≒アイアーキス
とゆー類似性も指摘してる
尤も学名の「アイアーキス」は近代になってから
むしろアイアスが転身した花を想い起こした学者(リンネか?)の方が
オウィディウスに倣って付けたのだろうから何の信憑性もナイがw

まあ今と違ってググれなかったのだから
ブルフィンチが該当する花を探し当てるのは大変な作業だったろう。(´д`;)ギャボ

Larkspurでググってみるとなるほどヒアシンスぽい花だね

Delphinium Ajacisでググってみるといかにもってカンジの鮮紅色のがあった

アイアスの自殺に焦点を当てたソポクレスの悲劇『アイアス』では
やはり【アイアスのヒアシンスへの転身】はナイのだが
その名に悲しい際に発する「AI:アイ」の音があるコトをアイアス自らが嘆いてる場面ならある

わしの名がこの不幸と、これほどぴったりとその音を合わすことになろうとは、(後略)

ヒアシンスのどの辺りが「AI」なのかは謎だが(-_-;)???

ところでアイアスの死を嘆き悲しむアイアスの妻テクメッサについては
オウィディウスにもブルフィンチにも全く記述はなく
ソポクレスの悲劇『アイアス』を読むまで知らなかったが
そんなだから既にこの悲劇が大アイアスの方だと知った時には驚愕した!
アイアスの自殺って全然悲劇的には思えなかったからね!!
アリストパネスなら喜劇になるかも、なんて意地悪な見方さえしてたのだ(゚*゚;)

しかし『テクメッサの嘆き』とゆー音楽によって導かれ
アイアスについて色々と読み返してみたら改めて可哀想に思えてきて
特にオウィディウスの『変身物語』は180度見解が変わった

ただでさえ血の巡りの悪そうなアイアスだから
狡猾なオデュッセウスと言い争って勝てるワケもナイと思うのだが
アイアスは確かに力は強かったのは間違いナイし
それをギリシア勢の中で認められてるコトが彼の誇りだっただろうし
認めてくれてるはずの仲間を信じてた

だからアイアスはあえて武力に訴えずに権利を主張したのだろうが
むしろオデュッセウスは弁論術なら絶対に勝てると思って挑んだのだろう
実際アイアスのオデュッセウス批判は尤もだし
オデュッセウスが非を覆すのに述べてるコトは雄弁とゆーよりは詭弁でしかなく
よくぞそこまで恥も外聞もなく開き直れると感心するくらいだが
そんなオデュッセウスの主張が通ってしまうのは
なんせアガメムノンが総大将なくらいだから
ギリシア勢の知的レベルがいかに低いかってものだ(;つД`)

しかしそれでいくらオデュッセウスに騙されてたからって
同胞のアイアスに対してギリシア勢の情け容赦がまるでナイのは酷いし
孤立無援となったアイアスがギリシア勢に抱いた復讐心と
その復讐を果たせなかった末に自殺に至った無念さは確かに悲劇だ、泣けてきた。・゚・(ノД`)・゚・。

The Golden Touch

『王様の耳はロバの耳』は日本でイソップ物語として親しまれてるが
元ネタはギリシア神話にありロバ耳にされた王様はフリュギアのミダス王だ

このミダス王にはもう一つ有名な物語があり
それがThe Golden Touch

ミダース王 (CenturyBooks―人と思想)

ミダス王は酒の神バッカスによって
触れるモノ総てを黄金に変えられるようになった
欲深な王は最初は大喜びだったが
食べ物も飲み物も黄金になるので飢え死にしそうになり
元に戻してくれるよう願った

とゆーのが基本的なあらすじだがなんせギリシア神話なので
バッカスではなくてサテュロスだったりシレノスだったりもするるる~

また上記リンク先のVer.ではミダス王の娘マリゴールドが登場するが
マリゴールドの記述はギリシア神話にもなければ
恐らくイソップにもなかったはず・・・いや、イソップは未確認なのだが
ローマ時代のラテン文学のオウィディウスにもなければ
近代にギリシア・ローマ神話を総括したブルフィンチにもナイのだから
イソップにだけあるのも不自然だろう(-_-;)

ググりまくってみるとマリゴールドはホーソーンの創作らしい?!
ホーソーンは『A Wonder Book for Girls and Boys』として
ギリシア神話の6篇を児童向けに編纂してたのだ

A Wonder-Book for Girls and Boys (Everyman's Library Children's Classics)

収録作品は以下の通り

The Gorgon’s Head
The Golden Touch
The Paradise of Children
The Three Golden Apples
The Miraculous Pitcher
The Chimaera

このホーソーン編纂の児童向けギリシア神話集は
日本語版でも良質な絵本が出てたようだが
残念なコトに現在では入手は困難ぽい。(´д`;)ギャボ(※)
しかしアマゾンで英語版を検索してみたらなんと毎年新刊で出てた。(゚д゚lll)ギャボ

つまり英語圏の子供にはホーソーンのマリゴールドVer.が普及してるのだ!

触れるモノを黄金に変えられるようになったミダス王は
愛娘マリゴールドに触れて黄金にしてしまい
元に戻してくれるように懇願する、てのがマリゴールドVer.で
金銀財宝に目が眩んで大切なモノを見失わナイように
そんな教訓がより効果的に明示されてる
日本語版は青空文庫にあった(^▽^*)アリガタヤ~♪
LINK:ワンダ・ブック――少年・少女のために――
ミダス王がマイダス王だったり、マリゴールドがメアリゴウルドだったり、古い訳は風情があって゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

ところで日本人にはピンとこナイのだが
海外ではヒトラーやビル・ゲイツなどがミダス王に例えられてて
黄金を手中にした業突く張りの権力者で嫌われ者キャラだ

ヒトラーほどの隙のナイ圧倒的な支配者ではナイし
ビル・ゲイツは今では実業家だが元は技師だったのだし
ミダス王の方が全然凡庸な善人に思えるのだがねw

ただミダス王は酒の神ディオニュソス(バッカス)を信奉してたし
その従者の牧神山羊男(サテュロス)のような悦楽に興じる者と仲が良く
そんなコトから悪徳の象徴なのだろうが
それはキリスト教的な人間性の捉え方でしかなく
酒呑みで快楽主義者の無神論者からしたら
見知らぬ人間をいきなり悪人だとして忌み嫌う理由には事足りんて(゚*゚;)

だいたい自分は他人に対しては好き嫌いより探究心が勝ってしまうので
一般論に忠実な人間像なんて何の興味も沸かナイが
奇人変人悪人は観察と考察のし甲斐があり
特になぜそうなってしまったのか
バックグラウンドをあれこれ仮定するのは愉しい

そうしてると必ず最後に2つの答えのどちらかに辿り着くのだ

1.確かに悪辣だが最初からそんな人間ではなかったはず

育つ環境の中で悪意にばかり晒されて
当人が抵抗しても悪意を植え付けられてしまった例だ
一応悪人と認めざるを得ナイのは残念だが
それでもまだ良心は残ってるかもしれナイ可能性はある

2.悪意を持って見るから悪に見えてるだけ

当人に悪気はさらさらナイのに
僻みや妬みといった見る側の発する劣等感が
勝手に悪意を妄想してるに過ぎナイ場合だ
これは全然悪人ではナイ

ミダス王は基本的に後者のような気がするが
ホーソーンの描いたミダス王なら間違いなく後者だ

娘が黄金になって悲しんだミダス王には親としての愛情があった!!

悪人とレッテルを張られてる人間に対して
愛情を確信して創作したホーソーンってなんて情が深いのだろう。・゚・(ノД`)・゚・。

しかし感動すると同時に疑問が沸いた
ホーソーンはキリスト教信者ではなかったのだろうか?

キリスト教信者にとって
ギリシア神話の神さえも異教の邪神だが
牧神山羊男ともなれば姿形からしても悪魔なので
その悪魔と仲良しのミダス王は絶対的な極悪人と見做すのがフツーで
愛情を見出したりはしナイはずヽ(゚∀。)ノ

アポロンの竪琴とマルシュアスの笛

なかなか核心に辿り着けずにいるが
アポロンとディオニュソスは実はこのブログのテーマ(なはず)で
そこにこのブログのタイトルにある【葦】が複雑に絡み合ってるのを
解いているのかむしろより一層こんがらからせてるのか?!

実はギリシア語で【葦】とある場合には
植物以外に弦楽器の駒(ブリッジ)を指すのだそうだ
(我ながら後出しジャンケンみたいな話題の振り方だがw)
とか言いつつも自分は弦楽器には全くの素人なので
それは例えばギターだとどの部分なのか指差せっても無理っつ・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

でもググったらわかりやすい画像が見つかった♪
しかも(少年ダビデのハープ)とあり『旧約聖書』に登場するダビデ王の竪琴か?!
LINK:おもちゃのハープ♪
→記事中ほどに竪琴の部位名称及び解説の画像が(*^^*)

しかしながらダビデは紀元前1000年頃の人なので
このダビデのハープは洗練され過ぎてるのではなかろうか?

ヘルメス(メルクリウス)が拾った亀から竪琴を作った、てのは神話にしても
そういう神話が生まれたのは古代ギリシアでは竪琴と言えば
亀の甲羅製の弦楽器だったからなのでは?

よく知らナイで購入したCD『古代ギリシャの音楽』には
古代ギリシアの楽器を再現して演奏してて
ブックレットに写真が載ってた

phorminx:ポルミンクス(フォルミンクス)

lira:リラ(リュラ、もしくはリュレ)

ついでに名前からしてギターの原型となったぽいkithara:キタラ

アポロンやオルフェウスの持ってた竪琴は
後代の絵画や彫刻で見る装飾過多の華美なモノのはずがナイよな。(´д`;)ギャボ

アポロンの竪琴は牛泥棒の見返りにヘルメスから譲り受けてるので
間違いなくヘルメスが拾った亀から作ったモノのはずで
ややこしいコトにオルフェウスの竪琴も
父(とゆー説もある)アポロンより与えられてるらしい

つまり3つとも同じ竪琴なのだろうか・・・竪琴パラドックス。(゚д゚lll)ギャボ

さて
生まれたばかりのヘルメスが揺籃を抜け出して
亀を拾って中身を抉り出して竪琴を作り
アポロンの牛を盗んではシラをきり
バレても竪琴を与えてごまかし
人の゚+.(・∀・)゚+.゚イイアポロンから錫杖までもらう
そんな一部始終が岩波文庫抄訳版『四つのギリシャ神話―ホメーロス讃歌より』
「ヘルメースへの讃歌」にある
LINK:「ヘルメース讃歌」

この「ヘルメース讃歌」中の竪琴の作成手順の冒頭には
葦の茎を~、とあってあえて【葦】と訳してるくらいなので
ブリッジとして使われてるパーツのコトではナイらしいが
だとするとどの辺に使われてるのかも不明瞭だw

とにかくヘルメスは亀で竪琴を作る際に葦を使ってるるる~
更に通説では葦笛(シュリンクス)は牧神が作ったとされてるが
「ヘルメース讃歌」では葦笛もヘルメス作だとしてるるる~

まあいずれにせよ
葦はそうして楽器に事欠かナイ植物だったのだ、実は!

だからアポロンの竪琴と牧神マルシュアスの笛と
どちらが優れてるかなんて競い合いをしてアポロンが勝ったが
(そりゃあ音楽の神が負けたらマズイワケで)
所詮は葦を使って作られた原始的な楽器同士だったのだな

しかも牧神の笛はシュリンクスに相場が決まってると思ってたが
マルシュアスの笛はアウロス(もしくはアウルス)で
『ホメーロス讃歌』の「ヘルメース讃歌」でアポロンは
マルシュアスの吹くアウロスとヘルメスが吹くシュリンクスを比較して
シュリンクスの方が優れてる、とのたまってるのだった

アウロスはシュリンクスより先に存在してて
縦笛で2管笛でオーボエとかと同じくダブルリードだそうだ
画像の真ん中のがアウロスだろう
LINK:英語のWikipediaのAulos

シュリンクスの方は恐らく[葦舟と葦笛]にあげたラウネッダスに類似と思われ
3管笛でクラリネットと同様シングルリードだ
LINK:英語のWikipediaのLauneddas

ミダース王 (CenturyBooks―人と思想)

とか書いてはいても自分のように楽器に疎い人間には
詳細を辿るほどアウロスとシュリンクスの差異に実感が湧かナイのだが
牧神マルシュアスの吹くアウロスはアポロンの爪弾く竪琴に敗北し
それだけでは済まず木に吊るされて皮を剥がされてしまい
マルシュアスの方が勝者としたミダス王はロバの耳にされてしまう。・゚・(ノД`)・゚・。
このブログにはあえて掲載せずにおくが
「Marsyas」で画像検索すれば凄惨な場面が嫌になるほど出てくる(゚*゚;)

ところでこの牧神マルシュアスだが
マルシュアスてのは名前でその実体については
オウィディウスは牧神サテュロスとしてるが
ブルフィンチは牧神パーンとしてて
マルシュアスが仕える神も前者はバッカスで後者はディオニュソスだ

ギリシアではディオニュソスとパーン
ローマ(つまりラテン語)でバッカスとサテュロスで
ニーチェがディオニュソスと言うのは
ドイツ語がラテン語由来でナイからと勝手に思い込んでて
シンパの自分もニーチェに倣ってディオニュソスを使ってたが
改めて調べてみると各国語で混在してるのでどちらでも構わナイようだ

酒の神ディオニュソス(バッカス)に仕える牧神や巫女は
酒宴で神に音楽と舞踊を捧げるのだが
この様子をモチーフにしたバレエ(音楽)があり
バッカスから転じて仏語でBacchanales(バッカナール)だ(他国語も類似)
余談だがカフェのオーバカナルの店名の由来はこれだ♪

Goats Head Soup

この1ヶ月ほどに誕生日が巡ってると山羊座=Capricorn(カプリコン)だが
英語の由来はラテン語のCapricornus(カプリコルヌス)だ

caper(山羊)とcornu(角)の合成語で「角のある山羊」即ち「雄山羊」の意で
ギリシア・ローマ神話における牧神の呼び名の1つ

これと似た名前のイタメシ屋のカプリチョーザ(Capricciosa)は
店舗サイトによればイタリア語で「気まぐれ」の意だそう
伊語辞典で確認してみたらCapriccioには「浮気」なんて意味もあった
グリコのカプリコ(Caplico)はスペルが違った~

ブロッコリー ハイブリッドスリーブ 「カプリコーン -山羊座-」

前述にギリシア・ローマ神話とあるが、語源のカプリコルヌスがラテン語なら
当然ながらギリシアでは別名なワケでAigipan(アイギパーン)だ
このAigiも「山羊」のコトだが
Pan(パーン、もしくはパン)は「牧神(牧羊神、半獣神とも)」で
ローマ神話では半獣神ファウヌスに相当する
LINK:牧神の午後

パーンやファウヌスの他にも
パーンが年老いたシレノスだとか森の精霊サテュロスとか
似たり寄ったりの山羊由来の神や精霊は色々いて
これらは頭部に山羊の角を持ってても上半身は人間らしくできてて
でも下半身はやっぱり山羊なのがデフォルトだが
山羊座となると下半身は魚だ

上半身が山羊で下半身が魚になった姿を憐れんでゼウスが星座にした
ってのが大まかな山羊座のエピソードの共通部分だが
誰がどうしてそんな姿になったのかはギリシア・ローマ神話的には定かではナイ
それとゆーのも異説・異論が多過ぎてどれも信憑性がナイのだ

LINK:
第1巻 第1章 神々について〔アポロドーロス〕

196 パーン〔ヒュギーヌス〕

巻5 ピエロスの娘たち〔オウィディウス〕

第16章 ギガンテス〔トマス・ブルフィンチ〕

クロノス、ゼウスの誕生、オリュムポスの神々の出現〔フェリックス・ギラン〕

第2章 神々の誕生〔ピエール・グリマル〕

第20章 そのほかふたつの反乱〔ロバート・グレイヴズ〕

以上を表にまとめてみるるる~

提唱者エピソードの概略誰が何に変身したか?付随するエピソード主要人物(怪物・神)
提唱者エピソードの概略誰が何に変身したか?付随するエピソード主要人物(怪物・神)
アポロドーロス怪物テューポーンを恐れた神々がエジプトへ逃げて、その追跡も恐れたので動物に姿を変えた神々がそれぞれどんな動物になったかや、山羊座誕生のエピソードなどは一切ナシゼウスはテューポーンにやられて手足の腱を隠されたが、これを盗み出したのがヘルメスとアイギパーンだとしてるテューポーン
ゼウス
ヘルメス
アイギパーン
ヒュギーヌス怪物テューポーンを恐れる神々に対して、パーンが動物に変身して身を潜めるコトを提案したのに従って変えた山羊の姿に変身してたパーンはそのまま星座になったが、他の神々が何に変身してたかは不明パーンの指示通りにしてる間にゼウスによってテューポーンが倒され、助かった神々はパーンを星座の列に加えるように推薦したテューポーン
ゼウス
パーン
オウィディウス怪物テュポエウスを恐れて神々はエジプトまで逃げたが、そこまで追って来たので動物に変身したユピテルが雄羊、アポロンは烏、バッコスは山羊、ディアナは猫、ユノーは白い牝牛、メルクリウスは朱鷺になったがバッコスが星座になったとはナイテュポエウスは倒れ、シケリア島の下敷きになって、口から炎を吐き火山となり、時々暴れて地震を起こすようになったが、誰にどうしてやられたかは不明テュポエウス
ユピテル
バッコス
メルクリウス
トマス・ブルフィンチ怪物テューポーンを恐れて神々はエジプトまで逃げたが、そこまで追って来たので動物に変身したゼウスが雄羊、アポローンは烏、ディオニューソスは山羊、アルテミスは猫、ヘーラーは牝牛、アプロディーテーは魚、ヘルメスは鳥になったがディオニューソスが星座になったとはナイ基本的にブルフィンチはオウィディウスに倣ってるが、テューポーンのその後の様子はなく、雷霆で倒された、とだけあるのは暗にゼウスの仕業テューポーン
ゼウス
ディオニューソス
ヘルメス
フェリックス・ギランテューポーンとテュポーエウスが別人・・・いや、別怪物としてて、テュポーエウスがエジプトまで神々を追いやった恐るべき怪物としてるが、神々の動物への変身の記述はナイ一切ナシゼウスがテュポーエウスにやられた際には、手足の腱を切られて閉じ込められてたが、ヘルメスがゼウスを救出したテュポーエウス
ゼウス
ヘルメス
ピエール・グリマルテュポン(テュポエウス)には諸説あり、と断った上でテュポンが天上に攻めてきたので、神々はエジプトまで逃げて、動物に姿を変えて砂漠に身を隠したアポロンは鳶、ヘルメスはこうのとり、アレスは魚、ディオニュソスは山羊、ヘパイストスは牛になったがディオニュソスが星座になったとはナイゼウスはテュポンにやられて手足の腱を隠されたが、これを盗み出したのがヘルメスとパンで、最後にはゼウスによってテュポンはシシリアのエトナ山の下敷きにテュポン
ゼウス
ディオニュソス
パン
ヘルメス
ロバート・グレイヴズテュポンが火を吐きながら突進してきたので、神々は動物に変身してエジプトへ逃げたゼウスは牡羊、ヘラは牝牛、アポロンは烏、ポセイドンは馬、アルテミスは山猫、アレスは猪、ヘルメスは鶴になったが山羊になった神はいナイゼウスはテュポンにやられて手足の腱を隠されて幽閉されてたが、パーンが見張りを驚かした隙に、ヘルメスが見張りから腱を盗み出してゼウスに戻し、アポロンが見張りを射殺した、最後にはゼウスによってテュポンはシチリアのエトナ山の下敷きにテュポン
ゼウス
パーン
ヘルメス

以上、古来から現代までの怪物テュポンの代表的なエピソードだが
これらの中で山羊座の由来とはっきり明示してるのはヒュギーヌスだけとなると
後からこじつけたようにしか思えなくなってきたな。(´д`;)ギャボ

山羊座と牧神と半獣神と( *゚Д゚)つ[酒]の神は
かように一緒くたにされてたり混在してたりするのだが
パーンやファウヌスやサテュロスは酒呑みで好色で音楽や舞踊を好む宴会気質で
ギリシアのディオニュソスやローマのバッカスと縁が深く
親しみを感じてしまうのは自分が酒呑みだからだが
飲酒や肉欲や音楽や舞踊といった快楽に溺れるのはあまりよろしくナイ
とゆーのが一般的には良識ある見解とされてるだろう

とりわけ敬虔なキリスト教信者にとっては
快楽に耽る=悪魔に魂を売るが如くで
そういう牧神の所業が悪魔のイメージと重なるからか
サタンやバフォメットなどが山羊男の姿に描かれてるのではなかろうか?

それに比して【神の子羊】などとも言うが
イエス・キリスト自身もまた羊に例えられてて
彼を信奉する者もまた羊になぞらえられ
『新約聖書』の「ヨハネの黙示録」の最後の審判の様子には次のようにある

羊飼いが羊と山羊とを分けるように、彼らをより分け、 羊を自分の右に、山羊を左に置きます

要するに信者(羊)とそうでナイ者(山羊)を選り分けて
羊は天国へ昇れるが山羊は地獄へ落とされる・・・
キリスト教ではここまではっきりと山羊は悪魔の象徴となってるのだ。(゚д゚lll)ギャボ

山羊の頭のスープ

表題の『山羊の頭のスープ』はローリング・ストーンズのアルバムのタイトルだが
キリスト教圏では上記のように間違いなく
山羊=悪魔、なので
キリストがその血と肉をワインとパンにしたように
悪魔が頭を煮出したスープはどうだい、なんてねヽ(゚∀。)ノ
ミック・ジャガーは洒落ててカッコ゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

そうなるとこのアルバム1曲目の「Dancing with Mr.D」ってDevil?Daemon?
いや、もれなくディオニュソスでは?!

山羊男はディオニュソスの従者で酒宴で音楽や舞踊を捧げるのだから
そこで演奏するのがストーンズでしょ、やっぱ(*^^*)

牧神の午後

フィギュア・スケートの1番好きな女子選手カロリーナ・コストナーが
『牧神の午後への前奏曲(プレリュード)』を演じてた

筑摩世界文学大系の43巻には
ステファヌ・マラルメの『L’Aprés-midi d’un Faune』が
鈴木信太郎訳で『半獣神の午後』(※)となってるが
マラルメのこの詩からインスピレーションを得て
ドビュッシーが『牧神の午後への前奏曲』を作曲して
これに振付けて踊ったのがニジンスキーの『牧神の午後』で
フィギュア・スケートでも演じられるようになった
「半」も「獣」も「神」も旧字

牧神の午後 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

付け加えれば山岸凉子がニジンスキーの伝記を『牧神の午後』とゆー少女漫画にした(*^^*)

牧神の午後 マラルメを読もう (慶應義塾大学教養研究センター選書)
ギリシア・ローマ神話―付インド・北欧神話 (岩波文庫)

オウィディウスの『変身物語』や
これに倣ったブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』によれば
牧神パンはニンフのシュリンクスに欲情して追いかけ
逃げ場を失ったシュリンクスは水に飛び込んで葦に姿を変えてしまった
パンが諦めきれずにこの葦を手折り残念がって溜息を漏らすと
振るえる葦から美しい音色が奏でられたので束にして葦笛を作成した
葦笛をパンの笛とかシュリンクスと呼ぶのはこのためだ

これが葦笛の起源とされてるのだが
なぜか発明したのはパンでなくメルクリウス(ヘルメス)だとされてたりする

オウィディウスは(ブルフィンチも)これを独立した物語でなく
「ヘルメスのアルゴス退治」と結び付けてて
身体中に眼があるアルゴスを眠らせるためにヘルメスが寝入り話をする筋立てで
その寝入り話の内容こそがこのパンとシュリンクスの挿話なのだが
とゆーコトはヘルメスはパンが葦笛を発明する様子を見てたのだろうか?
それなら正しくは発明者でなく発見者なのか?

ちなみにこの「ヘルメスのアルゴス退治」は
ギリシア神話の定番ネタとも言うべきゼウス(ユピテル)の浮気に始まる(苦笑)

浮気相手は正妻のヘラ(ユノー)に遣える美少女イオで
ゼウスは欲情のままに襲ってしまうのだが(実害があるだけにパンよりタチが悪いよなw)
ヘラにバレそうになると往生際の悪いゼウスはイオを牛に変えてまでシラをきる。(゚д゚lll)ギャボ

ヘラは女のカンなのか牛に姿を変えたイオを所望し
疑念を晴らすためゼウスは仕方なく牛のイオをヘラに与えたが
牛の姿で草を食むイオが可哀想になってきて
ヘラから牛を盗むように息子のヘルメスに言いつける。(´д`;)ギャボ

しかしヘラはまたしても女のカンなのか身体中に眼があるアルゴスに牛を見張らせたので
さすがのヘルメスもそんな怪物相手では盗む隙がなく
まずは葦笛を吹いてうっとりさせながらアルゴスに近寄って葦笛の起源について語り始めると
まもなくアルゴスが身体中の目を閉じて眠ったので
ヘルメスはその首を切り落としてまんまと牛を盗むのに成功!
と思いきや牛は逃亡!!

哀れなイオは牛のまま各地を彷徨う破目に陥るのだったヽ(゚∀。)ノ

しかしアポロドーロスの『ギリシア神話』では葦笛の起源はなくて
ヘルメスはアルゴスに石を投げつけて退治してたりして・・・

またヘルメスが葦笛の発明者とされてる話ではこれをパンに譲り受けたのか真似て作ったのかは謎だが
アポロンのケーリュケイオン(魔法の杖)と交換してるるる~

そもそもヘルメスは竪琴の発明者でもあるのだが
それとゆーのもヘルメスはアポロンから牛を盗んで牛を返す代わりに竪琴を作って与えたのだったw
そうして葦笛と竪琴をもらいうけたアポロンが楽人の神になり
ヘルメスは職人と商人の神となったが牛を盗んだので泥棒の神ともされるのだった
そういえばヘラからも牛を盗もうとしてた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

『牧神の午後』は牧神パンがニンフのシュリンクスに欲情して
追いかけたが逃げられてやり損なって残念がってる、そんな午後・・・
って概略を述べたらミもフタもナイ話だったりするのだが
これがマラルメの詩で表現されると実に甘美な出来・・・らしい!
仏語を解さナイのでどの辺がどう、とかは言えナイがポール・ヴァレリーがそう絶賛してるし
ドビュッシーやニジンスキーなど異分野のアーティストに創作意欲を湧かせてるし
それだけでマラルメの霊感の威力は語るに及ばず・・・ホゥ(*-∀-)

しかしながらマラルメ自体が難解な上に鈴木訳がこれに輪をかけた冷や汗モノの難解さで
眉間にシワを寄せて口をへの字に結んで頭から「?」マークを放出しながら
読んでも読んでも一向に理解し得なかったり・・・バタリ ゙〓■●゙

他の詩人ならたいてい旧訳の方が断然好きなので
わざわざ新訳を読む気は起きナイのだが
もう少し解り易い新訳を読んでみたい気もしたりして(苦笑)

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そう言えばQUEENの『I Want to Break Free』のプロモ・ビデオでの
フレディ・マーキュリーのパロディ版『牧神の午後』はどういう意味なのか?
単にフレディがニジンスキーを模したかったんだろうか(-_-;)???

今だったらマラーホフ辺りが踊るなら観てみたいが
ググってみたら既に来日してニジンスキーの振り付けを完璧に再現してたとか・・・
とゆーコトは物議を醸した腕立て伏せの振り付けを
つまり「ニンフが残してった衣を使って自分で埒を開ける」のもやっちまったのか?!

ブラボー、マラーホフ!!
とはいえその素晴らしさはいかんせんわからん!
オスの自慰の切なさがわからんと無理なのだろうか?

アキレウスのトロイ出征

アキレウスが9歳になった時にテティスは今一度予言を思い起こして
今度はアキレウスをそうとわからナイように女装させて
リュコメデス王に預けた

またこの間に父親のペレウスは結婚前のイザコザの後始末をしてたようだが
そんなの結婚前に片付けとけってw

リュコメデス王の許で女装したアキレウスが
王の娘(デイダメイア王女)を孕ませたりしてる間に
トロイの王子がスパルタの王妃を掠奪した、との名目で戦争が始まろうとしてた

ギリシア軍はアキレウスを参戦させようとして
オデュッセウスにその任務を遂行させる

アキレウスの居所を嗅ぎつけたオデュッセウスは
リュコメデス王の元にやってきたが
よほど女装が板についてたらしいアキレウスは巧く王女たちの中に紛れてた!

しかしそこは奸智に長けたオデュッセウスのコト
商人と偽り王女たちに宝飾品を見せてこの中に武具を混ぜておいて
アキレウスならきっと武具を手にする、と睨んだのだった

まんまと引っかかって武具を手にしたアキレウスは
遂にオデュッセウスに女装を見破られて断りようもなく
アキレウスの父ペレウス所縁のパトロクロスとポイニクスが同行してトロイへ出征した

ホメロスの『イリアス』によるトロイ戦争の経過は
アキレウスとアガメムノンの戦利品の女を巡る諍いから
ヘクトルの葬儀までが確認できる

ちなみに『イリアス』の24歌のうち
豪勇(のはずの)アキレウスの戦闘シーンは僅かに20歌から22歌までだヽ(゚∀。)ノ

タイトルからしてイリアス、つまりイリオンの歌(トロイの歌)なので
トロイの将ヘクトルの死をもって物語が終わるのだな
なのでヘクトルの死後は『イリアス』にはナイが
クイントゥスの『トロイア戦記』やトリピオドーロスの『トロイア落城』などによれば
アキレウスも死んでパリスも死んでしまった後で
オデュッセウスの奸計【トロイの木馬】作戦でトロイは灰燼と化し
ギリシアが勝利を収めて戦争が終結する

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ところがブラピ主演の映画『トロイ』では
とっくに死んでるはずのアキレウスが【トロイの木馬】に入ってたりして
トロイの炎上中にアキレウスはやっと(?!)死ぬのだった

そんなワケでアキレウスの息子のネオプトレモスは参戦し損なってるし
パリスまで一緒に生き延びて、てか、死に損なって
結局パリスの最期のシーンは映画では見られナイままに終了
但しアキレウスの死に様としては
パリスの矢がアキレウスの踵に命中する、とゆー定説を再現してた

このパリスの放った矢は陰ながらアポロンが射させた、ともされてるが
これが休戦中の出来事だったとしてるモノには
アキレウスは騙し討ちにあった、とか
戦時であってもパリスの武勲は全く無視されてて
弓を引いたのはアポロンがパリスに力を与えてた、とか
パリスの実力だったとしても
弓矢は卑怯な武器である、とか
要するに英雄アキレウスが最期に射られたのが
パリス「なんか」である理由付けに四苦八苦なのだった(-_-;)

ブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』では
アキレウスはヘクトルの葬儀でポリュクセネ(※)を見かけ
その美しさに心を奪われて彼女を妻にする条件でギリシアの撤退を働きかける、と
トロイ側に歩み寄りを見せてるトコロをやられるのだ
プリアモス王の末の娘で母親はヘカベ、トロイ陥落後にアキレウスの墓前に供えられる(-人-;)